ここから本文です
投稿一覧に戻る

欧米 経済指標の掲示板

PCEコア価格指数の前月比での伸び率は1月が0.5%、
2月は0.3%で、
2カ月での伸びとしてはここ1年で最大となる。

ただ今回の統計では一部サービス分野のインフレに関する指標が小幅な伸びにとどまったことから、FRBとしては安心感を抱く可能性がある。

インフレ調整後の実質PCEは前月比0.4%増と、市場予想を上回った。
前月は0.2%減(速報値0.1%減)に下方修正された。
賃金・給与は前月比0.8%増と、ここ1年余りで最大の伸びだった。

今年に入り複数のデータで物価上昇圧力が示されていたことから、
今回の統計でインフレ鈍化が示されたのは明るい兆候だ。
ただFRB当局者らはインフレが持続的に低下傾向にあることを
示すさらなる証拠を求めており、利下げを急いでいない姿勢だ。

 当局者らは住宅とエネルギーを除いたサービス分野のインフレを注視している。このベースでの価格指数は前月比0.2%上昇と、1月(0.7%上昇)から鈍化。
また医療費や金融サービスの価格の伸びも前月から大きく減速した。

高い借り入れコストや求人の減少、根強いインフレといった状況は見られるものの、労働市場はなお堅調で、それが家計の需要を支えている。

サービス分野の支出は2021年7月以来の大きな伸びとなった。
国外への旅行や運輸、金融サービスで増加が目立った。
1月に急減していた財への支出は、自動車販売の伸びに助けられて小幅に増加した。

ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、サラ・ハウス氏は
「前月のデータが示唆したような消費疲れはまったく見られない」とし、
「消費者が今後もこうしたペースで支出を続ければ、企業が現在の価格を維持するのは非常に難しくなるだろう」と述べた。

ブルームバーグ・エコノミクスのスチュアート・ポール、エステル・オウ両エコノミストは
「向こう数カ月に労働市場は冷え込み、個人所得の伸びは
一段と減速する見通しで、それにより支出の伸びは
総じて鈍化すると考えられる」とリポートで分析。

「経済状況が軟化する中で、このままいけば米利下げ開始は6月になると、
われわれは引き続き見込んでいる」と述べた。