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米国株式市場=反落、インフレ巡る当局者発言受け利食い売り
1/14(金) 6:33配信

米国株式市場は反落して取引を終えた。インフレや利上げを巡る米連邦準備理事会(FRB)当局者らの発言を受け、テクノロジー株を中心に利食い売りが出た。

[13日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が反落して取引を終えた。ナスダック総合が2.5%安と下げを主導。インフレや利上げを巡る米連邦準備理事会(FRB)当局者らの発言を受け、テクノロジー株を中心に利食い売りが出た。

第4・四半期決算シーズンが本格化するのを前に金利動向に敏感なグロース(成長)銘柄が市場全般をアンダーパフォームした。S&Pの情報技術指数は2.7%安、一般消費財指数は2%安。

この日は複数のFRB当局者が高インフレへの対応に関して発言。ブレイナード理事は3月に想定される量的緩和の縮小(テーパリング)終了「次第」、FRBは利上げを開始できる態勢にあるとの認識を示した。

フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁も、FRBは3月にもゼロ金利政策を解除し、インフレ抑制に向け年内は少なくとも3回の利上げを実施する可能性があるとの見方を示した。

シカゴ地区連銀のエバンス総裁ら他の当局者は一段の政策引き締めが必要になる可能性を示唆した。

コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「ブレイナード氏が何かしなければならないと言えば、それが実施されることになるだろう」と述べ、FRB内で進む方向性やスピードに関する議論の余地はあまり残っていないようだとの見方を示した。

同氏は、ブレイナード氏はFRBで最もハト派的な当局者の1人だと指摘した。

ナスダックは、昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がタカ派的と受け止められ3.4%下落した今月5日以降で最大の下落率となった。前日までの3営業日では1.7%上昇していた。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニア・グローバル市場ストラテジスト、サミア・サマナ氏は、米10年債利回りが低下したにもかかわらず、ナスダック銘柄に利食い売りが出たと指摘。

「ここ数日、ナスダックは好調に回復していたため、とりわけ決算シーズンを控え金利を巡る懸念から利益確定の動きが出た可能性がある」と語った。

また、ブレイナード氏の発言について、「早期の利上げ開始に異議を唱えるのではないかと期待していた向きに心理的な打撃を与えた」との見方を示した。

第4・四半期決算シーズンは14日に予定されるJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の発表から本格化し、来週にはテクノロジー大手が発表を控えている。

リフィニティブのデータによると、S&P総合500種採用企業の第4・四半期利益は第1─3・四半期に記録した伸びを下回るとみられるものの、依然として22.4%増が見込まれている。

デルタ航空は2%上昇。第4・四半期決算が市場予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.27対1の比率で上回った。ナスダックでは2.24対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は104億3000万株。直近20営業日の平均は103億9000万株。