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【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 本日のロンドン為替市場のポンドドルは、英6月消費者物価指数のポジティブサプライズに警戒する展開となる。

 6月英消費者物価指数(CPI)の予想は前月比+0.2%/前年比+2.2%となっており、5月の前年比+2.1%からの上昇が見込まれている。ベイリーBOE総裁は、パウエルFRB議長やラガルドECB総裁と同様に、「一時的な」インフレ高進に過剰反応すべきではないとして、「金融環境の早過ぎるタイト化によって回復が損なわれることがないよう、一時的に強い成長やインフレ率に過剰反応しないことが重要だ」と主張してきた。
 英国6月のインフレ率が米国の消費者物価指数(前年比+5.4%)のようにポジティブサプライズだった場合、欧州中央銀行(ECB)のようにインフレ目標の2%への引き上げ、フォワードガイダンスの変更という選択肢が乏しいことで、BOE高官による見解に要注目となる。

 トルコ中銀は、本日、政策金利を19.00%で据え置くと予想されている。しかしながら、6月1日に、エルドアン・トルコ大統領は「利下げは不可欠だ。そのためには、金利が低下し始めるよう7、8月頃がめどになる。利下げが生産者物価を押し下げ、結果的に消費者物価の上昇抑制につながる」と述べて、7月、8月の金融政策決定会合での利下げを要請していたことで、据え置きならば、カブジュオール・トルコ中銀総裁の解任の可能性が高まることで要警戒か。

想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、一目・転換線の1.1834ドル、ユーロ円は一目・転換線の130.93円。ポンドドルは一目・基準線の1.3961ドル、ポンド円は一目・雲の上限の154.47円。トルコリラ円は6月15日の高値の13.01円。

想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、3月31日の安値の1.1704ドル、ユーロ円は7月8日の安値の129.63円。ポンドドルは7月8日の安値の1.3742ドル、ポンド円は一目・転換線の152.37円。トルコリラ円は一目・転換線の12.73円。