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新 多治争論 アニオタFX
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外為8時30分 円、上昇し127円台後半 CPI発表後にやや売りも

20日早朝の東京外国為替市場で円相場は上昇している。8時30分時点は前日17時時点に比べ54銭の円高・ドル安の1ドル=127円68~70銭だった。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めで米景気が減速するとの観測から米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが先行した。

19日は米ダウ工業株30種平均が続落し、連日で年初来安値を更新した。景気懸念で米株価は下値を模索する展開が続いており投資家が運用リスクを取りづらくなるとの見方から、円の売り持ちを解消する動きが続いているのも円相場を支えた。
買いが一巡した後、円相場は127円95銭近辺まで伸び悩む場面もあった。20日は事業会社の決済が集中する「5・10日(ごとおび)」とあって実需筋の売買への思惑が相場を下押ししている。

総務省が20日発表した4月の全国消費者物価指数(CPI、2020年=100)は、生鮮食品を除く総合が前年同月比2.1%上昇した。市場予想(2.1%上昇)と一致したが、日銀が掲げる2%の物価目標に達しており「日銀の政策正常化を巡り思惑的な売買も出ている」(国内銀行ストラテジスト)との声が聞かれた。

円は対ユーロでは下落している。8時30分時点は同58銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=135円11~18銭だった。ユーロは対ドルで上昇し、8時30分時点は同0.0090ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0582~83ドルで推移している。欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを進めるとの見方がユーロ相場の支えとなっている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕