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ワタミ(株)【7522】の掲示板 〜2015/04/07

>>32459

●進まないビジネスモデルの転換

 現在のワタミにとって深刻なのは、創業者である渡邉美樹・前会長が打ち出したビジネスモデルの転換が機能していないことだと指摘されている。政界に軸足を置いていた渡邉氏は12年、中期経営計画策定を主導するとの理由で常勤取締役に復帰。13年5月、新しい中計を発表すると再び取締役を退いた。
 新中計は5年後の18年3月期に連結売上高を2700億円、13年3月期実績(1577億円)より7割も伸ばすという強気の見通しを立てた。成長の原動力となるはずだったのが、高齢者向け宅配弁当(宅食)事業。13年3月期の売上高388億円を5年後には2.8倍の1100億円に伸ばす。居酒屋など国内外食事業は733億円から15%増の850億円、有料老人ホームなどの介護事業は388億円から550億円に引き上げる。居酒屋主体から宅食を柱とするビジネスモデルへ転換を図るものだが、遅々として進んでいない。

宅食事業の15年3月期の売上高は当初470億円を計画していたが、405億円に下方修正した。客数が減ったためだが、13年10月には1日28.9万食の宅食件数があったが、14年になると新規参入が相次ぎ、競争が激化。14年12月には1日24.6万食まで減った。中計を策定した1年前の水準に逆戻りしたわけだ。
 中計の破綻が現実となった今、渡邉氏が打ち出したビジネスモデルは根本的な見直しを迫られている。