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【JPY】全国消費者物価指数の掲示板

(31日終値)
ドル・円相場:1ドル=110.02円(前営業日比△0.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=129.92円(△0.25円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1809ドル(△0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:35360.73ドル(▲39.11ドル)
ナスダック総合株価指数:15259.23(▲6.66)
10年物米国債利回り:1.31%(△0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=68.50ドル(▲0.71ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1818.1ドル(△5.9ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続伸。8月米シカゴ購買部協会景気指数や8月米消費者信頼感指数が予想より弱い内容だったことが分かると円買い・ドル売りが先行。23時30分過ぎに一時109.59円と日通し安値を更新した。
 ただ、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一転上昇した。米10年債利回りが1.31%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、1時前に一時110.08円と日通し高値を更新した。
 もっとも、そのあとは110.00円近辺で値動きが鈍った。市場では「テーパリング開始の時期を占う意味で重要な、週末の8月米雇用統計の結果を見極めたい向きも多い」との声が聞かれた。

・ユーロドルは上昇したものの、上値が重かった。欧州時間発表の8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を上回り、約10年ぶりの上昇幅を記録すると、独長期金利の上昇とともにユーロ買いが先行。20時30分前に一時1.1845ドルと5日以来の高値を付けた。
 ただ、そのあとはユーロ円の失速に伴って次第に弱含んだ。月末のロンドン・フィキシングに向けたドル買いのフローが入ると、一時1.1797ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は3日続伸。独長期金利の上昇につれる形で一時130.18円まで値を上げたものの、そのあとは欧米株相場の下落に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りに押された。アジア時間の安値129.64円を下抜けて一時129.60円まで値を下げた。ただ、ドル円が上昇するとユーロ円にもやや買い戻しが入り、129.94円付近まで持ち直した。

・カナダドルは一時売りが強まった。4−6月期カナダGDPが前期比年率1.1%減と予想の2.5%増に反して減少したことや原油先物相場の下落が嫌気されて、米ドルカナダドルは一時1.2654カナダドル、ユーロカナダドルは1.4935カナダドル、カナダドル円は86.81円までカナダドル安に振れた。市場では「カナダ経済が予想されたほど力強くなかったことが裏付けられた。BOCのテーパリング計画に影響が及ぶかどうかが焦点」との声が聞かれた。
 また、市場では9月20日のカナダ総選挙にも注目が集まっている。最新の世論調査では野党・保守党が支持率を34%に伸ばし首位に立ち、新民主党も支持率を24%に伸ばした。一方、トルドー首相率いる中道左派の与党・自由党は前回の34%から30%に支持率を落とした。政権運営が安定する単独過半数を奪還できるかどうか不透明な状況となっている。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続落。前週末のパウエルFRB議長の講演を受けて米金融緩和の早期縮小観測が後退する中、買いが入ったものの、月末の利食い売りが優勢になると一時100ドル超下落した。低調な米経済指標も相場の重し。市場では「週末の8月米雇用統計に関心が向かう中、売買が交錯した」との声が聞かれた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに小反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。低調な米経済指標を手掛かりに買いが先行したものの、週末の8月米雇用統計を前にポジション調整目的の売りが強まると下げに転じた。ECBによるPEPP早期終了の思惑から、欧州債相場が下落した影響も受けた。

・原油先物相場は3日ぶりに反落。中国の8月製造業PMIが5カ月連続で低下し、エネルギー消費大国である中国の景気減速が懸念され、売りが優勢となった。ただ、1日にOPECと非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」会合を控えて様子見ムードも強かった。今回の会合では9月以降の生産方針について協議する予定だ。

・金先物相場は反発。8月米消費者信頼感指数や8月米シカゴ購買部協会景気指数などがさえない結果となり、逃避資産の金は買いが優勢となった。ただ、月末に絡んで利益確定の売りも入り、上値は限られた。