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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2017/05/12〜2017/05/15

ソフトバンク、Tモバイルに米携帯子会社との統合提案へ
2017/5/11 23:35日本経済新聞 電子版

 ソフトバンクグループは米携帯電話3位のTモバイルUSに、米子会社で同4位のスプリントとの経営統合を提案する。実現すれば米携帯大手は3社に集約され、統合新会社は契約者数でベライゾン・コミュニケーションズ、AT&Tの米2強に匹敵する規模となる。トランプ政権の誕生で米産業界に規制緩和の流れが出始めたことを契機に、業界再編を主導する。


 ソフトバンクはスプリントに8割を出資する親会社。Tモバイルに64%出資する親会社である独ドイツテレコムに対し、近くスプリントとTモバイルの統合を申し入れる。

 両社の10日時点での時価総額はスプリントが約314億ドル(約3兆5500億円)、Tモバイルが約548億ドル。現金支払いなどによる買収か、株式交換を柱とする合併かなど、統合方式の詳細はドイツテレコムの意向を確認した上で協議する。

 ソフトバンクは統合新会社の実質的な経営権取得を目指すが、過半出資とするか筆頭株主にとどめるかは流動的だ。

 スプリントとTモバイルの契約者数は合算で1億3002万人となり、1億4574万人のベライゾン、1億3486万人のAT&Tに匹敵する規模となる(いずれも2016年末時点)。

 ソフトバンクは13年にスプリントを買収した際、Tモバイルの買収も計画していた。スプリントとTモバイルを合併させ、米携帯業界で定着していた2強2弱の構図に風穴を開ける狙いだった。だがオバマ前政権下で米連邦通信委員会(FCC)が寡占が強まることを懸念して反対、14年に買収計画は頓挫した。

 トランプ氏が大統領に就任し、規制緩和に積極的な共和党政権に交代したことで風向きが変わった。特にトランプ氏はFCC委員長にオバマ政権時の政策を真っ向批判したアジット・パイ氏を起用。ベライゾンのロウェル・マクアダム最高経営責任者(CEO)が米CATV最大手コムキャストなどとの統合に言及するなど、米国で通信再編の機運が広がってきた。

 ただドイツテレコムにとってTモバイルは収益源になっており、統合交渉が難航する可能性もある。仮に決裂すればソフトバンクは米CATV大手など異業種との再編を模索する可能性が高い。