投稿一覧に戻る FXの館の掲示板 6519 クレオ 2014年12月5日 18:38 [為替週間見通し] 14日の衆議院選挙投開票での与党圧勝観測からドルは堅調推移か 来週のドル・円は、14日の衆議院選挙投開票での与党圧勝観測から堅調推移が予想 される。解散総選挙と円安というアノマリー、年末に向けた米国企業の利益送金によ るドル買い、原油価格の下落基調を受けたドル全面高などで、ドルは下げ渋る展開が 予想されるものの、本邦通貨当局が円安のスピードに対して懸念を表明していること で、ドルの上値は限定的か。 リスク要因は、イスラム国を空爆している有志連合国でのテロの可能性、エボラ出 血熱の感染拡大懸念、地政学的リスク(ウクライナ情勢、中東情勢)の緊迫化などが想 定される。ただし、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による外貨建て資産への 投資増額(23%⇒40%)から、ドルの下値は限定的だと予想される。 【日本の7-9月期国内総生産(GDP)改定値】(8日) 日本の7-9月期国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率-0.4%と予想されており、速 報値-1.6%からの上方修正が見込まれている。ただ、最終的に2四半期連続でマイナ ス成長が確定した場合、日本経済がリセッション(景気後退)に陥ったことが確認さ れることになる。 【原油価格下落でドル全面高】 サウジアラビアが原油価格の下落を静観していることで、原油価格が続落する可能 性が高まっている。原油価格の下落は、原油純輸入国の景気回復を支援するものの、 ディスインフレ懸念も高めることになり、ドル高・円安要因となる。 【衆議院選挙の世論調査(475議席)】 14日の衆議院選挙の投開票に向けて、世論調査に注目する展開となる。4日に報じ られた調査結果は、与党が参議院で否決された法案を再可決出来る317議席を上回る 可能性が報じられた。与党が絶対安定多数の266議席以上を確保した場合、アベノミ クスが信認されたことで、安倍トレード(日本株買い・円売り)が継続することが予想 される。 265議席を割込んでも、過半数の238議席を確保した場合は、安倍トレード(日本株 買い・円売り)が継続することが予想される。過半数を割込んだ場合、安倍首相は退 陣となり、安倍トレード(日本株買い・円売り)が失速することになる。 【スムージングオペとしての円買い介入の可能性】 麻生財務相は、「円の下がり方のスピードのテンポ速すぎる」と円安のスピードへ の警戒感を示した。黒田日銀総裁も「円安の影響は、輸出の増加などプラスの面があ る一方で、家計の実質所得の押し下げなどマイナス面もある。為替相場は、ファンダ メンタルズを反映して、安定的に推移することが望ましい」と述べ、急速な円安に対 する警戒感を示している。 外為特会の持ち値は約111円60銭付近であることで、膨大な外貨準備を減らし、円 安スピードを牽制できる円買い介入の可能性に要警戒か。 12月8日-12日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。 ○(日)10月経常収支- 8日(月)午前8時50分発表 ・予想は、+3663億円 参考となる9月実績+9630億円。9月の貿易収支は-7145億円だったが、第1次所得収 支の黒字額は2兆円を超えており、結果的には大幅な黒字となった。10月について は、貿易赤字の増加が予想されており、経常黒字額は9月実績を下回る見込み。 ○(日)7-9月期国内総生産改定値- 8日(月)午前8時50分発表 ・予想は、前期比年率-0.4% 7-9月期の法人企業統計で設備投資や在庫投資額が改善したことから、速報値- 1.6%から上方修正される見込み。ただし、改定値でも成長率はマイナスとなる可能 性が高いとみられる。 ○(日)11月国内企業物価指数- 10日(水)午前8時50分発表 ・予想は、前年比+2.7% 参考となる10月実績は前年比+2.9%。9月の+3.6%との比較で物価上昇率は大幅に 鈍化した。消費税の影響を除いた指数は前年比+0.1%だった。11月については、原油 価格の下落によって前月比マイナスとなる見込みだが、円安進行の影響で前年比では 2%台後半の上昇率になるとみられる。 ○(米)11月小売売上高- 11日(木)午後10時30分発表 ・予想は、前月比+0.3% 参考となる10月実績は前月比+0.3%で市場予想を上回った。ガソリンの売上高は減 少したが、個人消費はまずまず順調。11月については、ガソリン価格の低下で大幅な 増加は期待できないが、消費は堅調さを保っており、市場予想は妥当な水準か。 ○(米)12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値- 12日(金)午後11時55分発表 ・予想は、89.5 労働市場の改善が続いていることは好材料だが、賃金の上昇は抑制されており、指 数の大幅な上昇は期待できない。ただし、ガソリン価格の低下はプラス材料であり、 12月速報値は11月実績を上回る可能性がある。 主な発表予定は、8日(月):(米)11月労働市場情勢指数、9日(火):(米)10月 JOLT求人、11日(木):(日)10月機械受注、(米)10月企業在庫、12日(金): (米)11月生産者物価指数 [予想レンジ] ・117円00銭-122円00銭 返信する そう思う4 そう思わない25 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 投稿一覧に戻る
クレオ 2014年12月5日 18:38
[為替週間見通し]
14日の衆議院選挙投開票での与党圧勝観測からドルは堅調推移か
来週のドル・円は、14日の衆議院選挙投開票での与党圧勝観測から堅調推移が予想
される。解散総選挙と円安というアノマリー、年末に向けた米国企業の利益送金によ
るドル買い、原油価格の下落基調を受けたドル全面高などで、ドルは下げ渋る展開が
予想されるものの、本邦通貨当局が円安のスピードに対して懸念を表明していること
で、ドルの上値は限定的か。
リスク要因は、イスラム国を空爆している有志連合国でのテロの可能性、エボラ出
血熱の感染拡大懸念、地政学的リスク(ウクライナ情勢、中東情勢)の緊迫化などが想
定される。ただし、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による外貨建て資産への
投資増額(23%⇒40%)から、ドルの下値は限定的だと予想される。
【日本の7-9月期国内総生産(GDP)改定値】(8日)
日本の7-9月期国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率-0.4%と予想されており、速
報値-1.6%からの上方修正が見込まれている。ただ、最終的に2四半期連続でマイナ
ス成長が確定した場合、日本経済がリセッション(景気後退)に陥ったことが確認さ
れることになる。
【原油価格下落でドル全面高】
サウジアラビアが原油価格の下落を静観していることで、原油価格が続落する可能
性が高まっている。原油価格の下落は、原油純輸入国の景気回復を支援するものの、
ディスインフレ懸念も高めることになり、ドル高・円安要因となる。
【衆議院選挙の世論調査(475議席)】
14日の衆議院選挙の投開票に向けて、世論調査に注目する展開となる。4日に報じ
られた調査結果は、与党が参議院で否決された法案を再可決出来る317議席を上回る
可能性が報じられた。与党が絶対安定多数の266議席以上を確保した場合、アベノミ
クスが信認されたことで、安倍トレード(日本株買い・円売り)が継続することが予想
される。
265議席を割込んでも、過半数の238議席を確保した場合は、安倍トレード(日本株
買い・円売り)が継続することが予想される。過半数を割込んだ場合、安倍首相は退
陣となり、安倍トレード(日本株買い・円売り)が失速することになる。
【スムージングオペとしての円買い介入の可能性】
麻生財務相は、「円の下がり方のスピードのテンポ速すぎる」と円安のスピードへ
の警戒感を示した。黒田日銀総裁も「円安の影響は、輸出の増加などプラスの面があ
る一方で、家計の実質所得の押し下げなどマイナス面もある。為替相場は、ファンダ
メンタルズを反映して、安定的に推移することが望ましい」と述べ、急速な円安に対
する警戒感を示している。
外為特会の持ち値は約111円60銭付近であることで、膨大な外貨準備を減らし、円
安スピードを牽制できる円買い介入の可能性に要警戒か。
12月8日-12日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
○(日)10月経常収支- 8日(月)午前8時50分発表
・予想は、+3663億円
参考となる9月実績+9630億円。9月の貿易収支は-7145億円だったが、第1次所得収
支の黒字額は2兆円を超えており、結果的には大幅な黒字となった。10月について
は、貿易赤字の増加が予想されており、経常黒字額は9月実績を下回る見込み。
○(日)7-9月期国内総生産改定値- 8日(月)午前8時50分発表
・予想は、前期比年率-0.4%
7-9月期の法人企業統計で設備投資や在庫投資額が改善したことから、速報値-
1.6%から上方修正される見込み。ただし、改定値でも成長率はマイナスとなる可能
性が高いとみられる。
○(日)11月国内企業物価指数- 10日(水)午前8時50分発表
・予想は、前年比+2.7%
参考となる10月実績は前年比+2.9%。9月の+3.6%との比較で物価上昇率は大幅に
鈍化した。消費税の影響を除いた指数は前年比+0.1%だった。11月については、原油
価格の下落によって前月比マイナスとなる見込みだが、円安進行の影響で前年比では
2%台後半の上昇率になるとみられる。
○(米)11月小売売上高- 11日(木)午後10時30分発表
・予想は、前月比+0.3%
参考となる10月実績は前月比+0.3%で市場予想を上回った。ガソリンの売上高は減
少したが、個人消費はまずまず順調。11月については、ガソリン価格の低下で大幅な
増加は期待できないが、消費は堅調さを保っており、市場予想は妥当な水準か。
○(米)12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値- 12日(金)午後11時55分発表
・予想は、89.5
労働市場の改善が続いていることは好材料だが、賃金の上昇は抑制されており、指
数の大幅な上昇は期待できない。ただし、ガソリン価格の低下はプラス材料であり、
12月速報値は11月実績を上回る可能性がある。
主な発表予定は、8日(月):(米)11月労働市場情勢指数、9日(火):(米)10月
JOLT求人、11日(木):(日)10月機械受注、(米)10月企業在庫、12日(金):
(米)11月生産者物価指数
[予想レンジ]
・117円00銭-122円00銭