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ソニーグループ(株)【6758】の掲示板 2019/04/06〜2019/04/09

このためメディア複合企業は、かつては考えられなかった対応策を考案している。それはあのルパート・マードック氏が自身の帝国である21世紀フォックスの大半の事業をライバルのウォルト・ディズニー<DIS.N>に売却したケースを考えればすぐ分かる。ビベンディ<VIV.PA>のバンサン・ボロレ会長は、音楽部門ユニバーサル・ミュージック・グループの一部の売却を目指している。
リフィニティブによると、娯楽セクターの上場企業の向こう1年の営業利益予想に基づく株価収益率(PER)は平均15倍で、ローブ氏が前回ソニーに口出しした時点より33%ほど高い。

ソニーが事業売却に応じる事態を想定してみよう。年度初めから9カ月間の決算を踏まえると、映画・音楽事業は年間で30億ドルの営業利益を生み出すことができる。PERが15倍とすれば、ソニーの娯楽部門の価値は450億ドルに達する可能性がある。プレミアムを考慮に入れなくてこの水準だ。

買い手候補については、アップル<AAPL.O>とアマゾンが挙げられる。両社ともこれまでほとんどの大型買収案件で静観を続けてきたとはいえ、ソニーの映画か音楽、あるいは両方に関心を示すのは間違いない。特にアップルは、M&A責任者のエイドリアン・ペリカ氏を昇格させてティム・クック最高経営責任者(CEO)の直属にしたばかりだ。さらにアップルは数年前、ソニーのテレビ事業幹部2人を引き抜いている。ローブ氏は、前回よりも改革要求が周囲に受け入れられるのではないか。