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ロンドン為替市場
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ロンドン為替市場の掲示板

ドル買い継続、ドル円は115円台後半へ=ロンドン為替概況
今日の為替 2022/01/28(金) 21:35

 ロンドン市場は、ドル買いが継続している。米FOMC会合で金融引き締め方向に舵を取ることが宣言されたことで米債利回り上昇、株安とともにドル買いの流れが強まっている。週末で短期的な調整が入りやすいなかで、ロンドン市場では再びドルが高値を試した。ドル円は115.68レベルに高値を更新。ユーロドルは1.1121レベルに安値を更新。下げが目立ったのが豪ドル/ドルで0.7000の心理的水準を割り込むと、0.6968レベルと2020年7月の安値水準に並んだ。一方、底堅かったのがポンドドルで、一時1.3365レベルまで軟化したが、前日安値には届かずその後は下げ渋っている。来週3日には英中銀が金融政策を発表する。市場では追加利上げを織り込む動きとなっており、ポンドは対ユーロでの買いが継続した。同日にはECBの金融政策発表も予定されており、両行の金融政策スタンスの差が意識されているようだ。ドル高を基調としながらも、各通貨の値動きにはスピードには差がでていた。

 ドル円は115円台後半での取引。東京市場での高値を上回り、115.68レベルまで買われた。その後の押し目は浅く、NY市場を控えて高値付近で推移している。米10年債利回りは1.84%台へと上昇している。欧州株は下落、米株先物も軟調で、ナスダック指数のみがかろうじてプラス圏を維持。 

 ユーロドルは1.11台前半での取引。序盤に前日安値を下回り、1.1121レベルまで下落した。その後は下げ一服も1.1150レベルには届かず上値は重い。ユーロ円は128円台後半での取引。序盤に128.50付近まで下押しされたが、その後は128.80台へと高値を伸ばしている。対ポンドでは上値重く推移。第4四半期のドイツGDP速報値は前期比-0.7%と予想以上に落ち込んだ。1月景況感も112.7と市場予想を下回っていた。

 ポンドドルは1.33台後半での取引。東京市場で1.3415レベルまで買われたあと、ロンドン序盤には1.3365レベルまで反落。しかし、前日安値には届かず下げ渋っている。ポンド円は東京午後に154.96近辺まで買われたあと、ロンドン序盤には154.30台まで下落。その後は再び154.80付近へと上昇と底堅かった。ユーロポンドは0.8330近辺から0.8310台まで小幅に軟化している。来週の英金融政策委員会での追加利上げが市場に織り込まれてきていた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明