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伊藤忠商事(株)【8001】の掲示板 2018/01/14〜2018/03/08

CITIC投資のもうひとつの側面 バリューチェーンの進化系プラットホームビジネス

毎日新聞では今20回にわたり伊藤忠のビジネスの紹介を行っている。
https://mainichi.jp/ch161039449i/%E5%A4%89%E9%9D%A9
「変革」というシリーズだが変革の観点ではあまり分析されておらず、商社マン(ウーマン)の視点からの事業紹介のみ。
第二回はコンビニ(ファミマ)とバリューチェーン(以下VC)のお話。
原料から輸送加工を経て消費者まで「川上」から「川下」までを独占的に繋げる仕組みをVCだという人がいるがそれは間違い。各プロセスの競合・環境分析を行い勝てる戦略で利益を上げる価値の連鎖づくりがVCである。
https://bizhint.jp/keyword/126003
素材供給を独占的に確保し低糖質パンで健康ビジネスを創出したローソンや、機動的な広告宣伝で冬の新たなファッションを切り開いたユニクロのフリースなどが、VC分析による成功例。
しかし特定企業や自社独占でなければ価値を生み出せないのでは限界がある。
そこで今VCで注目されているのが、プラットホームビジネスである。
各プロセスを1社で独占するのではなく、圧倒的な魅力ある価値を持つ企業を「綿菓子の棒」にし、様々な企業が寄ってきて綿菓子的にビジネスを広げていくのが新しいVCである。(ローランド・ベルガー パートナー 五十嵐雅之氏の見解 週刊エコノミスト2017年9月5日号26頁)
その例として、シンガポールの世界的穀物商社のオラム(商事が17.5%出資)今期利益でも貢献
アフリカの流通・物流を独占するCFAO(豊田通商が子会社化)、東南アジアのコングロマリットのCPグループ(伊藤忠と提携)などである。その地域・分野でのビジネスにはこのプラットホームを活用するほうが企業活動が圧倒的にやりやすい。
その観点からCITICをみると、中国で企業がビジネスを行う際に、金融・決済分野ではほぼ必ずCITICと関係する。
また、資源、繊維、特殊鋼各業種や、物流などCITIC傘下の企業との取引は、中国国内で必ず生じる。
それを、綿菓子の棒として活用し、伊藤忠主導の様々な「綿菓子VC」を作るのが、伊藤忠のCITICビジネスの目的のひとつである。例えばマツダが中国で昨年来販売を急伸させている。