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丸紅(株)【8002】の掲示板 2022/08/06〜2022/08/31

丸紅8002に注目したい。

総合商社大手。もともと総合商社は穀物分野に強いが同社は12年に穀物メジャーの米国3位の穀物取引業者ガビロンを買収するなど和製穀物メジャーともいえる存在(前22年3月期の食料、アグリを合わせた売上高構成比は66%にものぼる)。今後の食糧危機懸念に対して日本を守る食糧安保での活躍が期待できるリーダー的存在であることも注目点。

ロシアのウクライナ侵攻で原油、天然ガスなどエネルギー価格や小麦、トウモロコシなど穀物価格が上昇したことも追い風となり前期連結純利益は4243億2000万円(前期比90.1%増)とピーク利益を更新した。今23年3月期は4000億円(前期比5.7%減)と前期比横ばいの見通しを出しているが、前期の純利益予想は期初2300億円だったものを、11月2日に3500億円に上方修正、結果的に4243億2000万円と上方修正値を大きく上回る好決算を叩き出しており、予想数字は最低限の数字と見られる。実際、第1四半期(4-6月)の純利益は2016億2900万円(前年同期比79.8%増)とすでに通期利益計画の過半を超える高い業績進ちょく率を見せており、今期の利益見通しも上方修正が期待できそう。

第1四半期の好調の要因はインフラプロジェクト、次世代コーポレートディベロップメント以外の食料、アグリ、エネルギー、電力など、主力のセグメントが軒並み収益を伸ばし、全社収益が前年同期比36.4%増と大きく伸ばしたこと。

配当は中間期30円(前年同期25.5円)期末30円(同36.5円)の見通し。期末配当は減配計画だが、前期は2度、期末配当を増額している。しかも、中期経営計画では機動的な自己株式の取得実施を挙げており、業績推移が予想を大きく上回っており、今期末の配当の増額も期待できよう。なお現時点の減配でも配当利回りは4%を超える高さ。

株価は20年5月14日に456.2円まで押してから底入れ反転、その後は順調に下値を切り上げてきた。ここ調整していたが、7月7日に1142円まで押してから切り返しの動きに入りNYダウ大幅安を受けた週明けの29日も下ヒゲ陽線で戻し、30日は陽線と力強さを見せつけている。

注目株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

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