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私と経済の掲示板

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NY債券、長期債横ばい 10年債利回り2.06%、利下げ観測で2年債は大幅反発

10日のニューヨーク債券市場で長期債相場は横ばい。長期金利の指標となる表面利率2.375%の10年物国債利回りは前日と同じ2.06%で取引を終えた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、早期の利下げ観測から午前中は買いが優勢だった。ただ、低調な国債入札結果を受けて午後は売りに押される場面があり、方向感に欠ける展開だった。

堅調な米雇用指標を受けて債券が売られた最近の流れを引き継ぎ、相場は安く始まった。10年債利回りは早朝に2.11%と6月中旬以来の高水準を付けた。

パウエル議長は10日の議会証言で「貿易摩擦や世界景気の減速が米景気や見通しを圧迫している」と述べ、緩和的な金融政策の必要性が高まっているとの認識を示した。市場では今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを示唆したと受け止められた。

FRBが午後に公表したFOMC議事要旨(6月開催分)では、多くの参加者が「緩和的な金融政策の必要性が強まった」とみていたことがわかった。利下げに前向きな内容として、金融政策の影響を受けやすい中短期債を中心に買いが入った。

一方、売りが優勢なる場面もあった。米財務省が午後に結果を発表した10年債入札(銘柄統合)は落札利回りが市場実勢を上回った。応札倍率は前回6月分から低下し、入札は「低調」とみなされた。債券需要はそれほど強くないとの見方から売りを誘った。

10年債の最低利回りは2.03%だった。

金融政策の影響を受けやすい2年物国債相場は5営業日ぶりに大きく反発した。利回りは前日比0.08%低い1.83%で取引を終えた。7月の利下げ観測から買いが膨らんだ。