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本日のドル円市場
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本日のドル円市場の掲示板

 15日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米連邦準備理事会(FRB)の早期テーパリング観測が後退していること、中国恒大集団のデフォルト懸念によるリスク回避の円買いで109.11円まで下落した。ユーロドルは欧州時間の高値1.1832ドルからまで強含んだ後、1.1803ドル付近まで反落した。ユーロ円は欧州株安に伴うリスク・オフの円買いで129.06円まで下落した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、来週21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始が表明される可能性が低下していること、中国の不動産開発大手、中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)への警戒感から上値が重い展開が予想される。

 昨日、中国当局が不動産開発大手、中国恒大集団の主要債権銀行に、今月20日が期限の利払いが履行できないと伝えた、と報じられた。中国恒大集団は、「中国のリーマン」になるのではないか、と警戒されており、返済期限が延長されるのか否か、続報を待つことになる。

 8時50分に発表される日本の8月貿易収支では、対米貿易黒字に要注目となる。昨年の1-7月の対米貿易黒字は2兆2605億円だったが、今年1-7月は3兆4726億円まで拡大している。バイデン米政権はトランプ政権のように貿易不均衡の是正に関心がないもようだが、米国の貿易赤字は過去最大規模に拡大しつつあり、国内総生産(GDP)の減少要因となることで、要注目か。

 10時30分に発表される8月豪雇用統計では、失業率の予想は4.9%で、7月の4.6%から上昇、新規雇用者数の予想は9万人の減少で、7月の2200人増からの悪化が見込まれている。7月は、デルタ株感染対策のロックダウンにより労働参加率が66.0%に低下しており、8月もロックダウンの悪影響によるネガティブサプライズに要警戒となる。

 本日のドル円のオーダー状況は、上値には、109.50-60円に断続的にドル売りオーダー、109.70円にドル売りオーダー、本日のNYカットオプション、109.80円から110.50円にかけて断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、109.10円にドル買いオーダー、109.00円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。