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ユニーグループ・ホールディングス(株)【8270】の掲示板 2015/12/15〜2016/08/24

ファミリーマート、ユニーとの統合元年に挑む厚い壁

 ファミリーマートは株主総会の承認を経て、今年9月にユニーグループ・ホールディングスと経営統合する。コンビニエンスストア3番手という位置付けから、イオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ総合流通企業に発展する。収益拡大のカギはコンビニと総合スーパー(GMS)の相乗効果の発揮だ。イオンとセブンもてこずっているその壁を打ち破れるか。

(中略)

 統合後のもう一方の柱となるGMSは厳しい。GMSなどユニーGHDの総合小売業の営業利益は、15年3~8月期に24億円と34%減った。同社は不振のスーパーの閉鎖などを進める見通しだ。
 コンビニとGMSという全く違う2つの事業間で相乗効果を出せるのか。先行するイオン(ミニストップ、イオンリテール)、セブン&アイ(セブンイレブン、イトーヨーカドー)は、目に見える成果が上がっているとは言い難い。
 ファミマの上田準二会長は「相乗効果は出せる」と強気だ。GMSの出来たて弁当を近くのコンビニに運んだり、コンビニで生鮮食品や刺し身などを売ったりと「まだまだチャンスはいっぱいある」と話す。
 GMSの復活にも楽観的。競争力低下は衣料品や住宅関連商品の不振によるところが大きい。ならば「いっそのこと2階を健康センターのお風呂にしてしまえばいい、1階を衣料品売り場にして、2階を食料品売り場にしてもいい。私はGMSを知らないと言われるが、知らないからできることもある」(上田会長)。発言の根底にあるのは「小売りはお祭り。わいわいガヤガヤが楽しい」という単純明快な考えだ。
 ファミマとユニーGHDの今期予想の連結営業利益は単純合計で679億円。これを統合後5年以内に1000億円に引き上げる目標だ。生活に密着した商品を扱う小売業に奇策はない。統合元年となる今年は、コンビニとGMSの相乗効果を発揮する道筋をしっかりと株式市場に示すことが第一の関門となる。

日経電子 2016/1/6 5:30