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安永の材料―リチウムイオン電池の寿命12倍―正しい理解に向けての掲示板

 九州大学の猪石篤助教と岡田重人教授らは新方式のリチウムイオン電池を開発した。電極などの主要な部材を一体化しており、構造が従来と大きく異なる。液漏れによる発火が起きず安全性が高いという。作りやすく製造コストも下がる見通し。今後、電池メーカーなどと組みスマートフォン(スマホ)など向けに5年後の実用化を目指す。

 リチウムイオン電池はスマホや電気自動車などに欠かせない重要な電源だが、容量の限界が指摘され、新型電池の研究開発が進む。今回の成果が実用化すれば、リチウムイオン電池が今後も主流を占める可能性がある。

 通常のリチウムイオン電池は正と負の電極の間にある電解質をリチウムイオンが行き来し、充放電する。新方式はリチウムとリンなどを含む酸化物のセラミックスの両面に金属の薄膜を貼った。セラミックス内部でリチウムイオンが移動する。

 直径1センチメートル、厚さ1ミリメートルのボタン型電池を試作し、充放電できることを確かめた。充電容量は同じ大きさの市販品の約5分の1にとどまるが、セラミックスに電気を通しやすい炭素などを染み込ませれば同20倍に高められるという。

 現在のリチウムイオン電池は電極に高価なコバルトを使っている。材料が安い新方式は、全体の原料費を15%以上減らせると見積もっている。  この記事って電池関連会社に影響でますかねー