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世界史の掲示板

東欧
東欧ではハンガリー人(マジャール人)がモンゴロイド(黄色人種)であるフン族の子孫であるという説が存在する。また、ハンガリー語は、モンゴロイド系のウラル語族に属し、同じくモンゴロイド系のテュルク系民族との混血も多いとされる。ただ、ハンガリーという国名についてはフン族との関連を連想させるが、「ハンガリー」の語源については諸説あるものの、「フン族」との間に特別の因果関係はないと考えられている。フン族は離散集合を繰り返す部族連合体であり、全員が必ずしもモンゴロイド系とは言えないとする見方もある。ただ、フン族の首長アッティラと会見したローマ側の使節(ローマカトリック教会の僧侶)による報告書では、「アッティラと彼を取り巻く将兵たちの目は小さくて、ひげが薄く、かつ身長も低く、胴長短足である」と記されていて、ヨーロッパ人が初めて見たモンゴロイドが奇怪な容貌に見えたことと、タタール人という言葉が、当時のキリスト教でいう「地獄のタルタロス」を連想させて、当時のヨーロッパ人が震撼、恐怖心を一層つのらせたことが、今に伝えられた。それは、近代のヨーロッパをはじめとする白人社会における黄禍論に繋がっている。また、ブルガリアのブルガリア人は、モンゴロイドに属するテュルク系民族であるブルガール人の血を引くとされる。

北欧
フィンランド人(フィン人とイングリア人)やエストニア人とサーミ人とカレリア人とリーヴ人とヴェプス人もハンガリー同様にモンゴロイド起源説が唱えられ、実際に父系遺伝子は北東アジアから東アジア北部に起源を持つモンゴロイド系のハプログループNが中頻度~低頻度に見られる[12][13]が、現在においてはハンガリー人(マジャール人)同様に、コーカソイドに区分されている。これは故郷から西進するにつれ現地のコーカソイドと著しく混合したため、もともと濃厚であったモンゴロイドの特徴を失ったためと考えられる。