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☆せんちめんたる・じゃーにー☆の掲示板

BS時代劇「必殺仕事人Ⅲ」

 藤田まことが死んで10年。未だに毎日ほどBSに出て来るので死んだ気がしない。今日の「京都殺人案内 -京友禅に染めこむ殺意の紅!密会!貴船隠れ宿」は、藤田が死んだ2010年作なので、これが生前最後のドラマだと思う。今までと形相が違う。ほっぺがだらりと下がり、背中は丸まり、歩く後姿がヨボヨボと、何とも年寄り臭い。萬田久子と親娘役のシリーズだった。

 他に必殺シリーズは毎日あり、剣客商売、はぐれ刑事が時々。それでも全然飽きないで、今でもつい見てしまう。必殺は今のメンバーの時が一番好き。藤田まこと 菅井きん 白木万理、中条きよし、三田村邦彦、鮎川いずみ 山内としお、ひかる一平、時々山田五十鈴。このメンバー(山田、一平はいない)が京都の「南座」で芝居をした時は、超満員で熱気ムンムンだった。夏の公演で前売券に南座前に並んだ時は、地下鉄の出入り口が出来ていたので、人で人でごった返して暑かったのを覚えている。これだけ並んでも席は真ん中より後だった。

 悪者を成敗するときは、テレビなら上から飛んだり跳ねたり、三味線の糸のトリックが出来るが、舞台の場合は範囲が狭いのでスクリーンを使い、そっから三田村が飛び出すとか、中条が飛び出すとか、大変やなぁと思って笑えた。二部では全員歌を歌えるので、ショーとしては盛りだくさんで楽しめた。主題歌「冬の花」を歌う鮎川がメチャメチャ歌が下手で、客席から笑いが漏れていたのを記憶している。テレビでは最後に男性の声で「ハミング」が入るが、バリトンのようなとってもいい声でウットリする。 

 必殺ではないが、藤田のドラマではクロードチアリのギター演奏が入る。切なくて胸がキュンキュンする。メンバーは、みんな年を取り、亡くなった人もいるので、もう以前のような活躍は映像の中だけ。いいものを残してもらってありがとう!という気持ちで見ている。