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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>5995

金は基軸通貨の米ドルと比較されやすく、米ドルの魅力を測る実質金利(インフレを加味した正味の金利)と関係が深い。ドルの実質金利が低下しドルの魅力が落ちると金が買われやすい逆相関にある。

ところが、足元では米国の利下げ期待が後退し実質金利が上昇するなかでも金が高止まりしている。「21年上半期以降は金と実質金利との関係が弱く、地政学リスクなど他の価格要因に重点が置かれている」(シティ)ためだ。

理由として、BofAは「中銀や中国の小売の買い需要が強い」とみる。中国では不動産市況の下落を受けて、個人による投資も盛んだ。欧米ではインフレ、日本では円安を嫌った金買いが起きており、米実質金利とは違う要因で米金利が押し上げられている。

もっとも、米国が本格的な利下げ局面に入れば、やはり米実質金利の低下を原動力にして金が上がるとの見方も多い。UBSは米国が利下げをはじめれば「上場投資信託(ETF)の保有量が増える」とみる。ETFは米金利に敏感な欧米投資家が主体だ。

死角はないのか。ゴールドマンは①米国によるドルを使った制裁への不安後退②各国中銀の金買い目標の達成③中国の成長懸念の後退④FRBが利上げに転換――の4つを下落要因とする。ただ、「こうした要因が短期的に重なる可能性は低く、強気モメンタムが続く」と予想する。