ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

ソニーグループ(株)【6758】の掲示板 〜2015/04/27

ブランド力を過信すると、しっぺ返しを受けるようです。
平井さんもこれを学習してくれたのではないでしょうか。
経営には奢りは禁物。
会社の実力を見極め、あまり背伸びをしないことです。


>>>サムスン・ソニー油断 スマホ、新興の台頭許す(ルポ迫真)
2014/11/13 3:30 情報元 日本経済新聞 電子版 「競争構造の急変に対応できなかった」

 7~9月期の連結営業利益が前年同期比で6割減った韓国サムスン電子。10月30日に記者会見した専務の李明振(イ・ミョンジン、56)はスマートフォン(スマホ)事業が急減速した理由を説明した。「1年足らずでここまで落ち込むとは……」。関係者は衝撃を隠せない。


ソニーは最新のスマホ「エクスペリアZ3」を披露して2週間後、スマホ事業の減損を発表した(9月3日、独ベルリンの家電見本市で)
画像の拡大
ソニーは最新のスマホ「エクスペリアZ3」を披露して2週間後、スマホ事業の減損を発表した(9月3日、独ベルリンの家電見本市で)

 年初の雰囲気は違った。

 1月、ソウルで開かれた恒例の「誇らしいサムスン人賞」授賞式。選ばれた1人が中国のスマホ販売を担当する李鎮仲(イ・ジンジュン、54)だ。サムスンは世界最大の中国市場で首位を快走。「中国での成功神話は『やればできる』という自信になった」と称賛された。

 変調は直後に起きた。米調査会社IDCによると4~6月期のシェアは10%と半年で9ポイント低下し、北京小米科技(シャオミ)などに抜かれ3位に沈んだ。

 小米の最先端モデル「小米4」は1999元(約3万7000円)から。サムスンの「ギャラクシーS5」のほぼ半額だ。基本ソフト(OS)が米グーグルの「アンドロイド」なら操作法はどの機種もほぼ同じで、消費者はメーカー変更をためらわない。サムスンはそれでも高級機路線を変えなかったため、雪崩を打って客離れが起きた。

 ソニーも同じだ。

 社長兼最高経営責任者(CEO)の平井一夫(53)がドイツ・ベルリンの家電見本市で最新スマホを披露したのが9月3日。それからわずか2週間後の17日、その平井がスマホ事業で今期に約1800億円の減損損失を計上すると発表した。

 最高財務責任者(CFO)の吉田憲一郎(55)が手元に届く市場データの「異変」に危機感を覚えたのは5月下旬以降だ。平井と吉田はパソコン撤退、テレビ分社化など矢継ぎ早に構造改革を断行した。だが販売好調だったスマホについては強気を崩さなかった。吉田は悔やむ。「期初の段階で減損は完璧に見えていなかった。反省点だ」

構造改革の中心は中国だ。中国専用モデルの開発・販売を中止し、1000人の人員削減もほとんどが中国が対象になる見通しだ。年初に「世界3位をめざす」と宣言した平井だが、メンツにこだわれば傷は深くなる。「君子豹変(ひょうへん)す」とばかり、方針転換した。

 新興勢力の台頭を許したサムスンとソニー。そこに「ブランド力では負けない」との油断はなかったか。