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KDDI(株)【9433】の掲示板 〜2015/04/15

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cap***** 強く売りたい 2013年10月8日 08:10

9月度の携帯契約の純増数が発表された。9月20日からiPhone5s/5cが発売されたというのに、市場の飽和状態を裏打ちするように8月度の純増数合計約50万件に比べて9月度の純増数合計は約44万件と及ばず、携帯電話市場全体が冷え込んでいる印象を拭えない。変わり映えしない商品やサービスと旧態依然とした競争展開、潜在需要の喚起につながり難く何だかマーケット全体が萎んで行くようだ。

この点、ソフトバンクは実に上手く立ち回っている印象を受ける。市場が飽和するなか、少ないパイを奪い合って新しい顧客(MNPを含む)を獲得するためにかかるコストや手間等は膨らむ傾向にあるのではないかと推測されるが、顧客の潜在需要を喚起する商品やサービスを開発、訴求して1顧客に2契約、3契約して貰って業績を伸ばす方がコストや手間等という意味では効率的で、そのための1つの商材てして通信モジュールは有効なツールなのかもしれない。

実際、MNPのみの純増数をみるとドコモがー13万件に対し、auが+11万件、ソフトバンクが+2万件で、これだけみるとauがソフトバンクよりも9万件も上回っているが、純増数全体では逆にソフトバンクがauを4万件も上回っている。ドコモがこのまま手をこまねいているとは思えないので今月は更に熾烈な顧客争奪戦が展開されることになるかもしれないが、ソフトバンクはauと違って消耗戦とも言うべきMNPだけに頼った営業展開に早々と見切りを付けて、業績を安定的に成長させて行くための販売戦略の転換を図っているとも言えるかもしれない。その意味でソフトバンクはしたたかであり賢いとも言える。その辺にもソフトバンクの営業利益率が高い要因の1つがあると言えるかもしれない。

ソフトバンクはスプリントを買収したことで、今後、飽和した日本のマーケットだけを見据えた販売戦略から世界のマーケットを見据えた販売戦略を展開することが期待されるし、日本で小さなパイを奪い合うチマチマとした競争ではなく、世界の檜舞台でダイナミズムのある競争に打ち勝って貰いたいし、日本の通信キャリアから世界のメガキャリアが誕生してくれることを切に願っている。その意味でauはかなり行き詰り感が漂っているようにも感じられ、それが先日の田中孝司の大風呂敷発言にもつながっているようにお見受け致す。