スマートフォン版限定で掲示板のAI要約を開始
2025年1月7日から一部銘柄の掲示板でAI要約機能を試験導入します。
機能の詳細は以下の記事をご参照ください。
【新機能】2025年1月から「掲示板の話題を要約」の試験導入を開始
ここから本文です
投稿一覧に戻る

ストラジスト の 株価予測の掲示板

(ブルームバーグ): 米経済が底堅さを維持し、リセッション(景気後退)の入りの警鐘を鳴らしてきたウォール街の弱気派にとって、再び大きな痛手となっている。

インフレ抑制に向けた米金融当局の景気抑制的な政策がリセッションをもたらすかどうか、株式と債券の強気派同士は過去数カ月にわたり白熱した議論を繰り広げてきた。

だが、9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が半年ぶりの大幅増となったことで、景気悪化予想に賭けていた債券市場は相場急落に見舞われた。

米労働市場の粘り強さは国内投資・消費サイクルの活力を浮き彫りにし、4日の米株式市場は小型株が上昇を主導した。一方、株式や社債と共に過去数カ月にわたり堅調が続いていた米長期国債連動の上場投資信託(ETF)は、週間ベースで4月以来最悪のパフォーマンスとなった。

4日はさらに、テクノロジー株が反発したほか、米金融当局による大幅追加利下げの観測が急速に見直される展開となった。

「本塁打」級の米雇用統計、FRBの肩の荷軽減-労働市場の懸念後退

中東での戦争を巡る懸念が高まるなどする中で、これはわずか1日だけの動きであり、S&P500種株価指数も週間ベースでほぼ変わらずで終了した。9月の米消費者物価指数(CPI)発表を10日に控え、インフレの脅威がまだ残っているとの警告は注意を促すものだ。

しかし、米金融当局が思い切った措置を講じなければ同国経済は間もなく下降するとみてきた懐疑的立場の人々にとって、前月比25万4000人もの雇用者増はこれまでの予想が行き過ぎだったことを示す証拠と言える。一方で、悲観論を無視して勝ち続けてきたリスク資産強気派には正しさの証明となる。

HSBC銀行のチーフマルチアセットストラテジスト、マックス・ケトナー氏はこうした状況を背景に勢い付いている1人で、同氏は顧客に世界中の株式、高利回り債、新興市場債を引き続き「積極的なオーバーウエート」とするよう呼び掛けている。

ケトナー氏は9月の雇用統計について、「今回の発表はリスク資産を巡る当社の非常に強気な姿勢をあらためて裏付けるものだ」と指摘。米利下げ継続見通しや力強い経済活動持続を示すデータなどを踏まえれば、リスク資産にとって極めて楽観的な展望を意味すると論じた。