ここから本文です
投稿一覧に戻る

私と経済の掲示板

>>11852

NY債券、長期債反落 10年債利回り2.02%、米中協議の再開受け

1日のニューヨーク債券市場で長期債相場は3営業日ぶりに反落した。長期金利の指標となる表面利率2.375%の10年物国債利回りは前週末比0.02%高い(価格は安い)2.02%で取引を終えた。米中が6月29日に開いた首脳会談で貿易協議の再開で合意したのを受けて、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ相対的に安全な資産である米国債への売りが優勢になった。

米政府は中国製品3000億ドル分に対する追加関税「第4弾」の見送りや中国の通信大手、華為技術(ファーウェイ)への汎用品の輸出を認める方針を示した。米中の貿易協議が歩み寄る姿勢を示したことがひとまず好感され、米株式相場が上昇し米国債には売りが出た。

ただ、米景気の減速懸念は強く、相場の下値は限られた。6月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は3カ月連続で低下し、2016年10月以来の低水準となった。5月の米建設支出は市場予想に反して減った。

欧州中央銀行(ECB)首脳の金融緩和に前向きな発言などを手掛かりにドイツやフランスなど欧州国債の長期債利回りが1日、過去最低を更新した。米国債にも買いが波及し、相場を支えたとの指摘もあった。

10年債の最高利回りは2.04%、最低利回りは2.00%だった。

金融政策の影響を受けやすい2年物国債相場は続落した。利回りは前週末比0.03%高い1.78%で取引を終えた。米中協議の再開を受けて、米利下げ観測がやや後退したとの見方から売りが優勢になった。