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【日産の西川社長が退任示唆、ゴーン前会長巡る一連の問題で責任】
鈴木偉知郎
2019年1月25日 0:00 JST
・西川氏「会社を軌道に乗せてバトンタッチすべき」-本社で会見
・ルノーの新経営体制を日産は歓迎、4月に臨時株主総会検討も
日産自動車の西川広人社長兼最高経営責任者は24日夜に開いた記者会見で、同社前会長で特別背任の罪などで起訴されたカルロス・ゴーン被告をめぐる一連の問題の責任を取る形で、ガバナンス体制の構築にめどをつけた上で経営トップから退く意向を明らかにした。
西川社長はこの日、ルノー取締役会終了後の午後10時ごろから横浜市の日産本社で開いた会見で一連の問題について「私も含めて過去の経営陣の責任は重い」と発言。その上で「そのあとの体制を作らないといけない。会社を軌道に乗せてバトンタッチすべきであると思っている」と話した。定時株主総会のある「6月うんぬんではなく、できるだけ早く私の果たすべき責任を果たして次に引き継げる状態にしたい」と考えているとも述べた。
ルノーは同日開いた取締役会で、ゴーン被告の会長とCEO辞任を承認。後任会長にはタイヤメーカー、ミシュランのジャンドミニク・スナール氏、CEOにはルノーの暫定CEOを務めていたティエリー・ボロレ氏を指名した
日産はこの決定を歓迎し、全面的に支持するとの声明を発表。日産としてもゴーン被告と、同時に逮捕されたグレッグ・ケリー前代表取締役の取締役解任と、ルノーが新たに指名する取締役1人の選任を目的とする臨時株主総会を4月中旬に開催する方向で検討を始めたとしていた。
西川氏は会見で11月のゴーン被告の最初の逮捕以来、ルノー取締役会とは「難しい状態が続いていた」と明かした上で、スナール氏について臨時株主総会で選任する新取締役として想定しており、「非常にすぐれたビジネスマンで経営も豊富。パートナーとして尊敬もできる」と評価していると述べた。臨時総会の開催はルノー側も以前から希望しており、4月の第2週になる可能性が高いとした。
過去20年にわたって成功してきたアライアンスでの協力を今後も加速させる必要があると確信しているとし、今後はより積極的にそのシナジーを取りに行きたいとの意欲も示した。 -
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>>20754
⬆西川社長が明智光秀になる日
i_m***** 2019年1月10日 16:50
>>20060
↑西川社長が明智光秀になる日
【日産ゴーン派幹部を一掃か 社内抗争繰り返す企業風土に批判】
2019.01.10 07:00
〈私は人生の20年間を日産の復活とアライアンスの構築に捧げてきました。私にとっては、家族の次に、もっとも大きな人生の喜びです〉
役員報酬の虚偽記載(有価証券報告書)に加え、個人的な損失を会社につけ替えるなどした特別背任の疑いで再逮捕され、越年拘留されている日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者。1月8日、拘留理由を明らかにする東京地裁での手続きに出廷し、こう私情を挟みながら30分弱に及び「無罪」を主張した。
同日夜、「司法プロセスの一環なので、コメントする立場にない」と詰めかけた報道陣に淡々と話した西川廣人社長。だが、胸の内は、今後の裁判の行方や、検察と司法取引をしたとされる現経営陣に対してゴーン氏が“反撃”に出る可能性もあることを考えると、気が気ではないはずだ。
そんな渦中において、日産社内では“ゴーン派”と見られる側近幹部たちの更迭が相次いでいる。
ゴーン氏の補佐役として覚えがめでたく、長らく西川氏と権力争いを繰り広げてきた元COO(最高執行責任者)の志賀俊之取締役が6月に開催予定の株主総会で取締役を退任する意向を示しているほか、北米・中国など重要市場の販売責任者(CPO=チーフ・パフォーマンス・オフィサー)として次期社長と目されていたこともあるホセ・ムニョス氏の解職、さらに専務執行役員のアルン・バジャージュ氏の更迭も報じられている。
1月7日、日本自動車工業会の賀詞交歓会に姿を見せた志賀氏は、周囲に「今後のガバナンス(企業統治)を考えたら、我々も責任を取るしかない」と漏らしたという。事件後にはこれまで“犬猿の仲”と言われてきた西川氏とも積極的に社内で交流する場を設けているという。
「志賀流のパフォーマンスかもしれないが、率先垂範で身を引くことによって現体制の邪魔はせず、社内の動揺を収めることが退任までの大事な役目と考えているのではないか」と日産関係者はいう。
だが、いくらゴーン派を一掃したからといって、西川氏自身もこのまま経営トップの座に居座り続けることは難しいだろう。
(以下略)
↓ポスト・ゴーン体制の舵取りが焦点