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全値戻協会本部~南無全値戻心経~の掲示板

Guggenheim Partnersが「2019年に注意すべき10のマクロ・テーマ」と題するプレゼンテーションを公表した。
10の予想を通して読むと、2019-20年の米経済についての同社の予言になっている。

グッゲンハイムが予想する10のステップは次のとおり:

FRB利上げ停止:
経済減速・金融環境引き締まりで市場が不安定化し、FRBは利上げ停止へ。

米国株新高値:
利下げ停止・そこそこの企業収益改善・そこそこのPER回復でS&P 500は新高値へ。

債務拡大:
FRBのハト化は債務拡大を助長し、過剰なレバレッジが拡大。

利上げ再開:
労働市場の逼迫でFRBは利上げを再開(年2回利上げ)。

長期金利上昇:
FF金利引き上げにともない米10年債利回りはリバウンド、3.15%へ。

成長鈍化:
利上げにより企業設備投資、家計の住宅投資・消費が鈍化。
景気後退入り:
労働市場の逼迫がFRBに金融引き締めを強いる結果、景気が後退期へ(2020年)。

スプレッド拡大:
2019年終わりから、特にハイ・イールド債において信用スプレッドが拡大。

ハイ・イールド債デフォルト:
借入コスト上昇、投資適格からジャンクへの転落、銀行の貸出基準厳格化により、2019年ハイ・イールド債のデフォルト率が上昇。

政治的分断:
トランプ政権の下での分断で政治が遅滞し、それが信頼を損ない、市場の重しになる。
典型的な米景気サイクルの終期、景気後退入りの局面を描写したものだ。

ポイントは2点。
過去の多くの例と同様、いわゆる《最後の一上げ》を想定している。
2020年の景気後退入りはコンセンサスか、それよりやや早め。