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私と経済の掲示板

>>12944

■債券 利下げ終了を意識

ブライアン・デンジャーフィールド氏(ナットウエストマーケットのマクロストラテジスト)

米連邦準備理事会(FRB)は18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めたが、委員らの政策金利見通しでは19~20年の追加利下げを見込まず、21~22年には小幅の利上げを予想していることが示された。市場の想定よりもやや「タカ派」寄りだったと受け止められ、債券相場は伸び悩んだ。

パウエルFRB議長はFOMC後の会見で米中貿易問題や景気動向などに応じて、必要があれば利下げに踏み切る姿勢を改めて示した。ただ、米中が貿易協議で歩み寄りつつあるうえ、英の「合意なき離脱」のリスクが低下したとの見方も強まる中、FRBが今回で「予防的な利下げ」を終了する可能性が意識された。

短期金融市場で資金需給が逼迫し、短期金利が上昇していることについて(FRBへの超過準備預金の付利引き下げ以外に)目立った対応策を打ち出さなかったことが債券売りを誘った面もあった。市場では民間金融機関への資金供給を増やすため、FRBが保有資産の拡大を検討するとの思惑があり、FOMC前に米国債が買われていた。パウエル議長は保有資産の自然な拡大を容認する可能性を示唆したが、資産買い入れなどの実施時期には言及しなかった。

(NQNニューヨーク)