日本通信(株)【9424】の掲示板 〜2014/12/11

本日は「台灣VISITOR SIM」発売のIRによって株価が一時5780円まで上昇しました。
「海外でSIM販売」と聞くと、世界展開を連想させる壮大なインパクトを感じさせるところですが、結果的にチャートは長い上髭を形成するにとどまりました（9/18のパターンと似ていますね）。

今回は考察という程ではありませんが、それについて思うままに少々。

年間200万人の台湾の方が訪日とは聞こえが良いですが、当然のことながら顧客が海外で携帯電話を使う際の選択肢は多岐に渡ります（自国・他国のキャリアのサービスなど）。日本通信だけがそれら観光客を囲い込み・独占できれば話は変わってくるのですが残念ながらそうではありません（苦笑）。もっとも、そのような材料だったら今頃S高に張り付いているでしょうけど…。「世界でSIM発売」というフレーズに反応した方々が勢いで買いを入れ、その後冷静になった結果が現在の株価ではないでしょうか。利ざやを稼ぐチャンスではありましたね。私も動きは見ていたのですが、乗り遅れてしまい諦めました（汗）。

VISITOR　SIMが業績に大きく寄与するものであるかと問われれば、疑問が残るところです。全体の売上に占める割合を考えると、直ちに影響を及ぼすものとは思えません。また仮にそれがある程度収益として見込める段階になれば、やはり他のMVNO事業者もそれを黙って眺めているだけとは思えません。逆を言えば、今そこまで利益を見込めないために他社が同様のサービスを始めない、という見方もできるのではないでしょうか。大量の不良在庫を抱えるというリスクもありますからね。

単純に商品ラインナップが増えたということは株主にとっては喜ばしいことだとは思います。願わくば、一時的な上昇にとどまらず、更に株価にインパクトを与える材料が欲しいところではないでしょうか。

この銘柄は色々な意味で個人的に興味をそそられる部分があるので、今後も注視していきたいと思います。例によって例の方は一切対応しません（笑）。