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【為替】米ドル円の見通し、FX各社などの最新予測まとめ

FXトレーダーを始めとした投資家にとって為替相場の見通しは最も気になるところだろう。本記事では以下7社の金融機関およびシンクタンクの発表した為替見通しをまとめた。

ソニーフィナンシャルホールディングス
日本総合研究所
ニッセイ基礎研究所
大和アセットマネジメント
三菱UFJ国際投信
マネックス証券
マネースクエア(※発表順)

なお、各社による予想は執筆時期が異なる点(公表は2021年5月12~31日)、また将来の値動きについて保証するものではない点に留意いただきたい。

ソニーフィナンシャル、今後3か月の米ドルレンジ107~111円を予想
ソニーフィナンシャルホールディングスは5月12日、「Monthly Global Market Report(2021年5月号)」の中で、今後1か月および3か月の為替見通しを以下のように予想した。

ソニーフィナンシャル 今後1か月および3カ月の為替見通し

1か月
3カ月

ドル円
107.00─110.00
107.00─111.00

ユーロ円
130.00─134.50
129.00─137.50

ポンド円
149.00─156.00
145.00─157.00

ドル円は短期的に107円台までの下落可能性について言及。ただし年末にかけては米国におけるコロナ終息と経済対策が意識され、緩やかなドル高を予想。2021年末予想値は110円。

日本総研、年度後半でドル高を予想
日本総合研究所は5月14日、「為替相場展望(2021年5月)」の中で2022年1~3月期までの為替相場を以下のように予想した。

日本総研 2022年1~3月期までの為替相場見通し

2021年 4~6月
2021年 7~9月
2021年 10~12月
2022年 1~3月

ドル円
105─113 (109)
106─114 (110)
107─115 (111)
108─116 (112)

ユーロドル
1.16─1.24 (1.20)
1.17─1.25(1.21)
1.16─1.24 (1.20)
1.16─1.24 (1.20)

ユーロ円
125─137 (131)
127─139 (133)
127─139 (133)
128─140 (140)

ドル円は当面横ばいを予想。年後半では米国金利上昇を受けドル高・円安を見込むも、金利上昇余地は限定的とみる。円安・ドル高進行は緩やかなものにとどまると予想した。

ニッセイ基礎研究所、3か月後米ドルを110円台と予想
ニッセイ基礎研究所は5月20日、「マーケット・カルテ6月号」で3か月後のドル円およびユーロ円水準を以下のように予想した。

ニッセイ基礎研究所 3か月後の為替相場の見通し

3か月後

ドル円
110円台

ユーロ円
135円程度

ドル円の3か月後水準は110円台と予想した。米国経済の正常化に伴い量的緩和の縮小が意識され米金利が上昇。ドルが上昇に向かう可能性が高いとした。

ユーロ円については3か月後の水準を135円程度と予想した。米国同様ユーロ圏においても景気回復の期待が高まりやすい点、またECBによる債券買入ペース縮小の可能性を理由に挙げた。

大和AM、2021年末米ドルを108円
大和アセットマネジメントは5月24日、「投資環境見通し(2021年6月号)」において、2021年末および2022年松井の為替を以下のように予想した。

大和AM 2021年末&2022年末の為替相場見通し

2021年末
2022年末

ドル円
108
110

ユーロ円
130
131

豪ドル円
87
90

ドル円については、日米金利差を1.5~1.6%台としたとき、レートが108円程度になるとみている。米国金利がさらに上昇しないと110円を超えにくいとした。緩和縮小への期待から米金利上昇の可能性はあるものの、期待インフレ率の高まりから実質金利が上昇しにくい可能性を指摘。ドル円の上値は重いと予想した。

三菱国際、半年後の米ドルを106~114円
三菱UFJ国際投信は5月29日、「INVESTMENT STRATEGY MONTHLY(2021年6月)」の中で、6か月後の為替を以下のように予想した。

三菱国際 6か月後の為替相場見通し

6か月後

ドル円
106─114

ユーロ円
130─142

豪ドル円
82─92

米国は4月CPI(消費者物価指数)や雇用統計の値が上下に振れたものの、米当局(FRB)の緩和姿勢は当面続くと指摘。米利上げは2024年以降と予想した。ただし、米議会で財政規律回復をめぐる議論、および暗号資産の荒い値動きが金融市場を揺さぶる可能性を指摘した。

欧州の景気回復期待はユーロ相場を支える見込み。ECBの資産買い入れペースの減速観測が強まっていることから、域内主要国金利の上昇圧力が強くなる可能性を指摘。ユーロ相場の上昇基調継続を予想した。

豪ドルについては堅調地合いの継続を予想。主要輸出品目の鉄鉱石価格の上昇が顕著で、交易条件(輸出物価/輸入物価)が高水準で推移していると指摘。世界的な経済正常化も支えになると予想した。

マネックス証券吉田氏、6月中の米ドル高を予想も米金利次第
マネックス証券チーフFXコンサルタント「吉田 恒」氏は5月31日、6月中のドル円は高値更新がテーマになると指摘した。

ドル円は5月後半に一時110円台に乗せ、長く続いた小動きを米ドル高方向へ試す展開を予想。3月末の高値110.9円の更新ができるかが注目点とみる。

ドル円の高値更新の鍵は米金利とみる。米金利は一時1.7%台まで上昇したが、「上がり過ぎ」を理由に下落したとみる。足元では「上がり過ぎ」は是正され、ニュートラルな状況になっていると指摘。米金利上昇再燃の可能性を指摘した。

マネースクエア、9月末までのドル円を105~112円
マネースクエアは5月31日、「マンスリー・アウトルック(2021/6)」において、2021年9月末までの為替を以下のように予想した。

マネースクエア 2021年9月末までの為替相場見通し

2021年9月末までの予想レンジ

ドル円
105.00─112.00

ユーロ円
128.00─140.00

ポンド円
145.00─160.00

ドル円については、欧米に比べ日本のワクチン接種が遅れている点が円安要因と指摘。米国で緩和縮小や利上げ観測が強まるとドル円の支援材料になると予想した。

ユーロ円については行動制限の解除が支援材料になると予想。EUで1回でもワクチン接種を受けた人は人口の37.6%に達し(5月29日時点)、ワクチン接種が加速している。EU当局(ECB)が緩和縮小の準備を始めればユーロ高要因となると予想した。

英国はワクチン接種率が57.6%と高く、6月21日にはすべての行動制限が解除される計画。景気回復期待が足元のポンド円を支えていると指摘。計画通り行動制限が解除されれば強気材料となると予想した。

文・編集:CoinDesk Japan編集部画像:Shutterstock.com