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米国立研ファウチ所長、ワクチン接種「7~8割必要」
新型コロナ 北米
2020/11/18 3:15
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【ニューヨーク=河内真帆】米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は17日、新型コロナウイルスのワクチンについて「7~8割の人が受けなければパンデミック(世界的大流行)はなくならない」と警鐘をならした。米紙ニューヨーク・タイムズのオンライン講演会で述べた。

ニューヨーク・タイムズのオンライン講演会に登壇した米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長(17日)
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ニューヨーク・タイムズのオンライン講演会に登壇した米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長(17日)

米製薬大手ファイザーや米バイオ製薬モデルナが開発中の新型コロナのワクチンの有効性について「94~95%というのは素晴らしい効果だ」と期待を示した。一方で天然痘の例をあげ、「少数の人間がワクチンを受けるのでは意味がない。どれだけ共同体に行き渡るか、人々がワクチン接種を受容するかがウイルス撲滅につながる」と強調した。

マスクを敵視する共和党議員などの発言に対し「公衆衛生の問題に政治的な争いを持ち込むべきではない」としたうえで、「マスクは自己の自由表現ではない。周りの人のためだ」と厳しい表情で指摘した。米国では州ごとに行政指導の違いがあるが感染拡大に州境は関係なく「指導者が統一性のあるメッセージを出すべきだ」と述べた。

米大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領が進めるコロナ対策チームへの移行について、「私はこれまで6人の大統領に仕え、5回移行作業を見届けてきた。今回は非常に難航している」と明かし、現政権とバイデン氏側で情報交換が進んでいない状況を示唆した。

コロナ感染の検査については「検査を受ける人は何らかの異変に気づき、確認にくる場合が多い。感染拡大を防ぐには無症状の人間の陽性を見つけることだ。それには在宅で簡単に使える検査キットの開発が大事だ」と語った。