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(株)共立メンテナンス【9616】の掲示板 2020/08/22〜2021/04/21

ビジネスホテルがコロナ禍でも休業できないワケとは
2021年3月4日 NHK

「値下げ地獄と言っていいでしょ」
肩を落として話すのは、JR松山駅に程近いビジネスホテル「ホテルサンルート松山」の大橋隆三社長だ。

「消費者は値下げ幅に目が行くので、ビジネスホテルよりお得感を感じる高級ホテルに泊まろうとするもの。さらに客足が遠のきますよ」
サイトには1泊2000円台にまで値下げしているホテルもあった。縮小するパイの中で顧客の確保に向けた価格競争が起きている。まさに値下げ地獄だ。

ホテルサンルート松山の場合、1部屋1泊につき歯ブラシなどの消耗品に1500円、電気代や人件費などの費用も合わせると、合計3000円かかるという。平均単価を6000円から4000円台に下げると、利益は1000円も残らない。

ビジネスホテルは休めないという。その理由がホテルの予約サイトだ。ホテル業にとっては、サイトの上位に掲載されることが経営に直結する。上に行けば行くほど多くの人が見るので予約が入りやすくなる。

関係者によると、例えばあるサイトの場合、順位を決める要素は「予約サイトに提供する部屋数」と「売り上げ」だという。

ここでいう部屋数とは、ホテルが予約サイトに割り当てる数だ。例えばあるホテルは150の部屋のうち、予約サイトに80部屋、旅行会社に40部屋、当日直接フロントにくる人などのため30部屋を分配している。

今休館すると順位は当然下がる。すると利用者の目にとまらなくなるため、売り上げが減りさらに順位が沈む負のスパイラルに陥る。利益が出ず、赤字を垂れ流しながらでも、営業を続けなければならないジレンマがある。

松山市内では、感染拡大の前からホテル開発が続いていた。ことし秋には松山三越が改装工事を終えてグランドオープンする。上層階にはデパートでは全国でも珍しいというホテルが入る予定だ。ほかにも開発中のホテルが数軒あるが果たして需要はあるのか。

先行きが不透明なホテル業でいかにして生き残りをはかるか。野村会長が参考になるとあげた事例が、「帝国ホテル東京」が2月に発表したサービスアパートメントだ。
月額36万円を支払えば、都心の一等地で30平方メートルの部屋に滞在できる。ホテルの強みである立地のよさやサービスを売りにした戦略だ。



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