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くるみぱん2
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>>435

崎谷氏

『白砂糖だけで何年生きられるのか?』

先日、数年ぶりに医師向けのニュースサイト(m3.com)にログインしたところ、非常に興味深い記事が掲載されていました。

臨床ダイジェストの臨床ニュースの
「3年砂糖をなめるだけ―神経性やせ症女性の心停止の理由【研修最前線】」と題する症例報告です。

この3年、砂糖をなめるだけの食生活を送っていた40歳代前半の女性が、ショック状態で自治医科大学附属さいたま医療センターへ救急搬入されてきたもので、まもなく心停止で亡くなっています。

これまで、神経性やせ症(2年前と3年前に敗血症性ショックを起こし救急搬送、挿管となった経験あり)および右大腿骨骨折(数カ月前)の既往があります。

搬送時の所見では、記載の内容を見る限り、血圧低下以外には特に目立ったサインはありません(私が見るところです(^_−)−☆)。

血液検査では、低血糖、アンモニア、肝臓酵素と乳酸の上昇と甲状腺機能の低下が認められたようです。

心電図は正常だったようですが、心臓はポンプとして機能していないという所見が認められています(左室駆出率(EF)は20%程度)。

この女性の場合、特に文中にことわりがないので、黒砂糖でなく、白砂糖を3年間舐めていたと思われます。砂糖が命綱であることを直感的にわかっていたのでしょう。

しかし、白砂糖でもいずれ限界が訪れます。

この心臓機能停止は、何故起こったのでしょうか?

この連載記事では見事にその回答を書いていましたが、これは典型的な「脚気(beriberi)」です。