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イオン(株)【8267】の掲示板 2022/08/19〜2022/08/29

  • >>643

    ■「早くコロナ前の暮らしに戻りたい」というニーズに応えるべき

    ただ、冷静に考えてみてほしい。マスクを絶対に着用しない人間など、
    全人口の0.5%程度だろう。そんな少数派が毎度スーパースプレッダーになり、
    全国を覆い尽くすほどの「波」を発生させているとでも言うのか? 
    陽性者が増えたら「マスクをしない不届き者のせい」、
    減ったら「われわれがマスク着用を励行して、対策を頑張った結果」──
    いちいち、都合がよすぎるんだよ! 
    いい加減、現在の感染対策には意味がないことを認めなくてはならない。

    いまこそ、企業や商業施設は「現在のアホ過ぎる状況に呆れている人
    (ただし、公言するのは憚られるので黙っている人)」
    「もはや感染対策に意義を感じないので、
    暮らしをコロナ前の状況に一刻でも早く戻したいと思っている人」をターゲットに、PR施策を打ち、販促活動を展開するべきである。

  • >>643

    ■独自に「コロナ対策終了宣言」を出してしまおう

    絶好の商機を逃すな──ひと言でいうとそういうことなのだが、まずやらなければならないのはコレである

    「自分たちは感染対策をしない企業・施設・サービスである」と公表する

    これだけで間違いなく「快適に、ストレスなく利用したい」と望んでいる客はやってくる。実にお手軽かつ余計な経費がかからない販促策だ。とりあえず「お客様のマスク着用は自由です」「スタッフは一切着用しません」と宣言するだけでいい。施設の入り口にこの旨をデカデカと掲示し、ツイッターやインスタグラム、公式ウェブサイトにも明記するクレームを受けた場合は「当社の方針です」というだけで押し通す。これまで「なぜマスクを着けないと利用できないのだ!」という少数派からのクレームに対して、定番の「他のお客様の安心のためです」という回答のほか、「当社の方針です」のひと言でもさんざん乗り切ってきたではないか。であれば、逆の状況でも可能である

    そしてこれまでスタッフにマスク着用を義務化してきたのだから、着用禁止だって義務化できる。それを「怖い」というスタッフには辞めてもらえばいいコロナ脳はしょせん無能である。そんな人材は不要だ。むしろ新たに採用をするにあたっての条件に職場ではマスク非着用」と書き加えておけば自分の頭で合理的に考えることができる人材を採用できるだろう

    マスクをしない客やスタッフを恐れる人は利用しなくなるだろうが、前述のとおり、いまだにコロナを本気で恐れている人間など30%程度だろう。残る70%の人間が「あの店は快適だ」となれば、客は増える。いま「コロナ対策終了宣言」を率先しておこなうことにはメリットしかない

    ちなみに先行事例をひとつ挙げておくと星野リゾートは今年5月「屋外でのマスク着用を施設側からは求めない」ことを発表している。あくまで屋外のみなので限定的ではあるが、「マスクをする自由があるなら、しない自由もある」という姿勢を事業者側が明確にした点は評価したい実際「マスクを強制されないのが嬉しいので夏休みは星野リゾートに泊まることにした」といった利用者の声もあったと聞く同社は過去、透明な巨大提灯のなかに参加者一人ひとりが入った状態で会食をする「提灯会食」なるプランを発表その絵面の間抜けさが失笑を呼んだが、もともと賢い企業のため今回はまともな判断ができたのだろう

  • >>643

    ■「感染対策を強制しない店」に対して抱く忠誠心

    現在、私はあるスーパーをときおり利用しているのだが、マスクをしない私が入店すると、数分後には「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、お客様はマスクの着用、入口でのアルコール消毒をお願いします。他のお客様の安心安全なお買い物のため、ご協力をよろしくお願いします」といったアナウンスが流れる。恐らく「ノーマスクボタン」でも用意されていて、マスクをしない客が入店したらそのアナウンスを流すようにしているのだろう。なぜなら、マスクを着用して入った日には流れないからだ。

    以前は上記の店に毎日のように行っていたが、いまは週に1〜2回しか利用しなくなってしまった。そのかわり、このスーパーよりは若干遠いが、マスク着用を要求するポスターもアナウンスも一切ないドラッグストアを頻繁に利用するようになった。

    豆腐や卵、野菜や各種調味料も販売されているこの店の注意喚起アナウンスは、「万引きをする人物を見かけたら通報をお願いします。われわれが商品をお安く提供していくために重要です」という、店にとっても客にとっても実にメリットのある呼びかけのみである。同店はチェーン店だが、店名を挙げずにこのことをツイッターに書いたところ、別の店舗に勤めるツイッターユーザーの店員が自身の勤務するチェーンだとピンと来て、「マスク着用の強制は、本部からはされていない」との情報を教えてくれた。私は同店を今後も利用し続けることだろう。一度感じた恩義は返し続けなくてはならない。

    コロナ騒動初期の頃「笑顔の鼻まわりと口元」を印刷したマスクや、笑顔の顔写真を添えた名刺が開発された。世間には「笑顔需要」というものがあるのだろう。だったら、接客においても、そして客同士でも、笑顔でいられるような施設にすればいいのだ。その障害となるのがマスクである。だから、客が少々減ることは覚悟のうえで、従業員からマスクを外させればいい。

  • >>643

    ■「脱感染対策」宣言に関連した施策の具体例

    それでは、具体的にどのような施策が有効になるか、アイデアを紹介していこう。対象は小売店、飲食店、理髪店、ネイルサロン、温泉施設・銭湯、テーマパーク、プール、海の家、プロスポーツ(まぁ、対策強化推進派の専門家が属するNPBとJリーグは期待できないだろうが)、ショッピングモールなどを想定している。銀行のように手続き上、いやが応でも利用者は店舗に出向くことが必要な機関や、利潤追求を目的としていない役所といった公的機関は、組織の体質もお堅くて柔軟な対応がとりづらいだろうから、ひとまず様子見をしておけばいい。

    ◆アクリル板、ビニールカーテン、アルコール消毒液の廃止+マスク不要をうたう「脱感染対策宣言」

    ◆「当社・当店は、コロナは収束したものと考えております」という「コロナ収束宣言」

    ◆マスクなしで入店し、最後まで貫いた人・グループは5%値引き

    ◆感染対策をしていないことにクレームをつけ、営業を妨げるような言動をとった場合には、「ツイッターでモザイク付き写真を晒す」と宣言

    ◆施設などの利用時に撮影した「この日最高の笑顔」写真をSNSに投稿してもらうキャンペーンを展開。ハッシュタグ「#この日最高の笑顔」をつけたうえで、自社の公式アカウントをフォローすると、抽選で次回利用時に使える割引券をプレゼント

    ◆他の初対面グループと合流をし、交流を30分以上した場合は両グループに5%割引

    ◆「これまでの感染対策に不満を持っていた人」の思いをノートに書いてもらい、それをウェブサイトやSNSで公開。その思いを見たい人がサイトにアクセスすることで「こんな店があるんだ!」と知り、新たに来店して、思いを書く……という循環を起こす

    ザッとこんなところだろうか。重要なのは「マスクをしたい人はしても構わない」「ワクチンを打っていようが打っていまいが構わない」というスタンスをとることである。これまで企業がとってきたコロナ関連の施策は、基本的に「マスクをしない人とワクチン接種しない人を拒否する、ないしは優遇しない」というものだった。そうした姿勢はとるべきではない。ただの差別である。

  • >>643

    ■まずは事業者から変化を起こすべき

    ここまで、さまざまな一抜け施策を提案してきたが、そもそもこの2年間、飲食店に来る客で「マスク会食」「尾身食い」を徹底する者など少数派だった。大半の人は店に入るとき、便所に行くとき、退店するときだけマスクを着けていたのが実情である。

    つまり飲食店に行く人は、正直なところコロナを本気では怖がっていないのだ。人目につく移動時にはマスクを着用し、ハエが手をスリスリする動きのごとくアルコール消毒を施す“儀式”をしないと、「感染対策ができていない、ふしだらな反社会勢力」と周囲に思われてしまう──それを恐れて、形式的におこなっていただけなのである。

    最近は、そうした空気さえ崩壊し始めている。サービス利用者の多くは、さっさと運営者に規制を撤廃してほしいと考えているだろうし、実際に撤廃する施設が出てきたとあれば応援することだろう。まずは事業者から変わるべきなのである。

    そろそろ終わりが見えてきたコロナバカ騒動の後、おいしい果実を得るための仕込み時期は、いまだ。まずは躊躇することなく、感染対策をやめるべきである。

  • >>643

    【まとめ】今回の「俺がもっとも言いたいこと」

    ・世間はもう、感染対策に嫌気が差している。「早く、もとの生活に戻りたい」という気運は確実に高まっており、それに応えるビジネス施策を打つべき局面に入った。

    ・コロナ後の商売でライバルを出し抜きたいなら、一刻も早く「ウチは今後、感染対策をおこないません」と宣言すべきである。それだけで利用者は増えるに違いない。

    ・日本人は空気を読みすぎる。政治家や専門家、医療関係者、メディアのあおりを真に受け、なかなか現在のバカげた状況から脱することができない。であれば、事業者が率先して変化を起こし、空気を変えてしまおう。

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    中川 淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
    ライター
    1973年東京都生まれ。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ではCC局(現PR戦略局)に配属され、企業のPR業務に携わる。2001年に退社後、雑誌ライターや『TVブロス』編集者などを経て、2006年よりさまざまなネットニュース媒体で編集業務に従事。並行してPRプランナーとしても活躍。2020年8月31日に「セミリタイア」を宣言し、ネットニュース編集およびPRプランニングの第一線から退く。以来、著述を中心にマイペースで活動中。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットは基本、クソメディア』『電通と博報堂は何をしているのか』『恥ずかしい人たち』など多数。
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    (ライター 中川 淳一郎)