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株式投資 新ノートの掲示板

>>4618

本日、6月24日(金)

<6301>コマツ

前回の投稿は、06/20(月)3,015円
今日の終値は、06/24(金)2,933円
₋2.7%の下落率

コマツCFO堀越健氏――(上)
建機値上げ、北米で効果、ロシア事業、減損考えず(今期業績を聞く)
◆2022/6/24(金)日本経済新聞 朝刊 19面

コマツは2023年3月期の連結純利益が前期比微増の2260億円になる見通しだ。主要国のインフラ投資や資源高で売上高は過去最高を見込むものの、米利上げの加速など外部環境の不透明さが目立つ。堀越健最高財務責任者(CFO)に対応策を聞いた。
 
――米利上げやウクライナ情勢の影響は。
「米利上げの影響は注視しなければいけない。北米市場は住宅着工や資源開発の掘削装置(リグ)と相関関係がある。住宅着工の水準は落ち着きそうだ。一方、リグは足元で増えている。ウクライナ情勢をきっかけにクリーンエネルギーからエネルギーの安定供給にシフトしている」
「新興国は資金の流出リスクがあるが、資源国も多い。資源価格が高止まりするなかでマイニング(鉱山機械)の売り上げは上振れする可能性がまだある。欧州も受注は好調で減速している傾向は見えない。フランス、ドイツなどで需要が増えてくる」
 
――今期は北米や欧州で需要予測と比べ売上高の伸びが目立ちます。
「受注残がたまっており、代理店向けの在庫を積み増す面が大きい。建機部門の北米と欧州の売上高増加率はそれぞれ22%、15%だが、うち1割ずつは在庫を適正水準に戻すことによるものだ。北米で約600億円、欧州で200億円強となる。在庫積み増しに加え値上げや為替の影響を除けば、需要見通しと同じ0~5%増の見込みだ」
 
――北米や東南アジアなど需要の拡大地域で増産投資する可能性は。
「予定していない。過去には需要拡大期に増産投資して完成時に需要が減るということがあった。各地域で生産する数量に上限を決め、超えた部分は余剰生産能力のある地域からの輸出で対応する。例えば、タイから北米に持っていくなどして設備投資を抑える」

06/24(金)2,933 前日比-38(-1.28%)

  • >>4643

    本日、6月24日(金)

    <6301>コマツ

    前回の投稿は、06/20(月)3,015円
    今日の終値は、06/24(金)2,933円
    ₋2.7%の下落率

    コマツCFO堀越健氏――(下)
    建機値上げ、北米で効果、ロシア事業、減損考えず(今期業績を聞く)
    ◆2022/6/24(金)日本経済新聞 朝刊 19面

    ――ロシアでは部品交換などのサービスを一定程度続けています。リスクはないですか。
    「現時点で減損損失の計上は考えていない。売掛債権の回収も大きな遅延は発生していない。一番の問題は現地のオペレーション維持のための資金の手当てだ。対ロシア制裁で日本から直接投資や1年を超える貸し付けが実質的にできなくなった。現地法人が過去に日本側から買った製品、部品の代金支払いを猶予して現金をためている」
     
    ――値上げが建機部門の利益を753億円押し上げ、原材料など費用増を吸収する計画です。
    「値上げ効果の社内目標は公表値より高く設定しており、800億円程度になる可能性もある。北米、中南米の効果が一番大きい。一方、東南アジア、中国は中国勢との競争で難しい。日本は1月から平均1割値上げした。」
     
    「米利上げなどでもよほど極端な需要の減少がなければ影響ないだろう。過去には需要が急減すると余った競合の代理店在庫が安く売られ価格が下がることがあった。今は各社とも生産が販売に追いつかない状況で、安売りするような在庫がない。供給網やコンテナ船のコスト増加分も業績予想から大きな差はない」
     
    コマツの株価は6月に入って3570円と18年6月以来、4年ぶりの高値を付けた。新型コロナウイルス感染拡大後は米キャタピラーに出遅れていたが、今年は相対的な堅調さが目立つ。部品不足や原材料高に世界各地の拠点で生産を融通する「クロスソーシング」で対応して製品を安定供給する姿勢が評価されている。
     
    純利益が2564億円と過去最高だった19年3月期と比べると、市場環境は大きく変化した。中国や東南アジアでは中国勢が台頭し、脱炭素移行で北米の石炭関連の売り上げも減った。新興国には機能を絞った中価格機種やハイブリッド建機を投入し、燃費やメンテナンスコストを訴求する。鉱山機械では銅などの採掘向けに電動化製品の実用化を急ぐ。

    06/24(金)2,933 前日比-38(-1.28%)