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三菱鉛筆(株)【7976】の掲示板 2018/08/10〜2021/08/21

TBM株10%所有

TBM、数か月以内に数十億円規模の資金調達-21年までにIPO
John Fraher、岡田雄至

2019年5月20日 11:53 JST 更新日時 2019年5月20日 14:38 JST
20年に国内量産工場が運転開始予定-年内には海外提携先でも生産
環境負荷低く、プラスチック代替製品製造でサステナビリティー革命
石灰石由来の原料でプラスチックや紙の代替素材の製造を手掛けるスタートアップのTBMは、海外展開を加速するため、今後数か月以内に第三者割当増資で数十億円規模の資金を調達することを計画している。このほか、2021年までに新規株式公開(IPO)することも予定している。
ライメックスで製造したプラスチックや紙の代替品Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
  山崎敦義社長がインタビューで明らかにした。同社が開発した「ライメックス」は石灰石を原料にプラスチックや紙に代替する素材を製造することが可能。製造に水や木材が不要で環境負荷が低いため海外企業からの関心も高く、これまでに500を超える問い合わせが海外からあったという  現在は伊藤忠商事などこれまでに出資を引き受けてもらった企業から人材を借りて海外展開を進めている。山崎氏は「海外を担当する人間が3人しかおらず全然さばききれていない」と明かす。新たな資金調達で「海外で事業を展開していくためのチームづくりのための資金」を確保する。  同社によると、普通紙1トンを生産する場合には水を約85トン、木を約20本使うが、ライメックスを原料にした場合は石灰石0.6-0.8トン、ポリオレフィン樹脂0.2-0.4トンで紙に代替する製品の製造が可能。プラスチックの代替製品も石油由来樹脂の使用量を大きく削減して生産することができる。淡水の入手が難しいサウジアラビアなどが関心を寄せている。  現在、実証工場として年産6000トン規模の白石蔵王工場(宮城県白石市)を操業。量産工場として20年に操業予定の多賀城工場(宮城県多賀城市)を建設中で、山崎氏によると同工場が稼働することで製品のコスト競争力も増すという。同氏は「自前での生産拠点の保有はこれで終わり」と明かした。海外の提携先企業とライメックスの生産委託に向けた協議を進めており、年内にも海外生産を開始する予定だ。