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(株)村田製作所【6981】の掲示板 2019/04/16〜2019/05/07

2019-02-16 11:56:22

村田製作所においては 3カ年の新中期経営計画として 2021年度に
売上高2兆円を目指す とされています。

ICAC5(アイカック5)=(IoT、Cloud、AI、Car、5G)の需要拡大は
村田製作所にとって大きな追い風となります。特に車載向け、通信向け
で当面の収益拡大を図りながら エネルギーや医療・健康分野での新規事業
を模索する計画とされています。

村田製作所 直近の決算においては、カーエレクトロニクス向けにMLCCが
堅調に推移したほか、基地局向けに中高圧品の需要が拡大したためMLCCが
増加した他、安全装置向けに超音波センサ、MEMSセンサが増加した
となっています。

🔅MLCC

村田製作所、太陽誘電、TDK は、MLCC(チップ積層セラミックコンデンサ)
メーカーとしてICAC5の恩恵を最も受ける銘柄群になると思われます。

自動車用MLCCについては 前々回投稿を参考にしてもらいたいのですが、
基地局向けの中高圧品とは「500V定格の高周波用低損失積層セラミック
コンデンサ」等のことですが、移動体通信、WiMAX、LTE基地局の
整合回路、カップリング回路、RF高周波モジュール等において機器の
高周波特性を改善できます。

今後 5G基地局が加速していくわけですが、「5G対応基地局の世界市場は
2023年に、2019年比約38倍の4兆1880億円に達する」(富士キメラ総研)
とされているわけで 自動車用MLCCの需要も加速している中で MLCCの
需給逼迫は 2020年代になっても解消されない可能性があります。

村田製作所は、2019年3月期1QにMLCCの全品種、全顧客向けの値上げ交渉」
を開始しています。
一律値上げではなく、顧客ごとに値上げ交渉を行っている とされていますが、
仮に5%の値上げとした場合 約 300億円の営業利益増加になるようです。

MLCCの値上げは、村田製作所のみならず 太陽誘電、TDKにとっても かなり
の恩恵になるものと思われます。
先行して値上げを行なった 太陽誘電 2019年3月期第3四半期の決算説明に
おいては増益要因としてMLCC等 値上げにより24億円としています。