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(株)東芝【6502】の掲示板 2015/05/14

東芝株炎上 その理由と投資家が肝に銘じておきたいこと

5月11日、東京証券取引所の主役に躍り出たのは、証券コード6502の東芝でした。

その理由は、5月8日(金)に発表された粉飾会計疑惑によるもの。結果、売り圧力が強まり、ストップ安の403.3円(前日比-80円)で11日の取引を終えました


東芝の疑惑とは

東芝は4月3日の時点で、2013年度の単体決算で受注案件費用の不正見積もり問題の可能性を表明。そのため社内に特別調査委員会を設け調査にのりだしていました。しかし、「問題はそれだけじゃなさそう…」というのが、5月8日発表の内容です。

簡単に言うと、受注案件費用の不正見積もり以外にも問題がありそうなので、調査対象を広げます、ということ。それで、今まで社内特別調査委員会が行なっていた調査を、外部の専門家だけで構成される第三者委員会が行なうことになりました。

火のないところに煙は立たないですからね。少なくとも「一部の案件で費用が過少に見積もられた問題が判明した」と、ロイターは報道しています。
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思い出すオリンパス事件

今回の “東芝事件” のニュースを聞いて思い出すのが、2011年に起こったオリンパス事件。この事件の過程と内容はかなり複雑で詳細を記すことは難しいのですが、簡単に言うと…

ウッドフォード社長:菊川会長、会計処理問題の責任とってお辞めになりなさい。

菊川会長:なーに言ってんだ? 俺は何も悪いことしとらんで。おまえがやめんかい(怒)

ウッドフォード社長:そうですか。じゃあ、訴えますよ!

…という感じ。(※役職はすべて当時のもの)

オリンパスは長期にわたり損失隠しを行ない、就任して間もないウッドフォード社長がその問題を指摘。最後は上場廃止の瀬戸際までオリンパスは追い込まれた格好となったわけですね。

誤解しないでいただきたいのは、東芝もオリンパスのようになるとか、東芝にも長期間にわたっての不正会計があると言っているわけではありません。今のところ、東芝は淡々と冷静に事を進めているという印象ですが、問題がどれほどの程度なのかは未だ不明です。

14年度の決算発表は6月以降になる予定ですから、事実の全貌が解明となるのに1カ月は要するかもしれません。