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ユロ板討論会の掲示板

本日のロンドン為替市場では、英国と欧州連合(EU)通商合意への期待感が高まるなかで、両当局者が欧州序盤に開く会見が注目される。昨日は複数のEU当局者から「通商交渉は大枠で合意した」との言葉が伝わった。また、年末までに合意や議会批准ができない場合でも、来年1月1日から暫定的な自由貿易協定(FTA)を発効させる用意があるとも報じられ、英のEU離脱による経済混乱への警戒感が緩んでポンドの大幅上昇に繋がった。
 英EU協議の完全決着とまではいかないにしても、不透明感が払拭されれば市場の安心感は更に増すだろう。一方で来年以降に持ち越す議題が意外と多く、最終的な決定見通しも曖昧となれば、ポンドの失望売りに繋がるか。なお、ジョンソン英首相はロンドン11時(日本時間20時)にEUとの交渉に関して会見を行うもよう。
 ユーロドルは、英EU交渉に絡んだポンドドルやユーロポンドの動きに挟まれてやや動き難いか。注目材料としては、EUと中国が進めている投資協定の交渉が大詰めを迎えていること。人権に関する問題はあるが、世界第2位の経済規模を誇る中国と経済的な結びつきが強まるようであれば、ユーロ圏経済にとってはポジティブな材料となる。
 本日はドイツやスイスなどがクリスマスイブで休場、英仏も短縮取引となるため、これまで以上に市場流動性の悪化には気をつけたい。

 その他にはトルコ中銀が本日、金融政策決定会合を開き政策金利を発表する。市場コンセンサスは現行15%から16.5%に引き上げ。ただ、トルコ中銀は予想を裏切ることが度々あるため、結果次第ではリラ相場は荒れることになるかもしれない。

 想定レンジ上限
 ・ポンドドルは12月17日高値1.3624ドル、ユーロドルも同日高値1.2273ドルが抵抗水準。リラ円は11月19日高値13.85円が上値めど。
 想定レンジ下限
 ・ポンドドルは日足一目均衡表・転換線1.3406ドル、ユーロドルは21日安値1.2130ドルが支持水準。リラ円は18日安値13.33円が目先の下値めど。