(株)進学会ホールディングス【9760】の掲示板 2015/04/09〜2022/02/10

正確なところは、来月提出の有価証券報告書ベースで、以下を検証する必要があるが、
本年5月15日公表の決算短信ベースにおいても、進学会がその子会社進学会ホールディングスを通じて保有する栄光株には、既に時価会計が適用されている。よって、連結貸借対照法ベースでの進学会の1株当たり純資産は、その保有する栄光ホールディングス株の今年3月31日の終値1,499円に基づいて計算済、のはずである（＝栄光ホールディングス株を買ったときの帳簿価額によって計算されているのではない）。

であるから、連結損益計算書ベース（＝こちらでは、会社公表の通り、特別利益が計上される)ではともかく、連結貸借対照表ベースでは、1株1,450円で栄光株のTOBに応募したら、進学会の1株当たり純資産は、今年5月15日に公表の決算短信ベースの数値よりも、むしろ、減ることになる。

最近の売上高漸減傾向や、同業の秀英予備校での多額の減損損失計上事例、などから考えると、特別利益は、かなりの部分が、減損損失計上とその処理に使われるそうな気がする。株主に回ってくる分がどれだけあるのか、かなり疑問。PBRが低いのも、この減損損失の負担をあらかじめ織り込んでいるから、としか思えない。