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  • 2022/01/19 16:41
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掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
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  • NY市場サマリー(14日)ダウ下落、ドル反発 米債利回り上昇
    1/15(土) 7:25配信

    [14日 ロイター] - <為替> ドルが4日ぶりに反発。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めに向けた動きが注目される中、今週見られたドル売り圧力が和らいだ。また、金融市場でのリスク選好度低下に伴い、高リスク通貨を売る動きも広がった。

    主要6通貨に対するドル指数は0.3%高の95.157。しかし、週足では約0.6%下落し、昨年9月初旬以来の大幅な下げを記録した。

    14日発表された昨年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.9%減少した。11月の0.2%増からマイナスに転じ、10カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。

    ドルは対円では上昇できず、終盤の取引で0.02%安の114.15円と、約3週間ぶりの安値を付けた。円は最近のリスク選好度低下の恩恵を受けているほか、日銀が、物価目標が2%に達する前に利上げの可能性を巡り議論している可能性があるという報道が材料視された。

    リスク動向を反映しやすい豪ドルは対米ドルで0.99%下落した。

    英ポンドも対ドルで0.22%安。2020年のロックダウン(都市封鎖)中に官邸で開かれたパーティーに参加した問題を受け、ジョンソン首相が辞任した場合の影響を見極める動きとなっている。

    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約1%高の4万3086.34ドル。

    <債券> 不安定な地合いの中、米債利回りが上昇した。低調な経済指標が発表されたが、米連邦準備理事会(FRB)の引き締め方針は変わらないとの見方を受けた。

    米商務省が14日発表した2021年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.9%減少した。11月の0.2%増からマイナスに転じ、10カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。

    労働省が発表した21年12月の輸入物価は前月比0.2%下落と市場予想(0.3%上昇)に反して下落した。下落は8月以来。石油製品価格が値下がりした。

    FRBが発表した21年12月の鉱工業生産指数は、製造業生産指数が市場予想(0.5%上昇)に反し前月比0.3%低下した。

    米ミシガン大学が発表した1月の消費者信頼感指数(速報値)は68.8と12月確報値の70.6から低下し、過去10年間で2番目の低水準となった。市場予想は70.0だった。

    経済指標が低調でもFRBの政策方針に対する期待はほとんど変わらず、米債利回りは上昇。リフィニティブによると、3月会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げが決定されるとの予想は90%に近づいている。

    米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は14日、FRBが今年金融政策を引き締めることは「賢明」であり、「理にかなっている」と指摘。パンデミック(世界的大流行)を受けて実施した経済支援策が終了すれば次のステップは利上げであり、その次にバランスシートが縮小されると言及。バランスシートの規模は前回の金融危機後よりもはるかに大きくなっており、バランスシート縮小に着手するまでの期間はこれまでより短くなる可能性があるとした。

    米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は14日、新型コロナウイルスが過度な高インフレの主な要因であり、FRBは利上げを実施して需要を減らし、圧迫された供給と一致させる必要があると述べた。

    10年債利回りは6.4bp上昇の1.773%。週間では小幅高となった。

    30年債利回りは6.1bp上昇の2.115%。

    2・10年債の利回り差は80.5bp。前日には79.9を付けていた。

    2年債利回りは6.8bp上昇の0.967%。一時0.971%と2020年2月28日以来の高水準を付けた。

    物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.832%。前日は2.817%だった。10年物は2.477%だった。

    <株式> ダウ工業株30種が下落して取引を終えた。米大手銀行の第4・四半期決算が失望され、金融株が大きく下落した。

    ナスダック総合とS&P総合500種は午後に上げに転じ、プラス圏で引けた。一方、一般消費財の下げが主要株価指数を圧迫。2021年12月の米小売売上高(季節調整済み)が前月比1.9%減少したことを受けた。

    米金融大手JPモルガン・チェースが急落。4日発表した2021年第4・四半期決算は、トレーディング収入の落ち込みが響き、14%の減益となった。

    ゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレス、ホーム・デポなどの下げもダウを圧迫した。

    米金融大手シティグループも下落。14日に発表した第4・四半期(12月31日まで)決算は利益が26%減少した。

    ブラックロックも四半期収入が予想を下回り2.2%安となった。

    銀行株指数は1.7%安。米利上げが銀行の収益を押し上げるとの期待感を背景に直近でS&Pをアウトパフォームしていた。

    米ミシガン大学が14日発表した1月の消費者信頼感指数(速報値)は68.8と12月確報値の70.6から低下し、過去10年間で2番目の低水準となった。市場予想は70.0だった。

    週間ではS&P500が0.3%、ダウが0.9%、ナスダックが0.3%それぞれ下落した。

    この日はS&P11セクターのうち4セクターが上昇。エネルギーが上げを主導した。情報技術が0.89%、通信サービスが0.53%それぞれ上昇した。

    リフィニティブのデータによると、S&P500構成銘柄の第4・四半期決算は23.1%増益が見込まれている。

    こうした中、米金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が上昇。14日に発表した第4・四半期決算は利益がアナリスト予想を上回った。

    米国株式市場はキング牧師生誕日の祝日で週明け17日は休場となる。

    <金先物> 米長期金利の上昇やドル高が重しとなり、続落した。2月物の清算値(終値に相当)は前日比4.90ドル(0.27%)安の1オンス=1816.50ドル。週間では19.10ドル(1.06%)上昇。

    米商務省が朝方発表した昨年12月の小売売上高が前月比1.9%減と、市場の横ばい予想に対し、5カ月ぶりのマイナスとなった。これを受けて、安全資産としての金に買いが集まったが、一時的だった。その後は、米長期金利の上昇や対ユーロでドルが堅調に転じたことを眺め、金利を生まずドル建てで取引される金は割高感から売りに押された。

    <米原油先物> 世界的な需給引き締まり観測やウクライナ情勢をめぐる地政学リスクを背景に買いが膨らみ、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は、前日清算値(終値に相当)比1.70ドル(2.07%)高の1バレル=83.82ドル。週間では6.24%上昇。プラスでの越週は4週連続となった。3月物は1.68ドル高の83.30ドル。

    未明から朝方にかけては、ドル安・ユーロ高基調を受けたドル建て商品の割安感を追い風に原油買いが台頭。その後、利益確定の売りが出て小幅マイナス圏に沈む場面もあったが、需給逼迫(ひっぱく)懸念や先高観が根強く、再び買いが勢いづき上値を試す展開となった。この日の高値は84.22ドル。2カ月ぶりの高値水準での推移が続いている。

    ロシアによるウクライナ侵攻への警戒感が強まる中、キング牧師生誕記念日に伴う米市場の3連休を控えて、ポジションをショートに傾けたくないとの思惑も原油買いを後押し。米国防総省は、ロシアがウクライナ侵攻の口実作りを進めていると明らかにした。

  • NY市場サマリー(13日)株式反落、ドル指数2カ月ぶり安値
    1/14(金) 6:44配信

    [13日 ロイター] - <為替> ドル指数が2カ月ぶり安値を付けた。前日発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を超えず、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策正常化を巡り新たな手掛かりを示さなかったことが引き続き材料視された。

    主要6通貨に対するドル指数は0.2%安の94.791と、昨年11月10日以来の安値に沈んだ。週初からは約1%下落している。

    英ポンドは対ドルで0.11%高の1.372ドルと、昨年10月終盤以来の高値を付けた。英経済が新型コロナ感染者急増の影響を切り抜け、イングランド銀行(英中央銀行)が早ければ来月にも追加利上げに踏み切るという観測が追い風となっている。

    リスク動向を反映しやすい豪ドルは対米ドルで0.07%高の0.7289米ドルと、11月半ば以来の高値を更新。カナダドルも対米ドルで3日続伸した。

    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.71%安の4万2743.01ドル。

    <債券> 米債利回りが狭いレンジ内で低下した。今週に入り2年債と5年債の利回りが2年ぶりの高水準を付けていたが、その反動が出た。ただ、3月の米利上げを視野に利回り上昇トレンドは維持されているようだ。

    13日には前日の10年債入札に続き30年債入札が行われ、堅調な結果となった。これを受け米債買いが強まり利回りが低下した。

    この日に発表された2021年12月の卸売物価指数(PPI)と新規失業保険申請件数の米債市場への影響は限定的だった。米連邦準備理事会(FRB)が2カ月以内に金融政策を引き締めるとの見方がなお根強い。

    FRBのブレイナード理事は13日、上院銀行委員会で開かれた副議長昇格に関する公聴会で証言を行い、3月に想定される量的緩和の縮小(テーパリング)終了「次第」、FRBは年内に複数回の利上げを開始できると述べた。

    午後序盤の取引で、指標10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低下の1.7164%。入札後の30年債利回りも1bp低下し2.0578%となった。

    2年債と5年債の利回りもそれぞれ0.9010%、1.4860%と横ばいから小幅低下で推移した。

    <株式> 反落して取引を終えた。インフレや利上げを巡る米連邦準備理事会(FRB)当局者らの発言を受け、テクノロジー株を中心に利食い売りが出た。

    第4・四半期決算シーズンが本格化するのを前に金利動向に敏感なグロース(成長)銘柄が市場全般をアンダーパフォームした。

    この日は複数のFRB当局者が高インフレへの対応に関して発言。ブレイナード理事は3月に想定される量的緩和の縮小(テーパリング)終了「次第」、FRBは利上げを開始できる態勢にあるとの認識を示した。

    <金先物> 利益確定の売りが先行し、反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比5.90ドル(0.32%)安の1オンス=1821.40ドル。

    <米原油先物> 3日ぶりに反落した。利益確定の売りと先高感からの買いが交錯し、方向感に欠ける商いとなった。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は、前日清算値(終値に相当)比0.52ドル(0.63%)安の1バレル=82.12ドル。3月物は0.40ドル安の81.62ドル。

  • NY市場サマリー(12日)株式続伸、ドル下落
    1/13(木) 6:48配信

    [12日 ロイター] -

    <為替> ドル指数が約2カ月ぶり安値を付けた。昨年12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を超えず、連邦準備理事会(FRB)の金融政策正常化に向けた動きを加速させるものでなかったことがドルの重しになった。

    主要6通貨に対するドル指数は0.7%安の94.944。一時は94.903と、昨年11月11日以来の低水準を付けた。

    労働省が朝方発表した12月のCPI(季節調整済み)は前年同月比7.0%上昇と、11月の6.8%上昇から加速し、1982年6月以来39年6カ月ぶりの高い伸びとなった。ただ上昇率はロイターがまとめたエコノミストと一致した。

    リスク動向を反映しやすい豪ドルは対米ドルで1.04%上昇し、1週間ぶり高値を更新。カナダドルも対米ドルで上昇し、約2カ月ぶり高値を付けた。

    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.3%高の4万3717.08ドル。10日に5カ月ぶり安値を付けたが、回復が続いている。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 昨年12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を超えず、連邦準備理事会(FRB)の金融政策の見通しに変化がなかったことを受け、長期債利回りが低下した。

    労働省が朝方発表した12月のCPI(季節調整済み)は前年同月比7.0%上昇と、11月の6.8%上昇から加速し、1982年6月以来39年6カ月ぶりの高い伸びとなった。ただ上昇率はロイターがまとめたエコノミストと一致した。

    10年債利回りはCPI統計発表直後は上昇したものの、その後は低下。2.1ベーシスポイント(bp)低下の1.725%となった。

    一段と積極的な利上げが実施されれば、長期的には経済成長が阻害されるとの見方から利回りは低下。ただ、財務省が実施した360億ドルの10年債入札が底堅かったことで、10年債利回りは下げ幅を縮小した。10年債入札は最高落札利回りが1.723%、応札倍率が2.51倍。財務省は13日に220億ドルの30年債入札を’実施する。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> 続伸して取引を終えた。この日発表された昨年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は数十年ぶりの高水準となったものの、市場予想とおおむね一致し、米連邦準備理事会(FRB)が一段の引き締めを余儀なくされるという懸念が幾分和らいだ。

    CPIは前年同月比7.0%上昇と、11月の6.8%上昇から加速し、1982年6月以来39年6カ月ぶりの高い伸びを記録した。前月比では0.5%上昇。11月は0.8%上昇していた。

    ロイターがまとめたエコノミスト予想は前年同月比7.0%、前月比0.4%の上昇だった。

    この日は米長期債の利回りが低下したことも、大方のセクターを支援した。

    S&P主要セクターではヘルスケアが下落。イーライリリーとバイオジェンの下げに圧迫された。

    米高齢者向け公的医療保険のメディケアを運営する厚生省傘下のメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)は11日、バイオジェンのアルツハイマー病新薬「アデュカヌマブ(製品名アデュヘルム)」について、保険適用の条件として臨床試験への参加を義務付ける方針を明らかにした。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米インフレ指標の上振れを示す内容や、対ユーロでのドル安を背景に買われ、4営業日続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比8.80ドル(0.48%)高の1オンス=1827.30ドル。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> ドル安や米原油在庫の減少を背景に、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は、前日清算値(終値に相当)比1.42ドル(1.75%)高の1バレル=82.64ドル。3月物は1.35ドル高の82.02ドル。

  • NY市場サマリー(29日)ダウ・S&P最高値、ドル下落、利回り上昇
    12/30(木) 8:58配信

    [29日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、年末の薄商いの中、ドルが下落した。投資家は新型コロナウイルスのオミクロン株流行後を見据えてリスク選好度を高めており、安全資産とされる円も1カ月ぶり安値を付けた。

    ドル指数は0.206%安の95.932。

    年末に向けて多くのトレーダーが休暇を取っていることから、アナリストらはこの動きを深読みしないよう注意を喚起している。ジェフリーズのFXグローバルヘッド、ブラッド・ベクテル氏は「この時期には短期筋が年末の最後の利益確定をしようとするため、非常にテクニカルな取引になる」と述べた。

    豪ドル、ニュージーランド(NZ)ドル、カナダドルなど、リスクに敏感な通貨は上昇した。

    豪ドルは0.35%高の0.72515米ドル、NZドルは0.28%高の0.6823米ドル、カナダドルは0.16%高の1米ドル=1.2794カナダドル。

    <債券> 米金融・債券市場は、国債利回りが上昇。低調な結果に終わった7年債入札に反応した。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が拡大しているものの、投資家のリスク志向には陰りは見られない。

    560億ドルの7年債入札は、最高落札利回りが1.48%と、入札前(WI)取引の水準を約2ベーシスポイント(bp)上回った。

    アクション・エコノミクスのグローバルフィクストインカム分析マネジングディレクター、キム・ルパート氏は7年債入札について「応札はさえず、今週実施された3件の入札全てが軟調だった」と述べた。

    クリスマスと年始年末のホリデーをはさみ、流動性が低い状況となっていることが要因のもよう。27、28日にはそれぞれ560億ドルの2年債入札、570億ドルの5年債入札が行われた。

    終盤の取引で、既発の7年債利回りは1.472%と、9日以来の水準に上昇した。

    <株式> 米国株式市場は上昇して取引を終え、ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値での最高値を更新した。新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡る懸念が和らぎ、薬局チェーン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやスポーツ用品大手ナイキなど小売株が買われた。

    ダウは6営業日続伸。今年3月5日─15日の7営業日続伸以来の連騰記録となった。

    ウォルグリーンやナイキは、今年の米年末商戦が好調だったことを示す最近の報告を手掛かりに上昇した。

    米商務省が29日公表した11月の財(モノ)の貿易収支は、消費財の輸入増加を背景に赤字額が過去最大に達した。

    インフラストラクチャー・キャピタル・マネジメントの創業者、ジェイ・ハトフィールド最高経営責任者(CEO)は「オミクロン株は感染力が強いため、より急速に勢いを失うが、医療体制を逼迫させる可能性は比較的低く、市場はオミクロン株が奇妙なことに良いニュースだと気付き始めている」と述べた。ただ、少なくとも向こう1カ月はオミクロン株が逆風になるだろうと指摘した。

    <金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、反落。投資家のリスク選好姿勢を受けて、安全資産とされる金塊の売りが優勢だった。

    新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急拡大する一方で、重症化リスクは低く、経済に与える影響は限定的との見方が広まっている。投資家のリスク回避姿勢の後退を受けて、安全資産とされる金塊は、朝方に1789.10ドルまで売られた。ただ、安値圏では押し目買いが入ったほか、外国為替市場でのドルの対ユーロでの下落もドル建て商品としての割安感からの買いを後押しし、下げ幅を縮小する動きとなった。

    <米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米原油・石油製品在庫の減少や対ユーロでのドル安を背景に、6営業日続伸した。

    米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した米原油在庫は、24日までの1週間に360万バレル減少と、市場予想(ロイター調べ)の310万バレルをやや上回る取り崩しとなった。これで5週連続のマイナス。また、石油製品在庫はガソリンが50万バレル増の予想に対して150万バレル減、ディスティレート(留出油)が20万バレル増の予想に対して170万バレル減となった。この結果を受けて需給引き締まり観測が強まり、買いが優勢となった。

    外国為替市場ではドルがユーロに対して軟化し、ドル建て商品である原油の割安感につながったことも相場の支援材料。

    ただ、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の急速な感染拡大への懸念は根強く、上値は重かった。

  • NY市場サマリー(27日)S&P最高値、短期債利回りやや上昇
    12/28(火) 7:17配信

    [27日 ロイター] -

    <為替> 多くの市場が祝日で休場のため休信。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 財務省が実施した2年債入札が軟調に終わったことで、短期債利回りがやや上昇した。

    2年債入札の最高落札利回りは0.769%と、入札前取引の水準を約0.5ベーシスポイント(bp)上回った。応札倍率は2.55倍。

    市場関係者は、クリスマスと新年の間に挟まれ商いが細っていたため、需要が低調だったとの見方を示している。

    終盤の取引で2年債利回りは2bp上昇の0.711%。短期債利回りは金利動向を巡る観測に反応しやすく、2年債利回りは今月10日に2020年3月以来の高水準となる0.731%に上昇していた。

    5年債利回りは1bp上昇の1.252%。7年債利回りはほぼ横ばいの1.411%。

    10年債利回りは1.481%と、1bp低下した。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> S&P総合500種が過去最高値で終了し、4日続伸となった。堅調な米小売売上高関連データが発表されて米経済への楽観が強まり、新型コロナウイルスのオミクロン変異株対策の渡航規制を巡る懸念が緩和された。

    米クレジットカード大手・マスターカードが26日に発表した11月1日─12月24日の利用状況によると、今年の米年末商戦の小売売上高は前年比8.5%増加した。電子商取引(EC)の急増がけん引した。

    一方、旅行関連株は下落。オミクロン株の感染拡大する中、米航空会社は先週末のクリスマス休暇に続き、27日も約800便を欠航にした。

    S&P1500航空指数は0.57%下落。米クルーズ運航会社ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス、ロイヤル・カリビアン、カーニバルは、2.55%、 1.35%、1.18%、それぞれ下落し、S&P総合500種構成銘柄の中で下げが特に目立った。

    ナスダックは、テスラやマイクロソフト、アップル、メタなどの大型株の上げが支援した。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 3営業日ぶりに反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前営業日(23日)比2.90ドル(0.16%)安の1オンス=1808.80ドル。24日はクリスマス振り替えで休場。この日も休暇ムードが続き、動意に乏しかった。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への過度な警戒感が後退する中、4営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は前週末清算値(終値に相当)比1.78ドル(2.41%)高の1バレル=75.57ドル。3月物は1.76ドル高の75.18ドル。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • >>46

    ドル/円 NY終値 111.00/111.03

    始値 110.90

    高値 111.06

    安値 110.79

    ユーロ/ドル NY終値 1.1694/1.1698

    始値 1.1707

    高値 1.1710

    安値 1.1690

    米東部時間

    30年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.00 2.0014%

    前営業日終値 100*09.00 1.9870%

    10年債(指標銘柄) 17時05分 97*25.50 1.4906%

    前営業日終値 98*02.00 1.4610%

    5年債(指標銘柄) 17時05分 98*27.50 0.9879%

    前営業日終値 99*00.00 0.9580%

    2年債(指標銘柄) 16時47分 99*22.50 0.2799%

    前営業日終値 99*22.88 0.2740%

    終値 前日比 %

    ダウ工業株30種 34869.37 +71.37 +0.21

    前営業日終値 34798.00

    ナスダック総合 14969.97 -77.73 -0.52

    前営業日終値 15047.70

    S&P総合500種 4443.11 -12.37 -0.28

    前営業日終値 4455.48

    COMEX金 12月限 1752.0 +0.3

    前営業日終値 1751.7

    COMEX銀 12月限 2269.4 +26.9

    前営業日終値 2242.5

    北海ブレント 11月限 79.53 +1.44

    前営業日終値 78.09

    米WTI先物 11月限 75.45 +1.47

    前営業日終値 73.98

    CRB商品指数 228.2421 +2.9309

    前営業日終値 225.3112

  • NY市場サマリー(27日)利回り上昇、株式まちまち
    9/28(火) 9:49配信

    [27日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。米連邦準備理事会(FRB)当局者から量的緩和縮小(テーパリング)の年内開始見通しを支える発言が出てくるかが注目される中、3カ月ぶりの高水準を付けた米債利回りの動きに追随した。

    28日に行われるパウエルFRB議長の議会証言に注目が集まる。イエレン財務長官も同証言に臨む。

    また27日には、ブレイナードFRB理事が米雇用はFRBが資産買い入れ削減を開始する基準に「まだ少し足りない」と述べ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が秋にかけて雇用に及ぼすリスクを強調。一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米経済の改善が予想通り継続すればFRBは資産買い入れペースの縮小を間もなく開始する可能性があると述べたほか、シカゴ地区連銀のエバンス総裁も、米経済はテーパリング開始に向けた基準を間もなく満たし、利上げが正当化されるのは2023年後半になるとの見解を示した。

    終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の93.37。

    ユーロ/ドルは0.1%安の1.1698ドル。ドイツ総選挙の結果はさほど材料視されなかった。

    <債券> 米債利回りが上昇。10年債利回りは3カ月ぶりの高水準となった。堅調な経済指標に加え、米連邦公開市場委員会(FRB)がよりタカ派的な政策に移行している兆しなどを受けた。

    午前の取引で、10年債利回りは1.516%まで上昇。6月29日以降で初めて1.5%を上回った。その後は切り返し、終盤は1.9%ベーシスポイント(bp)上昇の1.4802%となった。

    2年債利回りは1bp弱上昇の0.2799%。30年債利回りは8月中旬以降で初めて2%を上回った。イールドカーブ(利回り曲線)全体は上昇しつつスティープ化。2年債と10年債の利回り差は前週末終盤から約2bp上昇し120bpと7月上旬以来の水準に拡大した。

    <株式> S&P総合500種とナスダック総合が下落。今週に月末・四半期末を迎える中、米債利回りの上昇を背景にハイテク株が売られ、指数の重しとなった。一方、バリュー株は買われる展開となった。

    ダウ工業株30種は金融・工業株の上昇に支援され、プラス圏で終了した。

    景気動向に敏感な小型株や輸送株が市場全般をアウトパフォームした。

    この日は、米国債利回りの上昇に支援されて金融株が値上がりしたほか、原油価格の上昇を背景にエネルギー株が買われた。

    低金利の恩恵を受けてきた大型株は下落し、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、アップルは0.6─1.7%安。

    <金先物> 新規の手掛かり材料難の中、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を翌日に控えて様子見ムードが広がり、ほぼ横ばいとなった。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.30ドル(0.02%)高の1オンス=1752.00ドル。

    <米原油先物> 世界的な供給逼迫(ひっぱく)への懸念から買いが優勢となり、5営業日続伸した。米国産標準油種WTI11月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.47ドル(1.99%)高の1バレル=75.45ドルと、中心限月としては2018年10月3日以来約3年ぶりの高値を回復。12月物は1.47ドル高の75.08ドルだった。

  • NY市場サマリー(24日)ドルと国債利回り上昇、株価は小幅高
    9/25(土) 6:37配信

    [24日 ロイター] - <為替> ドルが上昇した。中国の不動産開発大手、中国恒大集団を巡る不確実性を背景に前日の急落から切り返した。週間では3週連続で上昇した。

    中国恒大の一部オフショア債保有者が、米国時間23日の期限までに利払い受けていなかったことが、事情に詳しい2人の話で分かった。23日はオフショア債の8350万ドルの利払い日だったが、それが過ぎ30日の猶予期間に入った。猶予期間内に利払いが行われないとデフォルト(債務不履行)となる。

    オフショア人民元は弱含み1ドル=6.4641元となった。

    FXストリート・ドットコムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は「ドルは複数の投資アイデアの恩恵を受けている」と指摘。「米経済は他国の大半よりも好調なほか、中国恒大や中国の不透明な経済および政治システムを巡る懸念のくすぶりに加え、米連邦準備理事会(FRB)はようやく(資産買い入れ縮小開始に向けた)準備が整ったようだ」と述べた。

    ドル指数は0.237%上昇。ユーロ/ドルは0.2%安の1.1713ドルとなった。

    米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は24日、米労働市場は月額の債券購入額を縮小するための基準をすでに満たしており、FRBは大量の債券保有が利上げ時期を巡る最終的な判断をどのように複雑にするかについて議論していくべきとの見解を示した。

    米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は24日の講演で、労働市場が予想通りに改善すれば、FRBは11月に資産買い入れの縮小を開始し、来年末までに利上げを行う可能性があると述べた。

    円は対ドルで0.43%安の110.77円。ポンドは0.36%安の1.3666ドルだった。

    中国人民銀行(中央銀行)を含む中国の証券、銀行規制当局などの10機関が24日、暗号資産(仮想通貨)の取引と採掘(マイニング)を全面的に禁止すると発表したことを受け、ビットコインは5.89%安の4万2256.47ドル。イーサは8.08%安の2899.10ドル、XRPも約7%安の0.93ドルとなった。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 利回りが大きく上昇した。連邦準備理事会(FRB)が今週に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、早ければ11月にもテーパリング(量的緩和の縮小)に着手する可能性があるとの見通しを示したことを受けた調整が続いている。

    10年債利回りは一時1.456%と、4.9ベーシスポイント(bp)上昇した。

    ややタカ派方向に傾いた21─22日のFOMCに続き、この日はクリーブランド地区連銀のメスター総裁とカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁がともにそれぞれの講演で、米経済はテーパリング開始に十分な状態にあると述べた上で、利上げ開始時期や膨大なバランスシートへの対応など次の主要な議論への移行を促した。

    このほか、イングランド銀行(英中央銀行)は23日の金融政策会合で、年末時点のインフレ率が4%を超え、目標の2%を大きく上回る見通しで、金利上昇の根拠が「強まったもよう」という見解を表明した。

    FHNフィナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は、債券市場の動きについて「FOMCと英中銀金融政策委員会がきっかけになった」と指摘。市場では現在、米財務省が来週実施する5年債(610億ドル)と7年債(620億ドル)の入札が注目されていると述べた。財務省は来週、600億ドルの2年債入札も実施する。

    30年債利回りは6.3bp上昇の1.987%、2年債利回りは1.7bp上昇の0.276%。

    2年債と10年債の利回り格差は118.2bp。

    物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差、いわゆるブレ

    ーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.502%、10年物が2.34%だった。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が小幅続伸。フェイスブックやテスラが上昇し、スポーツ用品大手ナイキの下げを相殺した。

    ナイキは6.3%安。2022会計年度(21年6月からの1年間)の売上高見通しを引き下げ。また、年末商戦期に製品の輸送や生産に遅延が生じる恐れがあると警告した。

    フェイスブックは2%、テスラは2.7%それぞれ上昇。S&Pの主要11セクターでは通信サービスが0.7%高、エネルギーが0.8%高だった。

    また、中国人民銀行(中央銀行)を含む中国の証券、銀行規制当局などの10機関が24日、暗号資産(仮想通貨)の取引と採掘(マイニング)を全面的に禁止すると発表したことを受け、仮想通貨やマイニング関連のコインベース・グローバル、マイクロストラテジー、ライオット・ブロックチェーンなどは軒並み下落した。

    今週は、中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題を巡る懸念や米連邦公開市場委員会(FOMC)などを受け、相場は不安定な展開となった。

    中国恒大を巡っては、一部オフショア債保有者が米国時間23日の期限までに利払い受けていなかったことが、事情に詳しい2人の話で分かった。

    週足では、ダウが0.6%高、S&Pが0.5%高。ナスダック総合はほぼ横ばいだった。

    スパータン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディヨ氏は「振れの激しい1週間だった。来週は9月最終週、第3・四半期末となるため、高ボラティリティーが継続する公算が大きい」と述べた。

    バイデン米大統領が掲げる大型の歳出法案や超党派インフラ投資法案を巡り進展が見られるかどうかも注目される。

    チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は「金利が低水準にとどまり、財政刺激がいずれ実施されることで、株式は引き続き選好されると予想する」と述べた。

    ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.50対1の比率で上回った。ナスダックでも1.40対1で値下がり銘柄数が多かった。

    米取引所の合算出来高は90億株。直近20営業日の平均は101億1000万株。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題をめぐる不安を背景に、安全資 産として買われ、小反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.9 0ドル(0.11%)高の1オンス=1751.70ドル。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 供給逼迫(ひっぱく)懸念が強まる中を買い進まれ、続伸した。米国産標準油種WTI11月物の清算値(終値に相当)は前日比0.68ドル(0.93%)高の1バレル=73.98ドルと、前日に続き中心限月ベースとしては7月中旬以来約2カ月半ぶりの高値となった。12月物は0.66ドル高の73.61ドル。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(22日)米株上昇、ドル不安定
    9/23(木) 6:47配信

    [22日 ロイター] -

    <為替> 連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受け、ドルが不安定な取引となった。一方、中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)懸念が緩和したことで、人民元のほか、リスク動向に敏感な豪ドルは上向いた。

    FRBはこの日までの2日間の日程で開いたFOMCで、テーパリング(量的緩和の縮小)着手が「近く」正当化される公算が大きいとの見解を表明。利上げ開始時期の予想も2022年に前倒しされた。

    F・Lプトナム・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、スティーブン・バイオリン氏は「テーパリングは11月の次回会合にも発表される公算が大きい」と指摘。ただ、米国の連邦債務上限や、新型コロナウイルス感染状況、中国の不動産市場などを巡るさまざまなリスクになお左右されるとの見方を示した。

    主要6通貨に対するドル指数はFOMC声明発表を受けマイナス圏とプラス圏を行きつ戻りつした後、終盤の取引では0.094%高。

    資金繰りが困難になっている中国恒大集団を巡っては、同社の主要部門の恒大地産集団がこの日、23日の社債利払いを行うと発表。債務不履行(デフォルト)懸念が緩和した。

    オフショア人民元は対ドルで上向き、6.4628元。リスク動向に敏感な豪ドルも対米ドルで上昇した。

    ユーロは0.1%安の1.1711ドル。

    円は対ドルで0.50%安の109.78円。日銀は21─22日に開いた金融政策決定会合で政策据え置きを決定した。

    英ポンドは0.16%安の1.3637ドル。イングランド銀行(英中央銀行)は23日に金融政策委員会を開く。

    暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが6.93%高の4万3409.48ドル。これまで3日続落していた。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受け、国債利回りが不安定な動きを見せた。

    連邦準備理事会(FRB)はこの日までの2日間の日程で開いたFOMCで、テーパリング(量的緩和の縮小)着手が「近く」正当化される公算が大きいとの見解を示した。FOMCメンバーの政策金利見通しの分布(ドットチャート)では18人の政策担当者のうち9人が2022年に利上げが必要と表明。緩和縮小着手に続き実施される利上げの時期が予想より早まる可能性が示唆された。

    ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの北米マルチアセット戦略部門責任者、リー・フェッリジ氏は「これまでよりもタカ派的だった」としながらも、「まだテーパリングは開始されていないため、将来に対するタカ派的なメッセージであり、現在に対するものではない」と指摘。株式市場は上昇して反応したが、近い将来に利上げが実施される見通しはないため、債券市場の反応は微妙だったと述べた。

    10年債利回りはFOMC声明を受け不安定な取引の中、上昇と低下を繰り返し、終盤の取引では2ベーシスポイント(bp)低下の1.304%。

    資金繰りが困難になっている中国恒大集団を巡っては、同社の主要部門の恒大地産集団がこの日、23日の社債利払いを行うと発表。債務不履行(デフォルト)懸念が緩和したことで、米国債利回りは安定的に推移していた。

    2年債利回りは2.4bp上昇の0.240%。

    5年債と30年債の利回り格差はFOMC声明発表を受け100bpを下回り、2020年7月以来の水準に縮小した。2年債と10年債の利回り格差は106.2bp。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> 主要株価3指数が軒並み約1%上昇。米連邦準備理事会(FRB)が近くテーパリング(量的緩和の縮小)に着手する認識を示したものの、市場の反応は限定的だった。

    S&P総合500種は、1日の上昇率としては7月23日以来の高さとなった。アップルや他のハイテク銘柄が上昇を主導した。

    FRBは21─22日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、全般的な経済指標は「引き続き力強さを増している」とし、こうした進展が予想通りに継続すれば、資産買い入れペースの鈍化は「近く正当化される」という見解を示した。

    FOMCの結果を受け、銀行株の買いが膨らみ、S&P銀行株は2.1%高。S&P金融株も1.6%上昇した。

    キングスビュー・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は「FRBはテーパリングを開始するだろうが、時期や規模については明確にしなかった。状況は変わっていない」と指摘。「金融状況は引き続き非常に緩和的で、市場は過度に反応しなかった」と述べた。

    中国の不動産開発大手、中国恒大集団を巡る懸念が和らぐ中、相場は序盤から堅調に推移。FOMC声明やパウエルFRB議長の会見を受けて振れる展開となったものの、その後は声明発表前の水準で引けた。

    中国恒大の主要部門、恒大地産集団は22日、9月23日の社債利払いを行うと発表した。

    宅配大手フェデックスは9.1%安。21日に発表した第1・四半期(6─8月)決算は7%の減益となり、通期の利益見通しも引き下げた。

    ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.88対1の比率で上回った。ナスダックでも2.38対1で値上がり銘柄数が多かった。

    米取引所の合算出来高は99億1000万株。直近20営業日の平均は99億9000万株。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に注目が集まる中、ほぼ横ばいとなった。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比0.60ドル(0.03%)高の1オンス=1778.80ドル。

    米金融緩和の縮小時期などに関心が向かう中、午後に発表される声明内容などを見極めたいとの思惑が強まり、積極的な売り買いは手控えられた。ただ、外国為替市場では、対ユーロでドル安の流れ。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、金は支えられた。また、中国恒大集団の経営危機をめぐる懸念がくすぶり、安全資産として金が買われた面もあった。

    清算値確定後に公表されたFOMC参加者の政策金利見通しでは、事実上のゼロ金利解除となる利上げ開始時期の予想が2023年から22年に前倒しされた。一方で、FOMC声明では「資産購入ペースの減速が近く正当化される」と指摘し、量的緩和策の縮小開始を早ければ11月にも決定することを示唆した。発表直後には売り買いが交錯。その後、小幅高で推移している。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 需給引き締まり観測の強まりを受けて買われ、上伸した。この日から中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTIの11月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.74ドル(2.47%)高の1バレル=72.23ドル。12月物は1.75ドル高の71.89ドルだった。

    米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週報によると、17日までの1週間に米原油在庫は350万バレル減少。市場予想通りに7週連続のマイナスとなり、全体の在庫は2018年10月以来、約3年ぶりの低水準に当たる4億1396万バレルとなった。一方、4週平均の石油製品供給は日量2096万バレルと、新型コロナウイルス流行前の19年11月ごろの水準を回復。需要の伸びに供給が追いつかず、在庫が減少傾向にあることを示す結果となった。

    また、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は先に、8月から生産量を日量40万バレル増やすことで合意したものの、コロナ禍で設備投資やメンテナンス作業が滞り、生産目標に届かない国があると伝わったことも需給引き締まり観測を後押し。支援材料が重なり、相場は終日プラス圏で推移した。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(10日)米国株は続落、ドル上昇
    9/11(土) 6:57配信

    [10日 ロイター] -

    <為替> ドルが上昇。米債券利回りの上昇に追随した。しかし、米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和の縮小(テーパリング)開始時期を巡り新たな手掛かりが待たれる中、ドルの地合いは完全には回復していないもよう。

    ウェルズ・ファーゴのマクロストラジテスト、エリック・ネルソン氏は「米利上げ開始時期が最も重要と考えるが、当面明らかにはならないだろう」と述べた。

    米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は10日、FRB当局者が11月のテーパリング開始に向け、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での合意を目指していると報じた。

    クリーブランド地区連銀のメスター総裁は10日、FRBが年内にテーパリングに着手することを引き続き望んでいると述べた。

    朝方発表された8月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8.3%上昇した。比較可能な2010年11月以降で最大の伸びを記録し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が引き続きサプライチェーン(供給網)を圧迫する中、高インフレが当面続く公算が大きいことを示唆した。

    終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.05%高の92.57。先週末には1カ月ぶりの安値となる91.94を付けていた。

    ユーロ/ドルは0.07%安の1.1816ドル。

    バイデン米大統領が7カ月ぶりに中国の習近平国家主席と電話会談したというニュースが伝わったことでリスク選好度が高まり、ドルは序盤の取引で下落する場面もあった。

    ホワイトハウスの声明によると、両首脳は、米中の競争が紛争につながることを回避する必要性について協議。「幅広い戦略的な協議」を行い、「利害関係が収れんする分野と利害関係、価値観、視点が乖離する分野」について協議したという。

    ドルは人民元に対し0.13%下落し、1ドル=6.4419元。先週付けた約2カ月ぶり安値に迫った。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 10年債利回りが上昇。前日までの2日間で低下していたものの、この日は卸売物価指数(PPI)が材料視され、反転した。

    8月のPPIは前年同月比8.3%上昇。比較可能な2010年11月以降で最大の伸びを記録し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が引き続きサプライチェーン(供給網)を圧迫する中、高インフレが当面続く公算が大きいことを示唆した。

    シーポート・グローバル・ホールディングスのマネジングディクレター、トム・ディガロマ氏は「経済界の誰もがインフレ高進を認めており、それは間違いなく存在するが、市場はデルタ変異株を理由にインフレを割り引いている」と述べた。

    10年債利回りは4.1ベーシスポイント(bp)上昇し1.341%。週間では3bp高と3週連続の伸びとなる見込み。利回りは7月中旬以降、1.127─1.423%のレンジで推移しており、前出のディガロマ氏は10月初旬にかけてもこうした動きが続くと予想する。

    金融当局者発言では、クリーブランド地区連銀のメスター総裁が、米連邦準備理事会(FRB)は年内にテーパリング(量的緩和の縮小)に着手することを引き続き望んでいると述べた。

    30年債利回りは3.7bp上昇の1.936%。2年債利回りは0.1bp高の0.217%。2年債と10年債の利回り格差は112.1bp。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> 続落。インフレ上昇への警戒感が圧迫した。S&P総合500種は2月以降で初めて5営業日続落となった。また、米地裁からアプリ課金ルールの緩和命令を出されたアップルは急落した。

    朝方発表された8月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8.3%上昇した。比較可能な2010年11月以降で最大の伸びを記録し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が引き続きサプライチェーン(供給網)を圧迫する中、高インフレが当面続く公算が大きいことを示唆した。

    さらに、米連邦準備理事会(FRB)が年内にテーパリング(量的緩和の縮小)に着手することを引き続き望んでいるというクリーブランド地区連銀のメスター総裁の発言は市場心理を圧迫した。

    AXSインベストメンツのグレッグ・バスーク最高経営責任者(CEO)は「一服商状となっている」と指摘。「投資家はポジティブにせよネガティブにせよ、予想を超える目立ったニュースや情報を求めている。年内の見通しがより明確となるからだ」と述べた。

    バイデン米大統領が7カ月ぶりに中国の習近平国家主席と電話会談したというニュースを手掛かりに、主要株価3指数は序盤の取引では上昇する場面もあった。

    アップルは3.3%安。 カリフォルニア州の連邦地裁がアップルに対し、アプリ開発業者に課している課金ルールを緩和するよう命じたことが嫌気された。

    一方、同ニュースを追い風に、アプリ関連銘柄のスポティファイ・テクノロジーは0.7%高、アクティビジョン・ブリザードとエレクトロニック・アーツ(EA)はともに約2%高となった。

    S&Pの主要11セクターは全て下落。不動産と公益が1%超安と、下げが目立った。

    中国の配車サービス大手、滴滴出行(ディディ)は5%安。中国政府は10日、ディディを含むデリバリー・配車大手と面会し、労働者の権利について指針を示した。

    週間では、ダウ工業株30種は2.15%、S&P総合500種は1.7%、ナスダック総合は1.61%それぞれ下落した。

    米取引所の合算出来高は100億株。直近20営業日の平均は92億株。

    ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.84対1の比率で上回った。ナスダックでも1.88対1で値下がり銘柄数が多かった。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米長期金利の上昇や対ユーロでのドル高が重しとなり、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比7.90ドル(0.44%)安の1オンス=1792.10ドル。週間では41.60ドル(2.27%)安と、5週ぶりに下落した。

    米労働省が朝方発表した8月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.7%上昇し、市場予想を上回った。インフレ警戒感から早期の金融緩和縮小観測が強まり、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金塊は売られやすかった。対ユーロでのドル高進行も金の圧迫要因。ただ、相場は終盤にかけては1792ドル近辺でこう着状態となった。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 供給逼迫(ひっぱく)への警戒感が強まる中、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は前日比1.58ドル(2.32%)高の1バレル=69.72ドルだった。週間では0.43ドル(0.62%)上昇。11月物は1.55ドル高の69.47ドルとなった。

    ハリケーン「アイダ」の影響でメキシコ湾沖合では4分の3超(日量約140万バレル)の石油生産が停止。石油生産再開のめどは立っておらず、今後数週間停止が続くとの見方も浮上する中、供給逼迫への懸念が台頭。相場は買い先行で始まり、一時69.96ドルを付けた。

    バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が約7カ月ぶりに電話会談を行ったとの報を受け、軍事・通商などの面で両国の緊張緩和につながるとの期待が広がり、投資家心理が一部改善。リスク資産とされる原油の買いを後押しした。

    米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが10日公表した統計によると、同日までの1週間の国内の石油掘削リグ稼働数は前週比7基増の401基となった。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(13日)ダウとS&P最高値、ドル1週間ぶり安値
    8/14(土) 6:43配信

    [13日 ロイター] -

    <為替> ドル指数が1週間ぶりの安値に沈んだ。米ミシガン大消費者信頼感の8月速報値が急低下し、経済活動の落ち込みを巡る懸念が高まった。

    米ミシガン大学が13日に発表した8月の消費者信頼感指数(速報値)は70.2と、2011年以来、約10年ぶりの低水準となった。7月の確報値である81.2から大幅に低下し、ここ50年で3番目に大きな落ち込みとなった。市場予想は横ばいの81.2だった。

    ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「今週の主な材料はインフレ圧力の緩和により、FRBによる早期のテーパリング(量的緩和の縮小)開始に向けた原動力が弱まるという見方だった」と指摘。市場が見込むテーパリング発表時期は9月から11─12月にシフトしたと述べた。

    ドル指数は0.5%安の92.521と6日以来の安値。週間では0.3%安となった。

    ポンド/ドルは0.45%上昇。ただ週間では2週連続で小幅に下落した。

    暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが4.78%高の4万6571.09ドル。11日に付けた3カ月ぶりの高値4万6787ドルに接近した。イーサは6.03%高の3228.33ドル。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 利回りが低下。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を来週に控え薄商いとなる中、低調な結果に終わった米ミシガン大消費者信頼感指数に反応した。

    指標10年債利回りは一時1.293%に低下し、4日に記録した半年ぶりの低水準となる1.127%に迫った。終盤は6.7ベーシスポイント(bp)低下の1.3001%となった。

    2年債と10年債の利回り差は5.26bp縮小し108.17bpとなった。

    米ミシガン大学が発表した8月の消費者信頼感指数(速報値)は70.2と、2011年以来、約10年ぶりの低水準となった。7月の確報値である81.2から大幅に低下し、ここ50年で3番目に大きな落ち込みとなった。市場予想は横ばいの81.2だった。

    BMOキャピタル・マーケッツの米金利ストラテジスト、ベン・ジェフリー氏は、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大を巡る懸念も債券利回りの低下に寄与したと指摘した

    モルガン・スタンレーのアナリストは、18日に発表される7月FOMCの議事要旨によって、FRB当局者が量的緩和の縮小(テーパリング)を巡る主要な決定に「どの程度近づいているか」が明らかになる可能性があるとした。

    物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は5年物で2.581%と、前日の2.616%から小幅低下した。

    今週は計1260億ドルの国債入札が実施された。米財務省は来週18日に270億ドルの20年債、19日に80億ドルの30年物インフレ連動債(TIPS)の入札を実施する。

    FRBによる国債を対象とした翌日物リバースレポは13日、3日連続で1兆ドルを上回った。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が小幅上昇し、終値ベースの最高値を更新した。消費者信頼感の急低下が重しとなったが、娯楽大手ウォルト・ディズニーの上昇が寄与した。

    ディズニーは1.0%高。12日発表した第3・四半期(7月3日まで)決算は市場予想を上回る内容となった。動画配信サービスで新規契約者を獲得したほか、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けていたテーマパーク部門が黒字化した。

    ただ、米ミシガン大学が13日に発表した8月の消費者信頼感指数(速報値)は70.2と、2011年以来、約10年ぶりの低水準となった。7月の確報値である81.2から大幅に低下し、ここ50年で3番目に大きな落ち込みとなった。市場予想は横ばいの81.2だった。

    ベアードの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「消費者は非常に強い立場にあるが、コロナ疲れが消費者心理に影響を与え始めている」と述べた。

    消費者信頼感指数の落ち込みを受け、米10年債利回りは低下。マイクロソフトが1.05%上昇するなど大型グロース株が買われた一方、オンライン小売大手アマゾンは0.29%安となった。

    週間ではダウが0.87%高、S&Pが0.71%高と2週連続で上昇した一方、ナスダック総合は0.09%下落した。

    個別銘柄では、料理宅配サービスのドアダッシュが不安定な値動きの中、3.50%高となった。12日発表した第2・四半期決算は、海外進出や食品販売市場への参入に伴うコストがかさみ、予想を上回る赤字となった。

    民泊仲介大手のエアビーアンドビーは序盤の下げから切り返し1.07%高。新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大や米国でのコロナワクチン接種ペースの鈍化による宿泊などの予約数への悪影響について懸念を示した。

    米取引所の合算出来高は79億9000万株。直近20営業日の平均は94億2000万株。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米景気指標の悪化を受けて買われ、反発した。中心限月12月物の清算値(終値 に相当)は前日比26.40ドル(1.51%)高の1オンス=1778.20ドル。週間では15.10ドル(0.86%)高となった。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 国際エネルギー機関(IEA)月報をきっかけとした石油需要の減退懸念に押され、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.65ドル(0.94%)安の1バレル=68.44ドル。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(12日)ダウ・S&P最高値更新、ドル上昇
    8/13(金) 7:06配信

    [12日 ロイター] -

    <為替> ドル指数が上昇。米卸売物価が高止まりする中、インフレ懸念が広がった。

    7月の卸売物価指数(PPI)は前年比7.8%上昇。伸びは市場予想の7.3%を上回り、比較可能な2010年11月以降で最大となった。前月比でも1.0%上昇と、市場予想の0.6%を上回った。

    主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の93.019。

    週間の新規失業保険申請件数は37万5000件と、前週から1万2000件改善。改善は3週連続で市場予想と一致した。

    ポンド/ドルは0.5%安。4─6月の国内総生産(GDP)は前年同期比22.2%増加した。新型コロナウイルス対策の制限措置が解除されたことや、前年同期に国内の多くの地域で最初の封鎖措置が導入されていたことが背景。

    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.6%安の4万4348ドル。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 期間が長めの債券利回りがほぼ変わらず。30年債入札は市場の方向性を決める材料にはならなかった。

    30年債利回りは入札後に一時2.035%まで上昇。ただ、終盤は2.0048%となった。

    指標10年債利回りも30年債入札を受け、1.379%に上昇したものの、その後は1.3607%となった。

    今週に入り、インフレ期待が高まっており、物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は5年物で2.616%。9日時点では2.552%だった。

    FRBは12日、国債を対象とした翌日物リバースレポで1兆0870億ドルの資金を吸収。7月30日の1兆0390億ドルを上回り、過去最高となった。

    2年債と10年債の利回り差は2.29bp拡大し113.60bpとなった。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が3日連続で、終値ベースの最高値を更新。ハイテク大手が上昇を主導した。米新規失業保険申請件数の3週連続での改善も好感された。

    S&P採用企業の時価総額の4分の1を占めるアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、グーグルの親会社アルファベット、フェイスブックが同指数とナスダックを押し上げた。

    この日は値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回る中、テスラ、エヌビディア、モデルナなども上昇した。

    アップルは2.1%高、マイクロソフトは1.0%高。テスラは2.0%上昇した。ラッセル1000グロース株が0.5%高とバリュー株(0.06%高)をアウトパフォームし、このところ見られていたトレンドに逆行した。

    半導体大手のマイクロン・テクノロジーは6.4%下落し、S&Pを圧迫した。モルガン・スタンレーが同社株の投資判断を「イコールウエート」に引き下げた。

    中国のインターネット検索大手百度(バイドゥ)は、第2・四半期の売上高が予想を上回ったものの、株価は3.2%値下がりした。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米長期金利やドルの上昇が重しとなり、小幅ながら3営業日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.50ドル(0.09%)安の1オンス=1751.80ドル。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 新型コロナウイルス感染拡大による需要減速への警戒感が重しとなり、3日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.16ドル(0.23%)安の1バレル=69.09ドル。10月物は0.12ドル安の68.90ドル。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(11日)ダウ・S&P最高値、ドル下落
    8/12(木) 7:06配信

    [11日 ロイター] -

    <為替> ドルが下落。朝方発表された7月の米消費者物価指数の伸びが前月比で鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の縮小(テーパリング)開始への圧力が一部和らいだ。

    7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比5.4%上昇と、コロナ禍が引き起こした供給網の混乱が続く中、13年ぶりの高水準にとどまった。一方、前月比では0.5%上昇と、6月の0.9%上昇から鈍化し、インフレがピークを付けた兆候も垣間見られた。

    終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.17%安の92.915。CPI発表前には4月1日以来の高値となる93.195を付け、年初来高値の93.439に迫る場面もあった。

    ユーロ/ドルは0.16%高の1.17395ドル、ポンド/ドルは0.2%高の1.38645ドル。円も対ドルで0.12%上昇し、110.445円を付けた。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 10年債利回りが一時4週間ぶり高水準を付けたものの、国債入札の結果を受け低下に転じるなど、不安定な展開となった。

    財務省が実施した10年債入札は、最高落札利回りが1.340%と、入札前(WI)取引の1.375%を大きく下回った。応札倍率は2.65倍。アナリストによると平均は2.47倍だった。

    終盤の取引で10年債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)低下の1.327%。一時は1.378%と、4週間ぶりの高水準を付けていた。

    30年債利回りは1bp上昇の1.994%。

    2年債利回りは1.7bp低下の0.221%。

    2年債と10年債の利回り格差は110.40bpに縮小した。

    物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、10年物が2.402%。前日は2.391%だった。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値ベースの最高値を更新した。米インフレ率の伸びがピークを付けたことを示唆する経済指標を受けた。一方、大規模なインフラ法案が可決されたことで、経済成長に関連するセクターが買われた。

    この日発表された7月の消費者物価指数(CPI)は前月比では0.5%上昇と、6月の0.9%上昇から伸びが大幅に鈍化し、インフレ高進の可能性を巡る懸念が緩和した。

    みずほ証券の米国チーフエコノミスト、スティーブン・リキウト氏は「米連邦準備理事会(FRB)はテーパリング(量的緩和の縮小)や利上げなどに言及してきたことから、この数字に少し困惑するだろう。ただ、確かにインフレがコントロール不能であることは示していない」と語った。

    米上院は10日、超党派による1兆ドル規模のインフラ投資法案を可決したのに続き、気候変動などに対応する3兆5000億ドル規模の予算決議も可決した。

    インフラ事業から恩恵を受けるとの期待を背景に、重機大手キャタピラーが3.55%高となり、ダウを押し上げた。同業ディアも2.51%上昇。建材サプライヤーのバルカン・マテリアルズは3.24%高、鉄鋼メーカーのニューコアは3.91%高となった。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米消費者物価指標を受けて金融緩和策の早期縮小に対する警戒感が後退し、続伸した。 中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比21.60ドル(1.25%)高の 1オンス=1753.30ドル。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 続伸した。米政権が石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」に増産を要請したことを受けて売られたが、その後、必ずしも即応を求めたものではないとの説明を受けて買い戻された。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.96ドル(1.41%)高の1バレル=69.25ドル。10月物は0.96ドル高の69.02ドル。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(10日)ダウ・S&P最高値更新、ドル小幅高
    8/11(水) 7:10配信

    [10日 ロイター] -

    <為替> ドルが小幅高。対ユーロでは4カ月超ぶりの高値を付けた。堅調な内容だった前週末の米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)が早期にテーパリング(量的緩和の縮小)に着手するとの見方が引き続きドルの買い手掛かりとなった。

    ドル指数は3日続伸し、約3週間ぶりの高値を付けた。終盤では0.1%高。

    暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.7%安の4万5530.05ドル。オーバーナイトでは4万6759ドルと3カ月ぶりの高値を付けていた。イーサは0.9%安の3139.15ドル。

    米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は9日、あと1、2カ月間、雇用の力強い伸びが続けば、FRBは10─12月中にテーパリングを開始できるという認識を示した。

    終盤のユーロ/ドルは0.1%安の1.1720ドル。ドル/円は0.2%高の110.575円。ドル/スイスフランは0.2%高と続伸した。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 国債利回りが上昇し、7月中旬以来の高水準を付けた。超党派による1兆ドル規模のインフラ投資法案が上院で可決されたことが影響した。こうした中、3年債入札は底堅い結果となった。

    10年債利回りは一時1.349%と、7月15日以来の水準に上昇。その後は3ベーシスポイント(bp)高の1.3473%。利回りの上昇は5営業日連続で、1月下旬から2月上旬の期間以降で最長となった。30年債利回りも2.9bp上昇し、1.992%。

    10年債と2年債の利回り格差は110.59bpと、拡大幅は1bp未満にとどまった。

    580億ドルの3年債入札は最高利回りが0.465%。応札倍率は2.54倍と平均を上回った。流通市場で3年債利回りは2.4bp上昇し0.4503%。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が上昇し、終値としての最高値を更新した。議会上院で超党派による1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決されたことを受け、バリュー株に買いが入った。

    法案には鉄道や道路、空港の改修や、電気自動車(EV)充電施設、家庭向けブロードバンド(高速大容量)通信網の整備などが盛り込まれている。上院は、社会福祉や気候変動などに対応した3兆5000億ドル規模の財政支出法案についても、審議を開始した。民主党は財政調整措置(リコンシリエーション)と呼ばれる特別な仕組みを使い、共和党の賛成がなくても可決する構えだ。。

    S&Pの主要セクターでは、景気回復の恩恵を受けるエネルギー、工業、素材の上げが目立った。個別銘柄ではインフラ事業の恩恵を受けるキャタピラー、ディア、バルカンマテリアルなどが約2%上昇した。

    第2・四半期売上高が市場予想を上回った映画館チェーン大手AMCエンターテインメントは一時、上昇していたものの、6.07%安で終了した。

    鉄道運営のカンザスシティ・サザンは7.47%高。カナダの同業カナディアン・パシフィック・レールウェイが同社に対する買収案の提示額を約20億ドル引き上げ272億9000万ドルとした。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米量的緩和縮小の早期開始観測などを受けた売りが一巡し、4日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比5.20ドル(0.30%)高の1オンス=1731.70ドル。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> エネルギー需要への楽観的な見方が強まり、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.81ドル(2.72%)高の1バレル=68.29ドル。10月物は1.76ドル高の68.06ドル。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(5日)S&P・ナスダック最高値、ドル横ばい

    [5日 ロイター] -

    <為替> ドルが横ばい。米雇用統計の発表を翌日に控え、様子見ムードが広がった。債券市場では利回りが上昇したものの、ドルへの影響は限定的だった。

    ドルは通貨バスケットに対し0.03%安の92.249。

    ポンド/ドルは0.3%高の1.3931ドル。イングランド銀行(英中央銀行)は5日、政策金利を過去最低の0.1%に据え置き、資産買い入れ枠もこれまでの総額8950億ポンド(1兆2500億ドル)を維持した。また、超金融緩和策の将来的な正常化を見据えた「出口戦略」の新たな指針を公表した。

    ユーロ/ドルは1.1835ドルと横ばい。ドル/円は0.25%高の109.75円。

    暗号資産(仮想通貨)のイーサは3%高の2810ドル。5日に「イーサリアム改善提案(EIP)1559」と呼ばれるアップグレードが実施された。これにより取引手数料が安定し、イーサの供給量が減少すると見込まれている。

    ビットコインは3%高の4万0987ドル。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 国債利回りが上昇した。雇用統計の発表を翌日に控え、新規失業保険申請件数が減少したことで、リスク心理が改善した。

    終盤の取引で10年債利回りは3.8ベーシスポイント(bp)上昇の1.2219%。

    労働省が朝方発表した7月31日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は38万5000件と、前週から1万4000件改善した。労働力不足の中、レイオフ件数が急減していることを反映した。

    2年債利回りは2bp上昇の0.202%。

    2年債と10年債の利回り格差は102bpと、前日終盤から約2bp拡大した。

    10年物価連動債(TIPS)利回りはマイナス1.102%。前日にマイナス1.216%と、過去最低を更新した。

    TIPSと通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は10年物が2.327%。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> S&P総合500種とナスダック総合が終値ベースの最高値を更新して取引を終えた。あすに米雇用統計の発表を控える中、新規失業保険申請件数が減少したことを受けた。好調となった一連の企業決算にも支援された。

    S&P主要11セクターでは9セクターが上昇した。ヘルスケアは下落。パンデミックによる通期決算への影響について警告した医療保険大手シグナが10.9%値下がりした。

    市場の焦点はあす発表の雇用統計にシフトしている。アナリストは失望を誘う内容となれば、景気回復に疑問が生じると指摘するが、米連邦準備理事会(FRB)の緩和スタンス継続にもつながる可能性がある。

    株式取引アプリを手掛けるロビンフッド・マーケッツは27.6%下落。個人投資家の買いを背景にした前日までの4日続伸に終止符を打った。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 長期金利の上昇などが重しとなり、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比5.60ドル(0.31%)安の1オンス=1808.90ドル。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 中東情勢緊迫化への懸念を背景に買われ、4営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.94ドル(1.38%)高の1バレル=69.09ドル。10月物は0.95ドル高の68.74ドルだった。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(27日)株式6営業日ぶり反落、ドル下落

    [27日 ロイター] -

    <為替> ドルが主要通貨バスケットに対し小幅下落。米連邦準備理事会(FRB)が27─28日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和の縮小(テーパリング)開始時期を巡り何らかの手掛かりを示すか注目されている。

    終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.263%安の92.362。

    朝方発表された7月の米CB消費者信頼感指数は129.1と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まる直前の昨年2月以来の高水準を付けた。

    また、国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しの改定で、2021年の世界成長率予想を6%で据え置いた。米国などの先進国の予想を引き上げる一方で、新型コロナウイルス感染拡大が深刻な新興国の予想を引き下げた。

    ユーロ/ドルは0.26%高の1.1833ドル。

    ポンドも対ドルで0.55%上昇し、1.38925ドル。英国ではコロナ制限措置の大半が解除されたものの、感染者数が減少傾向にあることが材料視された。

    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.04%高の3万7677.58ドル。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 米債利回りが低下した。高インフレや世界経済の成長を阻害しかねない新型コロナウイルス変異株「デルタ」の感染拡大を巡る懸念を背景にリスク選好度が引き続き低迷した。

    また、28日まで開催されるFOMCが投資家の慎重姿勢につながっているという。アナリストによると、FRBは金融政策を維持する可能性が高いが、8月にワイオミング州で開く経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)では資産買い入れプログラムの縮小計画を討議する可能性があるという。

    10年物価連動国債(TIPS)利回りはマイナス1.147%と2日連続で過去最低を付けた。将来的に物価が急上昇するとの懸念が背景。終盤はマイナス1.117%だった。

    レイモンド・ジェームズの債券担当マネジングディレクター、エリス・ファイファー氏は「中国や変異株デルタを巡る不確実性が高まっている」とし、先週の米10年債利回りの上昇トレンドが一服していると指摘。「債券市場は現在、強気だ」と述べた。

    午後序盤の取引で、10年債利回りは1.239%と前日終盤の1.276%から低下した。

    2年債と10年債の利回り差は102.4ベーシスポイント(bp)に縮小。直近5営業日では拡大していた。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> 6営業日ぶりに反落し、ダウ工業株30種は85ドル安で取引を終えた。大手ハイテク企業の決算発表やFOMCの結果を控え、警戒感が広がった。

    ナスダック総合が下げを主導し、5月12日以来の大幅な下落率となった。ただ、主要3指数はいずれも取引終盤にかけて下げ幅を縮小し、この日の安値から大きく戻して引けた。

    アップル、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットは引け後の決算発表を控えて下落し、ナスダックとS&P総合500種を圧迫。週内に決算を発表するアマゾン・ドット・コムも売られた。

    テスラは2%安。前日に発表した第2・四半期決算は売上高と利益が予想を上回ったが、世界的な半導体不足の状況は依然かなり深刻だと指摘した。

    セクター別では、市場のリスクオフムードを反映して不動産や公益事業などディフェンシブ銘柄がアウトパフォームした。

    インテルは2.1%安。同社は前日、ファウンドリー(半導体受託生産)事業のロードマップ(行程表)を公表し、クアルコムとアマゾンが最初の主要顧客になると明らかにした。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表を翌日に控えて警戒感が高まる中、売り買いが拮抗(きっこう)し、ほぼ変わらずとなった。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.60ドル(0.03%)高の1オンス=1799.80ドル。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> エネルギー需要見通しに警戒感が広がる中、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は前日比0.26ドル(0.36%)安の1バレル=71.65ドルだった。10月物は0.20ドル安の71.14ドルとなった。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • NY市場サマリー(23日)ダウ3万5000ドル乗せ、ドル2週連続で上昇

    [23日 ロイター] - <為替> ドル指数がやや上昇した。今週はリスク選好度が揺れ動く中、ボラティリティーが高まったが、ドルは週足では2週間連続で上昇した。

    終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は92.873と、やや上昇。週初からは0.1%上昇した。前週は0.6%上昇していた。

    この日は米株高と米国債価格の下落などを受け、リスク選好が継続。一部アナリストの間ではドルの上昇は失速しつつあるとの見方も出ている。

    ドルは6月に2.8%上昇。7月に入ってからは0.6%上昇した。

    米10年債利回りは7月に入ってから18ベーシスポイント(bp)低下。1カ月の低下としては2020年3月以来の大きさになる可能性がある。

    市場は27─28日の連邦公開市場委員会(FOMC)に注目。ネルソン氏は、連邦準備理事会(FRB)は金融政策正常化で他の主要中銀に遅れを取る可能性があるとの見方を示している。

    ドルは対円で0.3%高の110.54円。

    ユーロは対ドルで横ばいの1.1775ドル。IHSマークイットが発表した7月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が60.6と、2000年7月以来の高水準となったが、相場はほとんど反応しなかった。

    <債券> 来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に米債利回りが上昇した。FOMCでは米景気回復の力強さや経済刺激策の縮小開始時期について手掛かりが得られるとみられている。

    10年債利回りは2.1ベーシスポイント(bp)上昇の1.288%。一時1.3%を上回った。30年債利回りは2.2bp上昇の1.925%。

    みずほ証券の米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・リッチウト氏は、新型コロナウイルス変異株「デルタ」がロックダウン(都市封鎖)を引き起こし、経済鈍化につながるとの懸念が薄れたため、米債市場は売られ過ぎから買われ過ぎに転じ、均衡を求めていると述べた。

    2年債利回りはほぼ変わらずの0.202%。2年債と10年債の利回り差は108.3bpだった。

    物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.543%、10年物が2.332%だった。

    <株式> 4日続伸し、主要3株価指数が終値ベースの過去最高値を更新した。好決算と経済回復の兆しが投資家のリスク選好度を高めた。

    ダウ工業株30種は史上初の3万5000ドル台乗せとなった。

    今週はグロース株とバリュー株が一進一退を繰り返した。投資家の見方が新型コロナウイルス変異株「デルタ」による感染再拡大と好調な企業業績や経済回復の兆しとで揺れ動いたことが背景。

    市場関係者は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)と一連の主要企業の決算に注目している。

    S&P11セクターのうち、エネルギーを除く10セクターが上昇。通信サービスが2.7%高と上昇率トップだった。

    第2・四半期の決算発表が本格化しており、S&P総合500種構成銘柄のうち120社が発表済みで、リフィニティブによると、その88%がコンセンサスを上回っているという。

    アナリストによるS&P500構成銘柄の4─6月期の増益率予想は前年同期比78.1%と、期初の54%を大幅に上回っている。

    個別銘柄では、米半導体大手インテルが5.3%安。22日に通期売上高予想を上方修正したが、これは第2・四半期が好調だったことや第3・四半期の見通しが市場予想をやや上回ったことが要因とみられ、第4・四半期の弱さを示唆した。

    一方、米モデルナが7.8%高。欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)が23日、これまで18歳以上に接種が認められていたモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、12─17歳の青少年にも接種を認めるよう勧告した。

    米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)は1.3%高。23日発表した第2・四半期(6月30日まで)の利益はアナリスト予想を大幅に上回った。

    好決算を発表した米ツイッターと米スナップはそれぞれ3.0%、23.8%上昇。

    両社の決算を受け、来週決算を発表する米フェイスブックも5.3%上昇した。

    このほか、来週決算を発表する注目企業はテスラ、アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、ロッキード・マーチン、ボーイング、フォード・モーター、ゼネラル・ダイナミクス、3M、キャタピラー、シェブロン、エクソン・モービルなど。

    <金先物> 長期金利の上昇が重しとなり、反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比3.60ドル(0.20%)安の1オンス=1801.80ドル。週間では13.20ドル(0.73%)安と、5週ぶりの下落となった。 

    米長期金利の指標となる10年物国債利回りが一時1.3%台に上昇。利子を生まない金塊の売りが活発化した。安値圏では、やや買い戻しが入ったものの、この日は新規材料に乏しく、テクニカル要因からの売りも出やすかった。市場の注目は、来週27、28両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっている。

    <米原油先物> 需給引き締まり観測を背景とした買いが優勢となり、4日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.16ドル(0.22 %)高の1バレル=72.07ドル。10月物は0.24ドル高の71.38ドルだった。新型コロナウイルスの変異株で、より感染力の強い「デルタ株」の世界的な広がりを懸念し、週初19日は7.5%急落した。ただ、その後は根強い需給引き締まり期待を支えに買い戻しが入り、前日までに下げ幅を一掃。週間では0.36%高となった。

    この日朝は外国為替市場でドルがユーロに対して強含む中、原油先物の割高感を意識した売りが先行。しかし、世界的に在庫の圧縮傾向が続くとの見方が買いを促し、昼ごろからはもみ合いながら上昇に転じた。

  • NY市場サマリー(20日)10年債利回りが切り返す、米株反発
    7/21(水) 7:21配信

    [20日 ロイター] -

    <為替> 新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大で世界的な経済成長が頓挫するとの懸念から、安全資産と見なされるドルに買いが入った。一方、リスク選好度の影響を受けやすい資源通貨の豪ドルやニュージーランドドルなどは下落した。

    終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の92.961。一時は93.161と、3カ月ぶり高値を付けた。

    ユーロは0.2%安の1.1780ドル。一時は1.1755ドルと、4月初旬以来の安値を付けた。欧州中央銀行(ECB)は22日に理事会を開く。

    英ポンドは0.4%安の1.3607ドル。英イングランドは19日に新型コロナ対策の規制がほぼ全面的に解除したが、英国では感染が急拡大している。

    豪ドルは0.2%安の0.7331米ドル。一時、昨年11月下旬以来の安値を更新した。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)がこの日に公表した7月の理事会議事要旨で、経済状況の想定以上の改善が債券買い入れ縮小の決定につながったことが分かった。ただ、新型コロナウイルス感染者増加を受けたその後の封鎖拡大で再考を促される可能性があるとの見方も出ている。

    暗号資産(仮想通貨)のビットコインはは2万9296.39ドルと、6月22日以来の安値を更新。終盤の取引では3.4%安の2万9779ドル。イーサは1.5%安の1789.32ドル。

    NY外為市場:[USD/J]

    <債券> 10年債利回りが5カ月ぶりの低水準から切り返した。前日の利回りの低下幅は2月以降で最大だった。

    前週13日に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は約13年ぶりの大幅な伸びとなったが、米連邦準備理事会(FRB)はインフレ高進は一過性との見方を堅持し、指標10年債利回りは1週間で約30ベーシスポイント(bp)低下。ただ、ファンダメンタルズの観点からは10年債利回りは年末まで2%になると見込まれている。

    10年債利回りは20日に2.9bp上昇し1.210%となった。序盤には一時1.128%まで低下した。

    30年債利回りは5.4bp上昇し1.869%となった。

    地合いは不安定で、10年債利回りはオーバーナイトで1.22%近くまで上昇する場面があった。

    2年債利回りは1.6bp低下の0.194%。2年債と10年債の利回り差は101.5bpだった。

    物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.43%、10年物が2.264%だった。

    米金融・債券市場:[US/BJ]

    <株式> 反発。一連の企業の好決算に加え、景気を巡る楽観的な見方が再び強まる中、リスクオン取引となった。

    ダウ工業株30種が主導し、主要株価3指数がいずれも1%超上昇した。

    S&P総合500種は4営業日ぶりに上昇し、3月以来の大幅な上昇率を記録。ナスダック総合は6営業日ぶりにプラスとなった。

    景気に敏感な小型株や輸送株が相場全体をアウトパフォームした。

    債券市場で米10年債利回りが前日の5カ月ぶり低水準から切り返したことを受け、金利に敏感な銀行株も2.6%高と好調だった。

    S&P500の主要11セクターでは、主要消費財を除く全業種がプラス圏で終了。工業は2.7%高となった。

    個別銘柄では、石油サービス会社ハリバートンが3.7%高。原油価格の上昇により油田サービスへの需要が高まった。

    モデルナは、21日からS&P500構成銘柄に採用されるのを前に、商いを伴って2%下落した。

    ネットフリックスは引け後の時間外取引で3%超下落。7─9月期の契約件数の増加見通しが市場予想を下回った。

    米国株式市場:[.NJP]

    <金先物> 前日に売られた反動から買い戻され、小幅反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比2.20ドル(0.12%)高の1オンス=1811.40ドル。

    この日は、米長期金利の指標となる10年物国債利回りが低下したため、金利を生まない金塊の支えとなり、朝方は1825.90ドルまで買い進まれた。前日までの売り圧力が弱まったことで、テクニカルな買いも入りやすかったもよう。ただ、その後は長期金利の持ち直しなどを眺めて利益確定とみられる売りが活発化した。

    NY貴金属:[GOL/XJ]

    <米原油先物> 前日に急落した後を受けて買い戻しが入り、反発した。この日納会を迎えた米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.00ドル(1.51%)高の1バレル=67.42ドル。9月物は0.85ドル高の67.20ドルだった。

    新型コロナウイルスの変異株で、より感染力の強いデルタ株の世界的な拡大が鮮明となる中、朝方は売りが先行。相場は一時65.21ドルの安値を付けた。しかし、その後は対ユーロでのドル軟化に伴う割高感の後退に加え、米株価の大幅反発や米長期金利の持ち直しを眺めて原油先物にも買い戻しが入り、プラス圏に切り返した。

    また、米国内でのエネルギー需要の増大観測も支援材料。ロイター調査によると、16日までの週に原油在庫は450万バレル減少し、9週連続の取り崩しとなったもよう。また、ガソリン在庫も100万バレルの減少が見込まれている。ただ、今後の需要動向は新型コロナの感染状況次第との警戒感がくすぶり、前日の大幅な下げに比べて相場の戻りは鈍かった。

    NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

  • >>32

    ドル/円 NY終値 111.04/111.07

    始値 111.43

    高値 111.59

    安値 110.96

    ユーロ/ドル NY終値 1.1864/1.1866

    始値 1.1826

    高値 1.1874

    安値 1.1808

    米東部時間

    30年債(指標銘柄) 14時30分 107*11.00 2.0451%

    前営業日終値 106*13.00 2.0860%

    10年債(指標銘柄) 14時30分 101*25.00 1.4306%

    前営業日終値 101*10.50 1.4800%

    5年債(指標銘柄) 14時27分 100*02.50 0.8590%

    前営業日終値 99*27.75 0.9020%

    2年債(指標銘柄) 14時30分 99*24.88 0.2376%

    前営業日終値 99*23.63 0.2570%

    終値 前日比 %

    ダウ工業株30種 34786.35 +152.82 +0.44

    前営業日終値 34633.53

    ナスダック総合 14639.33 +116.95 +0.81

    前営業日終値 14522.38

    S&P総合500種 4352.34 +32.40 +0.75

    前営業日終値 4319.94

    COMEX金 8月限 1783.3 +6.5

    前営業日終値 1776.8

    COMEX銀 9月限 2650.1 +40.1

    前営業日終値 2610.0

    北海ブレント 9月限 76.17 +0.33

    前営業日終値 75.84

    米WTI先物 8月限 75.16 ‐0.07

    前営業日終値 75.23

    CRB商品指数 214.9547 +0.3846

    前営業日終値 214.5701

  • NY市場サマリー(2日)主要株価指数は最高値、ドル軟調

    [2日 ロイター] -  <為替> ドルが一時3カ月ぶりの高水準を付けたものの、その後は下落に転じた。市場関係者は、6月の米雇用統計の主要な部分は堅調だったものの、詳細を見ると軟調だったことが重しになったとしている。

    主要6通貨に対するドル指数は一時92.759と、3カ月ぶり高値を付けたが、午後の取引では0.3%安の92.246。独立記念日の祝日を控え、商いは細っている。

    労働省発表の6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比85万人増と、5月の58万3000人増から伸びが加速し、10カ月ぶりの大幅増となった。ただ失業率は5.9%と、5月の5.8%から悪化。市場予想は5.7%だった。

    アナリストは今回の雇用統計について、全般的に力強く、正しい方向に向かっているとし、連邦準備理事会(FRB)が近くテーパリング(量的緩和の縮小)を開始する根拠になるとの見方を示している。

    TDセキュリティーズはリサーチノートで「雇用統計の全般的なトーンは引き続き前向きだった。2カ月連続で失望させられたが、6月の雇用統計は米経済の回復が軌道に乗っていることを改めて示すものだった」と指摘。ドルは下落したものの、大幅な調整が入るとは予想されていないとした。

    キャピタル・エコノミクスのシニア市場エコノミスト、ジョナス・ゴルターマン氏は「大きな視点から見ると、連邦公開市場委員会(FOMC)後のドルの他の主要通貨に対する上昇が、今週、拡大した」とし、「米経済指標が堅調に推移する限り、こうした動きは継続する」と述べた。

    この日発表の他の経済指標では、5月の製造業新規受注が前月比1.7%増と、4月の0.1%減から力強く回復。これを受け、ドルは下げ幅を縮小する場面もあった。

    ユーロは対ドルで0.1%高の1.1851ドル。

    ドルは対円で0.5%安の111.04円。一時は15カ月ぶり高値を付けていた。

    <債券> 国債利回りが低下。朝方発表された雇用統計を巡り、市場の解釈が分かれた。

    この日は独立記念日の連休を控え短縮取引だった。

    10年債利回りは3.9ベーシスポイント(bp)低下の1.4407%。

    6月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比85万人増と、前月の58万3000人増から伸びが加速する一方、失業率は5.8%から5.9%に悪化した。

    雇用統計を受け、国債利回りは一時的に上昇したものの、その後は押し戻される動きとなった。統計が米連邦準備理事会(FRB)の政策にどう反映されるかを巡って解釈が分かれたという。

    TDセキュリティーズの国際金利戦略部長のプリヤ・ミスラ氏は「市場の見通しもしくはFRBの反応を織り込むべきか、市場は真っ二つに割れた」と述べた。

    シーポート・グローバル・ホールディングスのマネジングディクレター、トム・ディガロマ氏は、教育機関が再開する秋が近づくまで利回りが急激に上昇することはないと予想した。

    2年債利回りは1.7bp低下し0.2396%。2年債と10年債の利回り格差は小幅縮小し120bp。物価連動国債利回りは30年物がマイナス0.209%。10年物がマイナス0.905%。物価連動国債と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は2.338%。

    <株式> 主要株価3指数が軒並み最高値を更新した。朝方発表された米雇用統計は雇用者数の伸びが市場予想を上回ったものの、根強い脆弱(ぜいじゃく)性も示され、米連邦準備理事会(FRB)が当面金利を現行水準に据え置くとの見方を支えた。

    S&P総合500種指数は7営業日続伸。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによると、1997年6月以来最長となる。

    6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比85万人増と、前月から伸びが加速し、10カ月ぶりの大幅増となった。しかし依然として、コロナ禍前の昨年2月の水準を680万人下回っている。

    ウェルズ・ファーゴ・ウェルス&インベストメント・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ダレル・クロンク氏は「資本市場や株式・債券市場にとって、今回の内容はゴルディロックス(適温)となった」と指摘。「望ましい雇用の伸びが見られたが、連邦準備理事会(FRB)に早めの対応を迫るほどではなかった」と述べた。

    ハイテク大手が上昇を主導。マイクロソフトの上げが目立ったほか、アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベットも値上がりした。一方、金融株や公益株は下落した。

    週間ではダウ工業株30種が1%、S&Pが1.7%、ナスダック総合が1.9%それぞれ上昇した。

    個別銘柄では電気自動車(EV)大手テスラが0.15%高。第2・四半期の納車台数は20万1250台と過去最高を記録し、市場予想も上回った。

    宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスは4.1%高。同社を率いるリチャード・ブランソン氏が11日に実施する宇宙への試験飛行に参加すると発表。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が20日に計画する宇宙旅行に先行することになった。

    中国配車サービス最大手、滴滴出行(ディディ)は5.3%安。中国サイバースペース管理局(CAC)が国家安全と公益を守るためにディディの調査を開始したと述べたことが売り材料となった。

    市場の関心は、第2・四半期の企業決算やバイデン米大統領が推進する大型インフラ投資計画の進展にシフトしている。来週公表される6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にも注目が集まる。

    独立記念日の連休を控え、商いは薄く、米取引所の合算出来高は79億5000万株だった。直近20営業日の平均は108億1000万株。

    ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.13対1の比率で上回った。ナスダックでも1.48対1で値上がり銘柄数が多かった。

    <金先物> 米長期金利の低下を支えに3日続伸した。米雇用統計を受けて売り買いが交錯する場面があったものの、午後にかけては米独立記念日の3連休を前に小幅な値動きとなった。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比6.50ドル(0.37%)高の1オン ス=1783.30ドル。週間では5.50ドル(0.31%)高。

    この日発表された6月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比85万人増と、2カ月連続で改善し、市場予想を上回った。一方、失業率は5.9%と0.1ポイント悪化した。発表を受けて、金塊はこの日の安値の1774.40ドルと高値の1795.90ドルのレンジで上下。ただ、売り買いが一巡すると、長期金利の低下が金利を生まない資産である金の相場の支えとなり、1783ドル近辺で落ち着いた値動きとなった。

    <米原油先物> 有力産油国による生産方針をめぐる協議の結果待ちで神経質な商いとなった。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.07ドル(0.09%)安の1バレル=75.16ドル。週間では1.5%上昇した。9月物は0.03ドル高の74.36ドルだった。

    石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要国で構成する「OPECプラス」は2日、前日に予定されていた閣僚級会合を開き、8月以降の生産方針に関して協議。OPECの盟主サウジアラビアとロシアは事前に、年末まで毎月日量40万バレル増産する案で暫定合意していたものの、アラブ首長国連邦(UAE)が自国の産油量をより増やすよう求めたことで会合の開催は延期されていた。

    午前の相場は対ユーロでのドルの動向などを眺め、やや荒い値動きとなる場面があったものの、その後は協議の結果待ちで様子見ムードが広がり、横ばい圏でもみ合い。ロイター通信が情報筋の話として伝えたところによると、今会合では年末までの増産規模に関する合意に絞り、現行の協調減産の期限を2022年4月末以降も延長するかどうかの話し合いは見送りとする可能性があるという。

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