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千代田化工株が年初来安値　連携する米企業が破産法申請

（9時50分、スタンダード、コード6366）千代建が大幅に続落している。前日比47円（13.50%）安の301円まで下落し、年初来安値を更新した。22日の取引開始前に、米子会社と米南部テキサス州で液化天然ガス（LNG）プラント工事のプロジェクト「ゴールデンパス」を進めていた米建設会社ザクリ・ホールディングスが日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条（チャプター11）の適用を申請したと発表した。ザクリ社は今後、法的手続きの中で再建を目指すが、同プロジェクトから離脱する可能性があるといい、先行きを不安視する売りが優勢になっている。

「ゴールデンパス」は国営カタールエナジーが70%、石油メジャーの米エクソンモービルが30%を出資し、ザクリを筆頭とする企業連合に設計・資材調達・工事を発注していた。ザクリと米マクダーモットが工事、千代建が設計と資材調達を主に担当し、設計・資材調達・工事はすでに75%が終了したという。米国ではインフレが深刻化し、コスト上昇が資金繰りに響いた。

千代建はザクリ社の手続きの進捗を注視し、今後開示すべき事象が生じた場合は速やかに公表するという。千代建は8日、9日に予定していた2024年3月期決算発表を延期すると開示していた。延期後の発表日は未定で、「決定後速やかに公表する」としている。　

〔日経QUICKニュース（NQN）〕