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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2024/05/13〜2024/05/14

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tao***** 強く買いたい 5月13日 07:17

>>6

連結最終損益の市場予想(QUICKコンセンサス)は277億円の黒字だ。22年3月期は1兆7080億円の赤字、23年3月期は9701億円の赤字と2期連続で大幅な最終赤字が続いてきたが、今回発表の24年3月期は損益の改善ぶりが鮮明になる見通しだ。

主因は現在主力の投資事業の好転だ。SBGは傘下のビジョン・ファンドを通じて世界のテック企業やスタートアップに投資している。投資先企業の価値を四半期ごとに評価し直し、時価や含み損益の動向を損益計算書(PL)に反映させるが、株高によって多くの投資先企業の評価が上振れした。

例えば、米料理宅配のドアダッシュの24年3月末の株価は1年前の2.2倍に、物流倉庫の自動化技術を提供する米シンボティックの株価も2倍になった。ビジョン・ファンドの運用を始めた17年以降、SBGは投資会社の色彩が強まり、毎四半期の収益の振れ幅も大きくなっていた。24年3月期は23年4〜6月期、7〜9月期と最終赤字が続いたものの、10〜12月期以降、改善傾向が明確になっている。

株高の恩恵は他の指標にも表れる。SBGが最も重視する指標である、保有資産価値から純有利子負債を差し引いたNAV(時価純資産)は23年3月末の14.13兆円から拡大が続いており、24年3月末時点では20兆円を超える公算が大きい。

保有資産価値の増加に大きく貢献しているのが、上場後も約9割の株式を保有する英半導体設計大手アームだ。23年9月の上場から直近の5月10日までに株価は7割上昇し、時価総額は1132億ドル(約17.5兆円)に達している。

保有資産価値の増加はアームなどの株式を担保にした調達が容易になる効果も生み、資金調達環境の改善につながる。保有株式に対する純有利子負債の割合を示す負債カバー率(LTV)は11.5%と比較的低位で推移しており、攻めの戦略を実行する環境が整いつつある。

SBGが今後の戦略の中核に位置づけるのがAI関連分野への進出だ。孫氏は人間の知能を超える汎用人工知能(AGI)が「10年以内に実現し全人類の英知の10倍を達成する」との認識を示し、経営資源をAI関連事業に集中的に振り向ける意向だ。アームは世界のテック大手に半導体の回路図を提供しており、その強みを生かした戦略を加速する。

具体的にはAI向け半導体の開発・製造を皮切りに、データセンターやロボット、発電事業にも事業を拡大する計画だ。AI向け半導体は米エヌビディアのような自社工場を持たないファブレス形式で参入し、2025年春をメドに試作品を完成。同年秋までに量産体制を作ることを目指す。データセンターも26年以降に欧米やアジア、中東に建設していく計画だ。

今期(25年3月期)はこうした計画の実現に向けた具体的な動きが顕在化する年度となり、AI関連企業の買収や出資が増える可能性がある。こうした事業戦略を後藤氏がどのように説明するかも13日の会見の焦点となる。

強く強く買いたい‼️