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NY為替市場
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NY為替市場の掲示板

2022-01-27 07:23
通常市況
NYマーケットダイジェスト・26日 株失速・金利上昇・ドル高

(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=114.64円(前営業日比△0.76円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=128.86円(△0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1240ドル(▲0.0061ドル)
ダウ工業株30種平均:34168.09ドル(▲129.64ドル)
ナスダック総合株価指数:13542.12(△2.83)
10年物米国債利回り:1.86%(△0.09%)
WTI原油先物3月限:1バレル=87.35ドル(△1.75ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1829.7ドル(▲22.8ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月米新築住宅販売件数
前月比                11.9%     11.7%・改
件数                81.1万件    72.5万件・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
               0.00−0.25%で据え置き 0.00−0.25%

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続落。注目のFOMC結果公表を前に、しばらくは1.12ドル台後半でのもみ合いが続いていたが、パウエルFRB議長の会見が始まると米長期金利が上昇し、為替市場ではドル買いが優勢となった。前日の安値1.1263ドルを下抜けて一時1.1236ドルと昨年12月20日以来の安値を更新した。
 FRBは今日まで開いたFOMC後の声明文で「政策金利をまもなく引き上げるのが適切」と表明し、3月会合での利上げを示唆。「FRBのバランスシートの規模縮小に関する原則」では利上げ開始後に資産圧縮を実施する方針を示した。
 また、パウエルFRB議長は会合後の会見でインフレ加速に加えて労働市場の強さを強調し、金融引き締めに前向きな姿勢を示した。さらに、3月以降全ての会合で利上げが行われる可能性があるか否かについては明言を避け、「労働市場を損ねない範囲で利上げ余地は大きい」との考えを示した。バランスシートの縮小については「前回より早期で急速となる可能性」「かなりの量を縮小する必要」などと語った。

・ドル円は反発。FOMCで3月利上げの可能性が示唆され、利上げ開始後にバランスシート圧縮を実施する方針が示されると、米金利上昇とともにドル買いが優勢に。パウエルFRB議長が定例記者会見で金融引き締めに前向きな姿勢を見せたこともドル買いを促し、一時114.69円まで上値を伸ばした。

・ユーロ円は小反発。ダウ平均が一時510ドル超上昇すると投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが先行。ドル円の上昇につれた買いも入り、一時129.24円と日通し高値を更新した。ただ、パウエルFRB議長の会見が始まるとユーロドルが下落。ユーロ円にも売りが出て、128.62円付近まで上値を切り下げた。ダウ平均が失速し、一時420ドル超下落したことも相場の重しとなった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。前日に決算を発表したマイクロソフトに買いが集まり、相場全体を押し上げたことから一時510ドル超上昇する場面もあったが、FOMC後のパウエルFRB議長の定例記者会見が始まると失速した。決算内容が嫌気されたボーイングなどが売られ、下げ幅は一時420ドルを超えた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反発。指数は一時3%超上昇したものの、パウエルFRB議長の会見後に値を消した。

・米国債券相場で長期ゾーンは下落。FOMCで3月利上げの可能性が示唆され、利上げ開始後にバランスシート圧縮を実施する方針が示されると、債券売りが先行。パウエルFRB議長が定例記者会見で金融引き締めに前向きな姿勢を見せたことも債券売りを促した。

・原油先物相場は続伸。EIA週間石油在庫(1/21時点)で原油在庫は+237.7万バレル(前週 +51.5万バレル)と積み増しを継続。一方、原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫は-182.3万バレル(前週 -131.4万バレル)と取り崩しが続いた。強弱まちまちの結果で、発表直後の原油相場は明確な方向性を示さなかった。しかし、足もとの需給のひっ迫状況を反映して、買い優勢の状態で取引終了を迎えた。

・金先物相場は3日ぶりに反落。米株の大きな下振れを懸念して安全資産である金を買う動きが続いた後を受け、米株が反発したことから金は売り優位に転換した。FOMCでタカ派姿勢が示されれば金利が上昇して、金利が付かない資産の金の相対的な価値が低下するとの警戒感も売りを誘った。