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九州電力(株)【9508】の掲示板 2016/08/05〜2016/08/30

九州電力の瓜生道明社長は28日の株主総会後の会見で、玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働時期について「本年度中に動かしたい」と述べた。新規制基準の適合審査が想定よりずれ込んで以降、見通しは明らかにしていなかったが、「財務状況は依然厳しい」として早期再稼働に改めて意欲を見せた。

 九電は玄海原発と福岡市の本店に約270人の社員を集め、原子力規制委員会の審査に臨んでいる。瓜生社長は「原子力部門だけではマンパワーに限りがある。あらゆる部門から人員を集めて対応していく」と審査の迅速化へ、さらに増員を図る考えも示した。

 玄海3、4号機の審査会合は同日開かれ、30日にも実施される見通し。瓜生社長は再稼働に必要な使用前検査の日程などを勘案し、「規制委から新たな質問を投げ掛けられており、年内の再稼働は厳しいが、遅くとも年度内でチャレンジしたい」と強調した。

 運転開始から35年を経過した玄海2号機の再稼働に関しては、「2019年には(40年超の)運転延長を申請するかどうか決めなければならないが、現時点ではいつ、どうするかは申し上げられない」と述べるにとどめた。

 瓜生社長が玄海原発の再稼働時期に言及したのは、昨年1月、岸本英雄玄海町長に15年度中の再稼働を目指す考えを伝えて以来。当初想定よりも大幅に遅れているが、規制委の田中俊一委員長は今月初め、玄海原発の審査を同じ最終段階にある大飯原発(福井県)よりも優先する方針を示している。