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トランプ政権、WTO協定に対する圧力強めるBy Jacob M. Schlesinger
2017 年 4 月 29 日 17:30 JST
トランプ政権は米国が長年維持してきた貿易政策の見直しを進める。世界貿易機関（WTO）協定の広範な「実績評価」を開始し、この世界的機関の「構造問題」に切り込むことを目指す。
　ロス商務長官は28日、その方針について記者会見し、「WTOには制度上、不適切な輸入品に苦しめられている人々よりも輸出国寄りなところがある」と述べた。
トランプ大統領は今月中旬の演説で、WTO協定について「われわれが犯した大失敗の1つ」というレッテルを貼り、選挙遊説中には1995年に設立された世界的機関から米国が離脱する可能性も示唆していた。
　ロス長官は会見で、トランプ政権はそうした脅しを実行に移すことを検討しているのかという質問を何度も受けたが、確答はしなかった。
　長官は「それが協議されているとも、されていないとも言っていない」と言葉を濁したが、政権としてはWTO協定から離脱するよりもその変更を迫る方が好ましいと考えているということを示唆。「ルールには常に修正の余地がある」と述べた。