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ツルハの掲示板

>>3208

先行投資が続く見込みで、中期経営計画期間内の利益計上は見込んでいない。現在、最も事業化に近い「食道再生上皮シート」について、15/12期下期に国内での治験届提出を予定しており、スウェーデンでも治験開始に向けた準備が進んでいる。次いで研究が進んでいる「軟骨再生シート」については、16/12期に自己細胞の治験を開始するための準備を進めている。また、器材の新製品開発を進める他、細胞の培養に必要な細胞培養施設(バイオクリーンルーム:Cell Processing Center。以下、CPC)を建設し、量産体制整える。
売上高については、再生医療支援事業の売上のみを織り込んだ。ラインナップの拡充を図ると共に情報提供やカスタマーサービスを強化して、再生医療分野はもとより、細胞を扱う多様な研究機関や企業等にも販路を広げていく。損益については、治験関連費用、営業強化等による人件費の増加、更には温度応答性細胞培養器材の新製品開発等に伴う開発費用の増加を織り込んでいる。また、CPCが16/12期中に稼働する予定であり、CPCの減価償却費も織り込んだが、17/12期は売上増によるスケールメリットや温度応答性細胞培養器材の大日本印刷(株)への製造移管等による収益性の改善で売上の増加以上に損益の改善が進む見込み。

(1)細胞培養施設の新設
CPCを東京都江東区青海二丁目5番10号 テレコムセンタービル内に新設する(延べ床面積:約763 ㎡)。設備投資額は630百万円を予定しており、完成予定は2016年上期。商業生産を視野に細胞シートの安定的な供給体制を早期に確立し、2014年11月施行の「再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」に準拠した設備運営を行っていく。CPCは4つの独立したユニットからなり、現在の培養方法で年100人分の細胞シートの作成が可能。自動化装置の開発も進め、生産性や生産能力の増強にも取り組んでいく。また、業務の効率化を図るため、本社機能も同ビルに移転する(2016年1月を予定)。
(2)再生医療製品の早期事業化
食道再生上皮シートは、食道がん再生治療法(食道狭窄予防)として東京女子医大先端研が開発した治療法で、患者の口腔粘膜から細胞を採取し、温度応答性培養皿を用いてこれを培養し作成した細胞シートを、食道がん切除内視鏡手術後の食道潰瘍面に移植する。