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HISは底打ち？

HIS、成長戦略練り直し　ユニゾHD株が原資にも
2019/8/23 21:30
日本経済新聞　電子版

エイチ・アイ・エス（HIS）はTOBが目標に届かず、ユニゾHD株の争奪戦から撤退するもようだ。主力の旅行事業で成長が見込めないなか、新たな収益源の確保に向けた戦略を練り直すことになる。

HISはTOB期限を延長して買い付け価格を引き上げる選択肢もあったが、資金余力もあまりなかった。自己資本比率は18年10月末で17%と、5年前の13年10月末（37%）から半減。低金利を背景に借り入れを増やし、海外での買収やホテル開業事業を強化したため財務が悪化している。

HIS株の23日終値は前日比4%高となった。「顧客層が異なるからシナジー創出は期待できなかった」（国内証券）との見方もあり、これ以上TOBに経営資源を割かない状況を好感された。

ホテル事業の強化を狙ったTOBが失敗し、成長戦略の見直しは急務となる。本業の旅行事業は低価格のネット専業旅行会社や航空券の直販サイトの台頭で厳しくなっているからだ。

ホテル事業は営業利益率が6.7%（18年10月期）と旅行業（1.9%）と比べて高く、旅行商品にもなるため、積極展開してきた。15年に長崎県のハウステンボスにロボットホテルの「変なホテル」を開業するなど、足元では33カ所で運営する。早期に100カ所を目指すなかで、25カ所で運営するユニゾHDの買収に乗り出していた。

売上高1兆円（18年10月期は7285億円）達成に向けて事業の多角化は継続されるもよう。その際にユニゾHD株がその原資になる可能性もある。ユニゾHD株の取得価格は1000円台とみられ、フォートレスのTOBに応じて持ち株を売却すると「30億円前後の売却益が見込める」（同社関係者）からだ。

沢田秀雄社長はかねてホテル事業について「M&A（合併・買収）も手段の一つ」と話しており、ビジネスホテルの買収なども予想される。ホテル以外の業種の参入に打って出る可能性もある。



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獅子真眼 8月19日 17:15

>>36257

HISはユニゾ株を154万株以上持っていますから、取得価格平均が2000円前後だとすると、この分の値上がり益だけで、もしフォートレス・インベストメントのTOBに応募すれば、30億円程度の特別利益が生じますね。

HISの経常利益が210億円なので、それなりのインパクトがあります。