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伊藤忠商事(株)【8001】の掲示板 2023/11/19〜2024/01/10

半固体電池25年にも供給、EVコスト4割減 伊藤忠が出資-【イブニングスクープ】

伊藤忠商事や独フォルクスワーゲン(VW)が出資する米スタートアップは、2025年にもリチウムイオン電池に比べて製造コストを最大4割減らした次世代電池を供給する。発火リスクの低い「半固体電池」で、電気自動車(EV)の性能を大きく高める全固体電池のつなぎの技術と期待される。普及すればEV価格引き下げの後押しになる。
 開発したのは、24Mテクノロジーズ(マサチューセッツ州)。同社が技術をライセンス供与している京セラなど国内外の電池メーカーを通じて25年以降、日本やインド、中国で量産し、アジアや欧米などの自動車メーカーに供給する考えだ。24Mは伊藤忠やVWのほか、富士フイルムなども出資している。
 24Mは電解質が半固体である特性を生かし、電池パックのスペースを効率よく使える技術を開発した。部材や構造部品も減らせるため、一般的なリチウムイオン電池に比べてエネルギー効率を5割程度高めることができるという。
 半固体電池は正極と負極の間でエネルギーをやり取りする電解質に粘土状の物質を使う。液体を使うリチウムイオン電池に比べて発火しにくく安全性が高い。リチウムイオン電池に比べて容量が小さく、現状ではEVに使用した場合、航続距離が短い。ただ、トヨタ自動車などが2027年にも量産する全固体電池に比べて製造はしやすい。
 半固体電池は全固体より実用化が早く、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)なども開発を進めてきた。ホンダもEV用バッテリー研究開発会社である米国のSES社へ出資し、半固体電池を共同開発している。
 24Mは今後、ライセンス先で量産を重ね、EVのほか、鉛蓄電池の代替や二輪、家庭用蓄電池など多様な用途で供給していく。量産を進める過程でエネルギー密度を高めることで、弱点だった航続距離を伸ばしていく