ここから本文です
投稿一覧に戻る

【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、タカ派のデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁の講演に注目する展開となる。

 欧州中央銀行(ECB)は先週、戦略見直しの結果を公表したものの、見直し内容が先行きの政策にどのように反映されるかを示す「フォワードガイダンス」を巡って合意に至らなかったことから、22日の欧州中央銀行(ECB)理事会で改めて討議することになった。戦略見直しでは、中期的なインフレ率目標を「2%」に引き上げたほか、気候変動の問題に一段と配慮することなどを決定した。
 会合では、25人で構成される理事会メンバーの多数が、新たな戦略の導入に伴い一段と持続的な金融緩和が求められ、より長期的な景気支援の実施を市場に示すためにも、一段と持続的な金融緩和を「フォワードガイダンス」に反映させる必要があると主張。これに対して少数派は、戦略見直しと政策決定を混同すべきでなく、こうした場で政策決定を行うべきではないと反論した、と報じられている。
 ラガルドECB総裁は、新たな戦略を反映させるためECBは22日の理事会でガイダンスを変更する、と述べている。
 22日のECB理事会に向けて、「今年後半にユーロ圏の経済が非常に大きく成長すると見込んでいる」と述べているタカ派のデギンドスECB副総裁の発言に要注目となる。6月10日の理事会の議事要旨によると、政策当局者は、経済回復が加速する中で金融緩和策を縮小することを協議したが、最終的には緩和的な政策を維持することで「大筋で合意」しており、タカ派的な見解が警戒されつつある。

想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、一目・雲の下限の1.1985ドル、ユーロ円は一目・雲の下限の131.28円。

想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、7月7日の安値の1.1782ドル、ユーロ円は7月8日の安値の129.63円。