投稿一覧に戻る 国内外事情の掲示板 14 okabe 2021年1月18日 12:22 哲人政治と衆愚政治 哲人政治の「哲人」という言葉ですが、 これは「魂を構築する要素の中で、最も理性を占める割合が多い人」 を指しています。 「哲人」という言葉を理解する前に、 まずは「魂の三分説」というものを簡単に紹介しておきます。 これもプラトンという哲学者が生み出したもので、 「魂は三つの要素、理性・意思・欲望からできている」 という思想です。 その中でも「理性」は 「意思」と「欲望」の舵を取る役割を果たしています。 プラトン魂の三分説をわかりやすく プラトンはその理性の多い人間を「哲人」と考え、 その「哲人」が政治を行う体制のことを「哲人政治」と呼びました。 哲人政治と衆愚政治 プラトンは一言でいうと、 「自分達のような哲人(=哲学者)が政治を行うえば、理想的な国家を創れる」 と主張したのです。 しかしこれには、それなりの理由があります。 それは「衆愚政治」が原因です。 衆愚政治とは「民主制」が腐ったものです。 おどろくかもしれませんが、 「民主主義」は古代ギリシア時代から採用されていました。 民主主義のいいとことは、 市民全員が政治に参加できるところです。 しかし、それが逆効果となり、 当時の選挙で勝つのは口がうまいとか、 単に人気があるだけとか、そんな人物でした。 そんな人物ばかりが政治を行うと、 まぁ政治はうまく機能しなくなります。 この民主制が腐った状態のことを「衆愚政治」と言います。 哲人政治のメリット そして、この衆愚政治を生み出す「民主制」を否定し 「哲人政治」がベストだと考えたのがプラトンでした。 プラトンは「哲人」こそが「理想的な国家」 を知ることができると考えていたのです。 それはプラトンが「イデア論」という思想を「核」にしていたからです。 プラトンの思想をものすごく簡単に説明すると、 「理想的な国家をつくるためには、理想的な国家を知っていなければならない それを知ることができる人間は哲人のみ!!」 って感じです。 プラトンはエリートが政治を行うべきだと考えていました。 返信する そう思う0 そう思わない0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 投稿一覧に戻る
okabe 2021年1月18日 12:22
哲人政治と衆愚政治
哲人政治の「哲人」という言葉ですが、
これは「魂を構築する要素の中で、最も理性を占める割合が多い人」
を指しています。
「哲人」という言葉を理解する前に、
まずは「魂の三分説」というものを簡単に紹介しておきます。
これもプラトンという哲学者が生み出したもので、
「魂は三つの要素、理性・意思・欲望からできている」
という思想です。
その中でも「理性」は
「意思」と「欲望」の舵を取る役割を果たしています。
プラトン魂の三分説をわかりやすく
プラトンはその理性の多い人間を「哲人」と考え、
その「哲人」が政治を行う体制のことを「哲人政治」と呼びました。
哲人政治と衆愚政治
プラトンは一言でいうと、
「自分達のような哲人(=哲学者)が政治を行うえば、理想的な国家を創れる」
と主張したのです。
しかしこれには、それなりの理由があります。
それは「衆愚政治」が原因です。
衆愚政治とは「民主制」が腐ったものです。
おどろくかもしれませんが、
「民主主義」は古代ギリシア時代から採用されていました。
民主主義のいいとことは、
市民全員が政治に参加できるところです。
しかし、それが逆効果となり、
当時の選挙で勝つのは口がうまいとか、
単に人気があるだけとか、そんな人物でした。
そんな人物ばかりが政治を行うと、
まぁ政治はうまく機能しなくなります。
この民主制が腐った状態のことを「衆愚政治」と言います。
哲人政治のメリット
そして、この衆愚政治を生み出す「民主制」を否定し
「哲人政治」がベストだと考えたのがプラトンでした。
プラトンは「哲人」こそが「理想的な国家」
を知ることができると考えていたのです。
それはプラトンが「イデア論」という思想を「核」にしていたからです。
プラトンの思想をものすごく簡単に説明すると、
「理想的な国家をつくるためには、理想的な国家を知っていなければならない
それを知ることができる人間は哲人のみ!!」
って感じです。
プラトンはエリートが政治を行うべきだと考えていました。