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日本市場 全般の掲示板

名人倒した将棋AI開発者、2030年までに完全自動運転の実現に挑戦中

2024年4月22日
21年にチューリング創業、独自AIプログラムと半導体チップを開発
「われわれにもできるはず」と山本氏、まずは25年に走行目指す

次の一手を繰り出した先は、人間エミュレーション(模倣)を狙った完全自動運転の電気自動車(EV)市場だ。

山本一成氏(38)は21年にハンドルのない完全自動運転EVの開発・製造を行うTuring(チューリング、東京都品川区)を創業した。
  
チューリングの挑戦は、自動運転やEVなど次世代モビリティの開発競争で後れを取る日本の自動車業界では野心的なものだ。

山本氏と最高技術責任者(CTO)の青木俊介氏が共同で立ち上げたチューリングは日本語や英語を含む複数言語に対応し、機械学習モデルの構造や方法を決めるパラメーター数が700億に達する独自の生成AIプログラム「Heron(ヘロン)」を開発。完全自動運転EVの心臓部として搭載される計画だ。

ヘロンを動かすための独自の半導体チップの開発にも取り組み、まずは25年末までに東京エリアでカメラとAIだけで30分以上走行できることを目指す。

30年までに完全自動運転EVを完成させ、市場の需要動向次第では1万台の量産化を検討する可能性もある。山本氏によると、他の自動車メーカーにヘロンのライセンスを供与する方針だという。

チューリングではエンジニアが完全自動運転の実現のため、AIに全てを学習させるアプローチを採用していると山本氏は説明。自動運転向けAIの開発はこれまで、「人が出てきたら止まる」などのシナリオの書き込みを積み重ねていく方法が主流だったが、簡単な半面、複雑で突発的な事態には対処できない。こうした限界を超えるため、ヘロンは人間の認知能力に近い高度な判断レベルを追求しているという。

日本の自動運転技術の躍進に向け山本氏は今、
日本にもわれわれのようなスタートアップが必要で、
「すごく良いポジショニングに来ている」